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売国政府を断罪する最強転生者――彼の過去を暴くチートを得た私が小説にしたら、全世界が大発狂  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
C章 プリズンブレイク黙示録。

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157355話 完全なる無限。


 157355話 完全なる無限。


 渦はただ飲み込むのではなかった。

 センの存在そのものを、引き裂き、削り、吸い尽くそうとする異能の暴風。

 皮膚が千切れ、筋肉が裂け、内側に引きずられるように体が軋む。

 センの背中が一瞬だけ震える。

 倒れまいと踏みとどまる意地がそこにあった。

 ――だが、

 黒い渦がセンの胸元へ深く食い込む。

 光がひとつ、すっと消えるように、

 ――センの輪郭が溶けはじめた。


 足、腕、そして胸元までもが黒に侵食され、抵抗するために伸ばした手が、空気をつかむように虚しく震える。


 最後に残ったのは、トコの方へ伸ばそうとした右腕――

 それすらも黒に沈み、音もなく、世界から消えた。


 センの姿は、影が引き抜かれるように跡形もなく消え去った。


 黒い渦を飲み込んだ闇川の体は、みるみる膨張していく。

 皮膚の下で異様な力が脈動し、蛇のようにうねり、破裂しそうなほど肥大化していく。

 骨の形すら変わり、存在そのものが膨れ上がるたびに、地面が震えた。

 そして叫ぶ。



            ★

      ――――――:――――――

            -

            ・

「――栄華大罪・究極超神化8/アンリミテッド――」

            ・

            -

      ――――――:――――――

            ★



 膨張したオーラが綺麗に結晶化していく。

 完全なる邪神へと昇華されていく。



 ――その存在値は、『1200京』を超えていた。



「ぁ……ああ……」


 トコは目を見開いたまま固まった。

 体温が一気に抜け落ちるような、冷たい錯覚が背筋を走る。


「……セン……」


 胸の内で絶望が暴れ出す。

 喉が塞がり、声がうまく出ない。

 足元の地面が遠ざかっていくように、世界が揺らぐ。


 たった一つの希望。

 心の支え。

 絶対的な精神の支柱が――


 奪われてしまった。


「嘘やろ……セン……まで……」


 トコの震える視線の先で、闇川は自らの中で膨張する力に酔いしれていた。


「ああ……素晴らしいぃ……この力……この高み……正しい究極超神化の最果て。真醒でもプラチナムでもない。本物の……『究極超神化8』……センエースですら超えられなかった極み……」


 その声は陶酔に満ち、世界の音を塗りつぶすほど濁っていた。

 圧倒的な力の波が押し寄せるたび、空気が震え、地面が低く唸る。


 その暴力の中心に向き合わされて、

 トコは、


「ぅ……ぅう……」


 声にならない呻きを漏らした。胸の奥がつぶれるように痛む。

 視界の端が白く揺れ、全身から力が抜けていく。


 このまま死んでしまいたい……。

 そんな暗い衝動が、深海の泥のように心を覆い尽くす。

 もうタイムリープしたくない。

 このまま死にたい。

 もう嫌だ。



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― 新着の感想 ―
セン嘘だろ、というトコの叫びが胸に突き刺さりました。 心の支柱を奪われ、すべてを諦めたくなるほどの絶望、 トコちゃんの気持ちを思うと涙が出ます。
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