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売国政府を断罪する最強転生者――彼の過去を暴くチートを得た私が小説にしたら、全世界が大発狂  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
C章 プリズンブレイク黙示録。

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73658話 暴食。


 73658話 暴食。


 トコの足元には、召喚した死者の魔力がじんわりと渦を巻き、

 対峙するラストは、薄笑いを浮かべながらユズを抱えている。


 これまで同様、ラストは、ユズを奪い取り、『エンヴィー』の力を得て、トコの異能に対して無敵となる。

 その姿は禍々しく、黒い霧が全身にまとわりつき、視線ひとつで空気を焼き焦がすようだった。


 ただし、完全な無敵ではない。

 ラストの周囲を包む異様な光膜は、ずるりと揺れながらも確かに存在し、

 いわば『ダメージを大幅に削るバリア』を会得したようなものだった。


 だから、そのバリアでも防ぎきれない攻撃を出せば、


「ぐぁあああああああ!!」


 生者ラストは悶絶する。

 断末魔は耳を裂き、空間に黒い裂け目を生じさせるほどだった。


 トコが召喚した死者ラストの強さは、明確に、生者ラストを超えていた。

 死者ラストの姿は静かで、しかし一撃ごとに周囲の空気が震える。

 生者ラストは押され、追い詰められ、バリアの輝きも薄れていく。


「間違いなく行ける……死ね……もう死ね!!」


 トコは喉が裂けそうなほど叫んだ。

 その声には恐怖も焦りもない。

 『ここで終わらせる』という強い意志だけが満ちていた。


 今度こそ確実に勝利……

 と思ったトコとセンだったが、


 しかし、


「ぇ?」


 死者ラストが、生者ラストを殺し切りそうになった……

 その間際。


 生者ラストの腹が、勝手にぶちぶちぃと裂けていく。

 肉がはぜ、黒い血が地を汚し、

 内側から何かが蠢く音が響いた。


 そして、生者ラストの中から、

 『キモいオッサン』が這い出てきて、

 そのまま、生者ラストの身体を頭からバリバリと捕食していく。


 骨が砕ける音、肉を引き裂く音が、生々しく戦場に響きわたった。

 あまりにも気持ち悪い光景。


 そのキモいオッサンの顔には、トコもセンも見おぼえがあった。


「……闇……川?」


 元首相の闇川。

 センによってヴァルハラに送られ、

 最終的にはラストに吸収されてしまった極悪政治家。


 闇川は、血と黒霧にまみれた姿で、


「は、は……ははははははははぁ!! やった! やったぞぉおおおおおおおおおおおおおおお! はっはぁああああ! 奪い取ったぁああ! 私が最強だぁああああああああ!!」


 歓喜を叫ぶ。

 狂った自信が、声の端々まで染み込んでいた。


 その光景を見たセンが、ボソっと、


「マジかよ……なんで闇川ごときが、ラストを奪い取れるんだ……」


 と、心底不思議そうにつぶやく。


 その声が届いたのか、

 闇川は、ギリっとセンを睨み、


「教えてやろうか? ヴァルハラで鍛錬したのと、ラストに食われたことで、私の中に眠っていた異能……『グラトニー』が目覚めた。その力で奪い取らせてもらった」



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― 新着の感想 ―
闇川の覚醒と、ラストを喰らう描写の悍ましさ、 そしてトコとセンの絶望がひしひしと伝わってきました。 この凄まじい緊迫感を描き切る筆力に圧倒されています!
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