表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/217

64話 狂戦士が書いた小説




狂戦士「決めたぜ、俺様は二日以内に売れっ子小説家になる」



剣士「でもお前、小説かいたことあるのか?」



狂戦士「ありよりのなし」



剣士「ないんじゃねえか」



狂戦士「そもそも小説ってどう書きや良いのか分かんねえよ! 誰だよ小説家になりたいとか言ったやつ!」



剣士「お前だよ」



狂戦士「ふっ、分かんなくても書ける。そう、天才の俺様ならな。待っとけ剣士! 明日とびっきりのを書いてきてやる!」



剣士「いや、一日じゃ無理だろ」



狂戦士「で、書いてきたのがこちらです」



剣士「3分クッキングか」




ーー小説



小説「駅のホームに立った二人。モナとペノは別れることになった。それはまるで夏のように暑い、8月のことだ」



剣士「真夏じゃねえか8月は」



小説「モナは私達、もう終りだね。まるでキツツキのように首をふった」



剣士「縦軸で? 首外れるだろあんなに振ったら」



小説「そうだね、とボノノは答えた」



剣士「ボノノって誰なんだよ」




小説「突然、ペロはヒキガエルのように泣き出した」




剣士「ペロも誰だよ」



小説「そのとき風呂が湧いた」



剣士「どっから風呂湧いたんだよ!? 唐突過ぎるだろ!」



小説「二人は、最後に風呂の入ることにした」



剣士「ここ駅じゃねえのかよ! あと二人ってどの二人だ!」 



小説「二人はまるでヒキガエルのように入った」



剣士「ゆでガエルじゃねえか!」



小説「風呂に入った二人は、まるで赤色のように赤くなった」



剣士「例え思いつかなかったんなら普通に言えや! そして早く出ろ!」



小説「俺たち、やり直せないか?

   風呂が言った」



剣士「何で風呂が喋るんだよ!」




小説「だが、互いに進む道が違う。転売ヤーになるモナ、情報商材を扱うペロ」



剣士「同類じゃねえか!」



小説「そして医師を志す風呂」



剣士「何で風呂が一番まともなんだよ」




小説「しかし、無常にも、まるで電車が到着するように、電車が到着する音がする」



剣士「なんかこの文章残像が見えるんだが! どうなってるんだ!」



小説「二人は別れを惜しみながら、電車に乗り込む」



剣士「別れてねえじゃねえかその文章だと二人とも乗り込んでるぞ! 主語をしっかりしろ!」



小説「ペロはモナを恋しく思って泣いた」



剣士「いやお前の相方同じ車両におるぞ!」



小説「そして風呂はパチプロになった」



剣士「道踏み外しとる!!」




おわり


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] なんかこの文章残像が見えるんだが このツッコミで吹き出しました。 あーおもしろい。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ