96話 剣士と魔法使いのクリスマス
魔法使い
剣士さん、クリスマスですよ。デコレーションしましょう
剣士
いいぞ。何からやったら良い?
魔法使い
じゃあ早速血を出してもらえますか。赤メインでいくので
剣士
嫌だよ
魔法使い
ほんの10リットルほど
剣士
お前俺でミイラ作ろうとしてんのか
魔法使い
将来的には
剣士
まあ今はその激ヤバ将来設計は置いといて
よく考えろ。庭が血で染まってる家完全に事件現場だぞ
魔法使い
ふふっ、10リットルなんて冗談ですよ、ちょっと剣士さんが血を出してるところを見て欲望を満たしたかっただけです
剣士
どういう性癖してんだお前
魔法使い
はい、ここに赤のペンキがあるので、これを使って下さい
剣士
どこに塗るんだ
魔法使い
剣士さんの身体全体です
剣士
何でおれ自身なんだよ
完全に人食う風習を持った部族みたいになるだろ
魔法使い
では先にクリスマスツリーを建てましょうか早くしないと皮剥ぎますよ
剣士
脅すな脅すな
魔法使い
ハイ、背中を向けて寝て下さい
剣士
うん?
魔法使い
種植えていきますね
剣士
俺の上で木育てようとするんじゃねえ!
てか今から植えても絶対間に合わねえだろ
魔法使い
いやこれ成長が早い魔界の木なので一日で剣士さんの養分という養分を吸い取って大きな木になりますよ
剣士
俺養分にしようとしてるの!?
魔法使い
はい。そして剣士さんの全ての養分に育った木の果実を食べて私の身体に剣士さんのすべてを取り込みたくて
剣士
こいつ一番危険なタイプの性癖めっちゃ持ってる!
魔法使い
さ、じゃあこのモンスターの剥製を赤いペンキで塗りたくっていきますか
剣士
完全に呪いのオブジェじゃねえか! 全くクリスマス感ねえよ明かりがねえし!
魔法使い
じゃ後で火を付けときましょうか
剣士
中世の処刑場かここは!!
魔法使い
ちなみにこのペンキもモンスターの血です
剣士
何だこの地獄みてえなクリスマスは!!
ーーその夜、剣士は寝ていた!
剣士
zzz……zzz……
魔法使い
剣士さん、メリークリスマス
ーー魔法使いは剣士の頬っぺにキスした!
魔法使い
ふふっ、剣士さんおやすみなさい
ーー魔法使いは出ていった!
ーーかわりに狂戦士がクローゼットから出てきた!
狂戦士
ひょひょっ! 女の子がキスしたのはここかぁペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ女の子成分ぽぃぴーペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペr
ーーメリークリスマス
実はクリスマスイブに書いてました




