表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/217

73話 水の精霊と真実の手鏡

真実の鏡



剣士

告白の手鏡? 何だそりゃ



調合師

この鏡を向けられた人は必ず本音を言ってしまうの……。



剣士

そんなのどこで手に入れたんだ



調合師

薬物……薬代を払えないお客さんが臓器の代わりに置いていったの……



剣士

まず何で金のかわりに臓器提供させようとしてんだよ



調合師

これ、剣士に貸すから毒見してきて欲しい……



※※※



剣士

と調合師に言われたものの、どうやって実験したら良いんだこれ




魔法使い

剣士さん! どこに行ってたんですか心配したんですよ! 



剣士

ちょうどいい、魔法使いに向けてみよう



鏡に写った魔法使い

全く、午後からは剣士さんを縛って身体にはちみつを塗ってクマ牧場に放流しようと思ってたのに!



剣士

本当だ! 完全に魔法使いの本音だこれ!




狂戦士

ヒャッハー! 鍵穴から参上! 俺様夜になると何故か涙が止まらなくなることがあるぜえ!!



剣士

強く生きて。

ちょうどいい、こいつにも使ってみよ



鏡に写った狂戦士

はあん、昨日鼻の穴にちくわを入れて合計鼻の穴を4つにしたにも関わらず全く呼吸が楽にならないよお! 次はドーナッツ移植しよ



剣士

やっぱりこの手鏡は本物だ! 早速調合師に報告を……




ーーその時、剣士の背中から少女が飛び出してきた!




水の精霊

久しぶりなのじゃ!



剣士

お、水の精霊。最近呼んでも全く出てこなかったから心配してたんだぞ



水の精霊

ふん、妾はお主のことなぞこれっぽちも考えもせずデパ地下で試食を食い荒らしておったぞ! 心配などいらんわ! 



剣士

余計心配になったわ



水の精霊

とにかく妾は剣士のことなど一度も思い出さんかったぞ!



剣士

そうか。(一応、精霊にも鏡が効果あるのか試してみるか)



鏡に写った水の精霊

剣士、好き好き好き♡



剣士

……ん?



鏡に写った水の精霊

剣士しゅきしゅきしゅきしゅきしゅき委員会大統領♡



水の精霊

!? な、何じゃその鏡は!



剣士

俺も最後のしゅきしゅき委員会大統領が何なのか聞きたいんだけど

これ実は写った人間の本音を引き出すって鏡なんだよ



水の精霊

う、嘘じゃ! 妾は剣士のことなぞ好いておらんわ! 



鏡に写った水の精霊

嘘つき。本当は剣士を守れるくらい強くなるために、今まで必死に修行してたくせに。

剣士に会えなくて毎日泣いてたくせに




剣士

そうなの?



水の精霊

違あああう! 



鏡に写った水の精霊

剣士しゅきしゅき。ぎゅってして欲しいのじゃ♡



水の精霊

ぬああああああああ!



剣士

えっと、抱っこしようか?



水の精霊

ふざけるなロリコン!



魔法使い

そうですよロリコン!



狂戦士

調子に乗るなよ変態!



剣士

お前にだけは言われたくねえよ!



鏡に写った狂戦士

俺様もぎゅってして欲しいのじゃ♡



剣士

お前はしねえよ!



狂戦士

うわああっ! 



剣士

いや驚きすぎだろ



狂戦士

鏡って始めてみたよお!



剣士

どこで生きてきたんだお前は!



鏡に写った魔法使い

じゃあ私が全員の頸動脈をぎゅっとしてあげますね



剣士

おいやめろ!



魔法使い

ちょうどここにロープがありますね



剣士

心の声と現実の声が変わってねえ!!




おわり



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ