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第十三話 醜い本音

廊下の隅で涙も枯れ、かといって立ち上がる気力もなく、自室に帰る道順もわからないアデラインは途方に暮れていた。

どうやら人通りの少ない廊下に迷い混んだらしい。どれくらいの時間そこにうずくまっていたかは分からないが、その間、召使いの一人も通らなかった。

まるで広い屋敷の中、ただ一人取り残されたようだ。

――…もしこのまま誰も探しに来てくれなかったら…。

そうしたら、屋敷をそっと出てみようか。アデラインは字が読めるし、日常会話程度なら皇国の言葉も話せる。学があるなら、どこか商家で仕事が見つからないだろうか。

そうやって、王族ともマルセリオの家とも関わりを持たずに生きていけたら、どんなに気が楽だろう。

「アデラインお嬢様?」

声をかけられて、冒険の想像が一瞬でしぼむ。

アデラインはぼんやりとその人を仰ぎ見た。

長身のその男性は、長い黒髪を右耳の後ろで一つに縛り、足元まである長い長衣を着ていた。

――…誰?

涙で視界がぼやけている。

「…泣いてらしたのですか?」

その人は片膝をついて、アデラインの頬に、その手を添えた。

「いったいどうしたのです?…殿下が何か無体なことを?」

目もとの涙を指で拭われ、アデラインはその人が親しい従兄だとようやく気がついた。

「…オーリオ…どうしてここに?」

5才年上の彼は、宰相の秘書官の一人だ。年若い彼は他数人の秘書官と共に王宮で留守居役だったはずなのに。

「殿下に書簡をお持ちしたんです。 それより、殿下と何かあったんですか?」

オーリオの頬にはアデラインへの気遣いと、そして誰かしらへの怒りが滲んでいた。恐らくルトヴィアスへの。

アデラインはゆるゆると首を振った。

「…いいえ、殿下は何も…」

「ならどうして泣いていらしたんです?しかもこんな裏口の近くで一人きりで…」

「…それは…」

アデラインは口をつぐんだ。ハーデヴィヒとのやり取りをオーリオに話せば、オーリオはきっとすぐに宰相に報告するだろう。未来の王妃を侮辱した咎で、ハーデヴィヒはおそらく何かしらの罰を受けることになる。

――…自分では一言も言い返せないのに…。

父親と身分を使わないとやり返せない自分が、また情けなくて、新しい涙がホロリとこぼれる。

その涙を、アデラインの返事とみなしたオーリオは、おもむろに立ち上がった。

「殿下に言上いたします」

「ま、待って!」

アデラインは慌ててオーリオの袖を引っ張った。

「殿下と何かあったわけじゃないわ!本当よ!」

「なら何故…」

「私…あの、か、花帽(かぼう)が…なくて」

我ながら説得力に乏しい。

けれどオーリオにルトヴィアスへ言上させるわけにはいかない。ルトヴィアスは無実なのだし、妙な言上でオーリオが咎められては困る。

「花帽が飛ばされて、見つからなくて、それで…」

「…花帽?」

オーリオは怪訝そうだ。

それはそうだろう。いくら花帽をかぶるのが貴婦人のたしなみとはいえ、風で飛ばされたからと泣く人など聞いたこともない。

「…お、おきにいりの、花帽だったの…」

「…」

オーリオは疑っている。

けれどため息と一緒に、渋々という具合に頷いた。

「…言いたくないのなら、そういうことにいたしましょう」

「…ありがとう」

アデラインはほっと胸を撫で下ろした。

オーリオはあの婚約解消騒動の後、態度が変わらなかった数少ない人の一人だ。表情が乏しいため、一見冷たい人間に思われがちだが、察しが良く、アデラインを実の妹のように可愛がってくれている。

アデラインの父親の養子になることが決まっているので、遠からずアデラインは本当に彼の妹になる。

「お召し物が汚れますよ」

オーリオはアデラインの手をとり、支えて立ち上がらせてくれた。

「…ごめんなさい…」

「かまいません。部屋はどちらです?お送りします」

それがわからない、と口を開けようとすると、足音が近付いてきた。

「ああ!よかった!いらっしゃった!」

角を曲がってきた騎士が、アデラインの顔を見て安堵したように顔を緩ませた。アデラインの護衛についてくれた彼だ。まさかずっと探してくれていたのだろうか。

「護衛の者か?」

「は、はい!」

オーリオの厳しい口調に、若い騎士は慌てて跪く。

「お嬢様を一人にするとは何事だ!何かあったらどうすりつもりだ!」

「申し訳ございません!」

オーリオの厳しい叱責に、今度はアデラインが慌てた。

「ま、待ってオーリオ。私が悪いの。私が…」

「勿論です。どのような事情があるにせよお一人歩きをするなど、ご自覚がたりません」

「…ご、ごめんなさい…」

アデラインは叱られて首をすくめた。けれどクスリと、口から笑いがこぼれる。

「お嬢様?」

「…昔みたいね。あなたに家庭教師をしてもらっていたころみたい」

4年前、オーリオはアデラインの家庭教師を勤めてくれた。経済、歴史、語学、様々な分野にオーリオは精通しており、アデラインの分からないことは噛み砕いて何度も説明してくれた。

「…あの頃は…よかったわ…」

自分の容姿には自信はなかったけれど、鏡を見るのもドレスを選ぶのも今ほど苦痛ではなかった。ルトヴィアスに相応しくなろうと、夢中で努力した日々は毎日が充実して、友人もたくさんいた。いや、実際は皆友人の振りをしていただけだったのだけど。

ルトヴィアスが婚約解消を言い出したことで、全てが覆った。

いいや、夢から覚めたのだ。

全ては甘美な夢だった。一度目が覚めてしまえば、同じ夢はもう二度と見られない。

そしてルトヴィアスへの恋ですら、ただの虚像に過ぎなかった今。 ただ辛く惨めな現実だけが、アデラインに残された。

「…もし」

オーリオが沈痛な面持ちで口を開いた。

「もし、私がお嬢様を…」

そこまで言って、オーリオは騎士が側にいたことを思い出したようで、口をつぐんだ。

「オーリオ?」

「…何でもありません。お部屋までお送りするように」

「はっ」

騎士がかしこまる。

「王都に戻ったら屋敷に是非寄ってちょうだいね。またお話しをきかせてくれたら嬉しいわ」

「かしこまりました」

小さく笑ったオーリオに、アデラインも小さく笑い返す。

「…行きましょう」

騎士を促し、アデラインは重い足取りで廊下を歩き始めた。





部屋の前につくと、アデラインは騎士に送ってもらった礼を言ってから、その背中を見送った。

誰かに何か訊かれても、決して答えないようにと口止めも忘れずに。

部屋の中で迎えてくれたミレーは、泣き腫らした顔のアデラインを見るなり仰天したが、アデラインが『花帽が飛ばされて』と、オーリオに言ったものと同じ嘘をつくと、納得できないという顔をしつつも、それ以上は聞かずにいてくれた。

顔を洗い、ミレーが用意してくれた替えのドレスと花帽に着替える。

化粧はしなかった。

まだ目が、赤く腫れていたからだ。

「氷水に浸した布をお持ちしましょう。冷やせば腫れもよくなります」

「ありがとうミレー」

ルトヴィアスが昼食に訪れるまでには、普段の顔に戻さなければ。今ルトヴィアスに泣いた理由を訊かれたら、きっとルトヴィアスを責めてしまう。全部貴方のせいだ、と。

その時、ひどく慌てた様子でミレーが部屋に戻ってきた。

氷を取りに行った筈だが、いくらもたっていない。

「どうしたの?ミレー?」

「…殿下が」

「え?」

「殿下がお越しです」

ガタンッと、立ち上がった拍子に、椅子が倒れる。

――…ど、どうして!?

昼食には時間が随分早い。何か急ぎの用事なのだろか。

いずれにせよ、会うわけにはいかない。

「わ、私は、私はお会いできないって言ってきて!」

「ですがお嬢様…」

「お願いミレー!こんな顔を見られたら何て言われるか…」

何も悪くないルトヴィアスを責めるようなことだけはしたくない。それこそ惨めすぎる。

ミレーはおろおろと困り果てていたが、また泣き出しそうなアデラインの顔を見て意を決したようだった。

「ご気分が悪くて休んでいることにいたしましょう」

「え?」

「お嬢様、寝台へお入りください。天幕を下ろします」

ミレーに言われるままにアデラインは寝台に上がる。

「ではお断りして参りますから、そこでお待ちください」

ミレーの足音が遠ざかり、扉をあけて出ていった。

アデラインは固唾を飲んで、扉の向こうの気配を伺う。何を話しているかまでは分からないが、人が会話をしているのはわかる。

数刻前まで一緒にいたルトヴィアスが、気分が悪いなんて下手な嘘を信じるだろうか。面会を拒絶されたと怒りはしないか。

王族を欺くなど、何て恐ろしいことをミレーにさせてしまったんだろうと、今更ながらアデラインは後悔した。下手をすればミレーは罰せられてしまう。けれどもう出ていくわけにもいかない。今はただルトヴィアスがとりあえずでも納得して、引き返してくれるのを願うだけだ。

バタン。

扉が開く音に、アデラインは飛び上がった。

「殿下!お待ちくださいまし!お嬢様はご気分が優れず…」

ミレーが必死に止める声と、近づいてくる足音に、アデラインは身を凍らせた。

――…どうしよう!こっちに来る!

寝台の手前でルトヴィアスの足音は止まった。

「少しでいいので出ていてくれませんか」

ミレーにむけられたルトヴィアスの声は、静かで優しげだ。

けれどそれがアデラインには逆に恐ろしい。

「ですが…」

「何も手荒なことをしようというわけじゃありません。私はただ婚約者を心配しているだけです」

「で、でもお嬢様は…」

食い下がるミレーを、アデラインは寝台の中から止める。

「いいの、ミレー。少し下がっていて」

「お嬢様…」

「大丈夫だから」

まったく大丈夫な気はしないが、ミレーが罰を受けるようなことになるのは避けたい。

ミレーの足音が、戸惑いながら遠ざかり、扉が閉まった。

「…気分が悪い?シヴァの(たてがみ)を上機嫌ですいていたのはどこのどいつだ」

低くなったルトヴィアスの声には、苛立ちが混ざっている。

「あの…」

「どれだけ気に入っていた花帽(かぼう)だか知らないが、落ち込むほどのことなのか?」

「…え?」

「花帽をなくしたんだろう?」

「あ、はい!そうなんです!本当に気に入っていた物で…」

ミレーは一体何と説明したのだろう。花帽をなくして気落ちしているとでも言ったのだろうか。とんでもなく説得力に欠けるが、アデラインも人のことは言えない。しかし、ルトヴィアスがそれを信じたのだろうか。

「なら仕立屋を呼ぶから、なくした花帽と同じものを作れ」

ルトヴィアスの事も無げな発言に、アデラインは目を見張る。

「い、いえ!そんな…」

「今夜夕食会がある」

「…はい?」

そんな予定あっただろうか。

「…雨で…予定が狂ったせいで急遽そうなった。本当に具合が悪いわけではないんだろう?」

「それは…」

アデラインは口ごもる。

下手に頷いては、ミレーが嘘をついたことになってしまわないか。

ルトヴィアスは、アデラインの返事を待ってくれていたが、それが返ってこないと分かると、ため息を落とした。

そのため息が、アデラインの胸に鉛のように、重くのしかかる。

「とにかく、仕立屋を呼ぶ。既製品を持ってこさせるからその中から夕食会で着るドレスを選べ」

「ドレスなら…持ってきているものの中から…」

「それは俺の隣に立てる衣装か?」

アデラインは息を飲んだ。

ドレスの端を握りしめる。

胡桃色のドレスは、やはり何の飾り気もない、地味で、見映えがしないものだ。

「何を着ようがお前の勝手だ。だが俺の隣に立つ以上、自分が何者であるか自覚しろ」

同じことを、父にも言われたことがある。

何度も何度も。

王妃の装いは国威を示すもの。だからそれに相応しい装いをしろと。

――…わかってるわ。

このドレスが、次期王妃として相応しくないということはわかっている。

せめて夕食会に出席するだろう他の婦人に、遜色ないものを着なければ。

けれど何を着ればいいというのだ。

何を着たところで、アデラインでは威厳など示せるとは思わない。

「私が着飾ってもみっともないだけです」

不思議なことに、声は震えていなかった。

普段であれば、アデラインはこんな風に言い返すことさえ出来ない。けれどその時のアデラインは、ルトヴィアスに対する畏れ多さよりも、遠慮よりも、それを憤りが圧倒的に上回っていた。

この顔に生まれたのは、アデラインのせいではない。

好きでルトヴィアスの婚約者に、選ばれたわけでもない。

努力で補えるものならともかく、そうでないものを要求されて、自分ごときに何が出来るというのだ、と。

「…言ったはずだぞ、自分を卑下するのはやめろと」

ルトヴィアスの声は、苛立ちを通り越して、怒りを溜め込んでいる。彼がそれを爆発させるのを、かなりの努力で堪えていることが、アデラインには何故か分かる。

ずっとルトヴィアスが怖くて、顔をまともに見られなかったからか、声だけで彼の感情の動きを察することが出来るようになったのかもしれない。

「卑下などしていません。私には手持ちのドレスが身の丈にあっています。新しいドレスは必要ありません」

「王家は未来の王妃に仕度金もだせないのかと思われる!」

「無駄遣いするよりましです!私はこれでいいんです!」

ルトヴィアスに対抗するように、アデラインも大声を出した。こんな大声を出したのは生まれて始めてだ。

「…たかだか容姿に何をこだわってるんだ、お前は」

低い、唸るような声に、アデラインのただでさえ半壊だった涙腺が、突如決壊した。

「殿下には私の気持ちなんてわかりません!!」

ルトヴィアスは美しい。そして、やはり美しい女性を愛したではないか。

どうやったってアデラインには、その美しさは手に入らない。その悔しさは、ルトヴィアスには絶対にわからない。

「出ていってください!出てって!気分が悪いので食欲もありません!どうぞ昼食は殿下お一人でおとりください!」

嗚咽が漏れ、握り締めた手の申に、ポタポタと涙が落ちる。

「…おい、泣いているのか?」

天幕の向こうで、ルトヴィアスがたじろいでいる。

アデラインは応えられない。今声を出せば、きっとみっともなく泣き喚いてしまう。

「…あけるぞ」

駄目だ、と言う間もなく、ルトヴィアスが天幕を開けて、その隙間から姿をあらわす。

アデラインの顔を覗きこむように、ルトヴィアスが屈んで寝台に手をついた。

見られまいとアデラインは顔を背けたが、無駄だった。

ルトヴィアスが、軽く息を飲む。

「…何があった?」

泣き腫らした顔は、今の言い争いによるものではないと、ルトヴィアスは察したらしい。

「答えろアデライン」

「……何も」

「何もないのに目が腫れるほど泣くわけないだろう!?」

「……」

「アデライン!!」

部屋の扉が、外から強く叩かれた。

「あの、ルトヴィアス殿下……お嬢様?大丈夫ですか?」

ミレーの心配そうな声がする。

内容はわからなくても、ルトヴィアスとアデラインが大声で言い争っているのが聞こえたのだろう。

部屋の中に、沈黙が落ちる。

狭い天幕の中、けれど二つの心は、影すら重ならない。

「……卑下するなと…仰ってくださったじゃありませんか。私は…これでいいんです…」

目立たず、地味に、それが名ばかりの妃に相応しい装いだ。

そうしているうちに、いるのかどうかわからない亡霊のように、やがて景色に溶け込んでしまうだろう。

それでいい。

早くそうなってしまいたい。

寝台が、僅かにギシリと鳴った。

ルトヴィアスがみじろいだのだ。

「…アデライン」

「……」

返事はしなかった。

したくなかった。

「俺を見ろ」

見たくない。

「見ろ!」

「……」

おそるおそる、アデラインはルトヴィアスに目線を移す。

極上の宝石のような碧の瞳。

光をまとった髪。

黄金比で整った顔形。

何度見ても見惚れるほどに美しい。 けれどわかっている。 ルトヴィアスが美しいのは、外見だけではない。 気高く、揺るぎない強い精神。それが身の内から滲み出て、彼の輝きになっている。

「…本当にいいのか?本当に、それで自分を卑下していないと言えるのか?」

アデラインの心の奥に、残酷なほどに深く斬り込んでくる言葉。そして眼差し。

アデラインは目を伏せた。

輝きが、眩しい。目に痛い。

瞼の重みで、押し出された涙が頬を落ちる。

「…いいんです…私はこれで」

どれだけ足掻いても、無理だ。

流行のドレスを着ようが、金糸で刺繍した花帽をかぶろうが、ルトヴィアスの美しさに、相応しくなどなれない。

顔だけではない。アデラインの心はあまりにも卑しく、醜い。ルトヴィアスの輝きの前では、その光に焼かれて苦しいだけだ。

ルトヴィアスが、寝台から手を離す。背を伸ばし、後ろに一歩下がった。

「……ならいい。勝手にしろ」

それだけ言うと、ルトヴィアスは長衣を翻して、アデラインのいる寝台から離れていった。

一度も止まることも、振り返ることもなく、そのまま扉を開け、そしてその向こうに消える。

それをアデラインは呆然と見送った。

『これでいい』と言ったのはアデラインだ。

にもかかわらず、ルトヴィアスに見放されたことに、アデラインはとてつもなく傷ついていた。捨てられたと、絶望した。ルトヴィアスが差し出した手を、振り払ったのは自分だというのに。

――…私は…何て勝手なんだろう。

だから、自分はこんな顔形なのだ。

女神は全てお見通しで、その上でアデラインにこのお粗末な顔を与えたに違いない。

「お嬢様!お嬢様大丈夫でございますか?」

ルトヴィアスの背中が見えなくなると、ミレーが飛ぶようにしてアデラインの元に走りよってきた。

「…ミレー…」

「びっくりいたしました。お二人の大きな声が聞こえて…まさか殿下が声を荒げるなんて…それにお嬢様まで」

「そうね…怒鳴ったのなんて…初めて…」

みっともない本音を、初めて人に晒した。

ルトヴィアスはきっと呆れただろう。アデラインの、顔だけではなく心までが、なんて貧相なのだろうと。呆れて、心底アデラインが煩わしくなっただろう。

ルトヴィアスが手をついていた場所が、僅かに窪んでいる。

そっと、指でその窪みをなぞる。

彼の温もりは、当たり前だがもう感じられない。

――…せめて、一度だけでも見たかった。

きっと、もう二度と叶わない。

ルトヴィアスの本当の笑顔を、一度でいい。きちんと正面から、見てみたかった。


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