[設定集] 「堺県おとめ戦記譚～特命遊撃士チサト～」 年表
孝霊天皇７年(紀元前２８４年)
楽永音の先祖である楽毅、済西の戦いで斉軍を撃破。
孝元天皇６年(紀元前２０９年)
蘄県大沢郷で「陳勝・呉広の乱」が勃発する。
孝元天皇１１年(紀元前２０４年)
中華王朝で太傅を務める紀志喬の先祖の紀信、劉邦の身代わりとなって項羽に処刑される。
神功皇后摂政１９年(２１９年)１２月
関羽雲長、麦城の戦いで戦死。
関羽を処刑した呉の呂蒙もまた、その直後に病死する。
神功皇后摂政４５年(２４５年)３月１９日
呉で丞相を務めていた陸遜、二宮の変に巻き込まれて憤死。
この一件から、陸一族は極力ストレスを貯めないように心掛けるようになる。
神功皇后摂政６５年(２６５年)
司馬花琳の先祖である司馬炎、晋の皇帝に即位。
応神天皇５年(２７４年)
石明姫の先祖の石勒、羯族の村落小帥の息子として誕生する。
応神天皇２２年(２９１年)
中国王朝の晋で皇族同士の内乱が勃発。
俗に言う「八王の乱」。
この内乱によるゴタゴタを嫌い、王美竜の先祖が西晋から脱出する。
(N4488IC「ゼミ仲間としての友情は漫才で示せ」)
仁徳天皇７年(３１９年)
羯族の石勒、後趙を建国。
貞観５年(８６３年)５月２０日
神泉苑にて六所御霊を祀る御霊会が行われる。
御霊会に代表される御霊信仰の定着から、陰陽道を始めとする呪術の技術体系や霊能力者に対する需要が高まった。
この御霊信仰の定着を背景にして、平安京を守護する霊能力者の武装集団が結成され、やがて京洛牙城衆として組織化される。
治暦４年(１０６８年)
完顔夕華の先祖である完顔阿骨打、完顔氏の族長である劾里鉢の次男として誕生する。
永久３年(１１１５年)
女真族の完顔阿骨打、皇帝に即位して金朝を建国する。
この金朝と清朝が、後の中華王朝の礎となってくる。
(１２３４年)
金の首都の開封、開封攻囲戦でモンゴル軍の手で陥落する。
ここに金王朝は滅亡し、満州族は故郷の満州で雌伏を余儀なくされる。
元弘２年(１３３２年)
徐福達の先祖の徐達、濠州鍾離の農民として誕生する。
永禄２年(１５５９年)
中華王朝女王である愛新覚羅紅蘭の先祖の努爾哈赤、女真族の建州左衛の酋長である塔失の息子として誕生する。
慶長２０年(１６１５年)５月
大坂夏の陣、終戦。
敗走した豊臣側の侍達を対象に、凄惨な落ち武者狩りが行われた。
元和２年(１６１６年)
女真族の愛新覚羅努爾哈赤、後金を建国。
後に国号を大清に改め、民族名も女真族から満州族に改める。
珪素戦争終戦後に建国される中華王朝は、この大清の後継国家。
元和１０年(１６２４年)
沈雲英、誕生
寛永５年(１６２８年)
李自成の乱、勃発。
寛永２０年(１６４３年)
沈雲英の父の沈至緒、張献忠の軍勢と戦い討ち死に。
沈雲英は父の遺志を継いで継戦を決意し、張献忠の軍勢を退ける。
万治元年（１６５８年)
浅野長恒、誕生。
万治３年(１６６０年)
沈雲英、逝去。
元禄１４年(１７０１年)
岸和田藩三代目藩主の岡部長泰、京都の伏見稲荷大社を岸和田城に勧請。
(N0846IL「岸和田藩士の二人酒」)
元禄１５年（１７０２年）１２月１５日
大石内蔵助の率いる赤穂浪士、吉良邸へ討ち入り。
俗に言う「赤穂事件」。
これに連座して浅野長恒も出仕を差し止められる。
宝永元年(１７０４年)初秋
岸和田藩士の先山光太郎、友人の加茂内膳と酒宴。
三の丸神社で開催される稲荷祭を連れ立って見物する事を約束する。
(N0846IL「岸和田藩士の二人酒」)
正徳元年(１７１１年)５月１日
若狭野浅野家の浅野長恒、堺奉行に任じられる。
正徳元年(１７１１年)１２月
堺奉行の浅野長恒、妙国寺の蘇鉄に降り積もった雪を見て「赤穂事件」を連想する。
(N0817IO「堺奉行の脳裏に過った元禄１５年への追憶」)
享保１７年（１７３２年）９月７日
浅野長恒、死去。
宝暦６年(１７５６年)
欧米を中心に、後に「七年戦争」と呼ばれる世界大戦が勃発。
シトロンフィールド中尉の先祖も、この戦争で武名を轟かせた。
(N8512IH「帰還中の英軍パイロットが目撃した影」)
寛政１０年(１７９８年)
円山派絵師の駒井永源、兄弟弟子の吉村孝敬らと共に腑分けに立ち会う。
(N3169HW「妖怪絵師の通信教育」)
享和３年(１８０３年)
円山派絵師の駒井永源、弟子の大津旭泉から届いた播州皿屋敷のお菊の幽霊画を評価。
幽霊画の才能を伸ばすことを提案する。
(N3169HW「妖怪絵師の通信教育」)
文化１０年(１８１３年)９月１５日
林清の率いる白蓮教徒残党、紫禁城を襲撃。
世に言う「癸酉の変」。
第２皇子の綿寧も自ら銃を取り、押し寄せる白蓮教徒と戦った。
文政３年(１８２０年)１０月３日
清朝の綿寧皇子、８代皇帝の道光帝として即位する。
文久２年(１８６２年)
過激な攘夷派の依頼により、忍者集団「鬼人党」が米国大使ロバート・プルインの暗殺を企てるも、京洛牙城衆の活躍により防がれる。
この時の戦闘で、首魁である「血頭の鬼王丸」を始めとする大半の構成員を失い、鬼人党は壊滅する。
(N5340GR「幕末古都伝説 忍者少女と武装巫女」)
明治元年(１８６８年)
堺県発足。
明治４年(１８７１年)８月９日
太政官、散髪脱刀令を公布。
なお、有力士族の猛反対により廃刀令は公布されなかったため、士族の帯刀は任意制のまま現在に至る。
明治６年(１８７３年)
廃城令が公布される。
明治７年(１８７４年)４月２０日
深草花之美、誕生。
明治９年(１８７６年)２月９日
絹掛雅、誕生。
明治１４年(１８８１年)秋
京洛牙城衆の深草志乃、娘の花之美を嵐山の城跡に連れ出して稽古をつける。
その際に花之美が霊刀で巨岩を一刀両断に切り捨てたので、巨岩を両断するのに用いた脇差が「岩喰白狐」と命名される。
(N3864IL「狐憑き巫女は古城で鍛える」)
明治１５年(１８８２年)
五條市以南を五條県として分割(史実における奈良県)。
史実と異なり、堺県はそのまま存続。
明治２１年(１８８８年)１１月
小野寺教育出版の御曹司である小野寺勝満、士族の娘である法華と結婚。
新婚旅行として京都を訪れる。
明治２２年(１８８９年)２月１０日
神智学者のヘンリー・スティール・オルコット、京都の知恩院で仏教講演を行う。
この時に仏教を擁護する主張をしたため、邪教集団の黒主崇教から恨みを買う。
(N2101IE「狐憑き巫女は京の守護者」)
明治２２年(１８８９年)２月中旬
邪教集団の黒主崇教、京都の知恩院で仏教講演を行った神智学者のヘンリー・スティール・オルコット氏を呪殺しようと目論むも、京洛牙城衆の活躍により防がれる。
なお、この戦いで絹掛詩乃の先祖である絹掛雅が初陣を迎えている。
(N2101IE「狐憑き巫女は京の守護者」)
明治２２年(１８８９年)４月上旬
大阪府西成郡今宮村の遊園地「有宝地」にて、小野寺教育出版の御曹司夫妻が不平士族の襲撃を受ける。
御曹司の勝満は負傷して昏倒、新妻の法華は身代金目的で誘拐されるが、同地で張り込み調査を行っていた京洛牙城衆の介入で救われる。
だが、この不平士族に大坂の陣で死亡した鎧武者の怨念が憑依し、無差別に辻斬りを行おうとしたので、京洛牙城衆によって葬られた。
(N9654IE「狐憑き巫女は有宝地を駆ける」)
明治２２年(１８８９年)４月２０日
深草花之美、１５歳の誕生日。
恋人である稲倉武信から、目貫と小柄の二所物を誕生祝いに贈られる。
これを機に、無号の小脇差を「豆白狐」と命名した。
(N2498IF「狐憑き巫女に贈る誕生祝い」)
明治３７年(１９０４年)２月８日
日露戦争、勃発。
この戦争が、吹田千里お気に入りのメディアミックス企画「アドミラル・メートヒェン～愛、死にたまう事なかれ～」の原作となる。
明治３７年(１９０４年)８月２４日
遼陽会戦、勃発。
園成太郎大尉、大日本帝国陸軍第四師団の将校として会戦に参加。
明治３８年(１９０５年)２月２１日
奉天会戦、勃発。
園成太郎大尉、大日本帝国陸軍第四師団の将校として会戦に参加。
明治４２年(１９０９年)
当時の桂太郎内閣、アメリカの実業家であるエドワード・ヘンリー・ハリマン氏の申し出を受け、日米共同での満州開発事業を決断。
後の満州事変に端を発する日中戦争と太平洋戦争の火種が消える。
大正元年(１９１２年)７月３０日
明治天皇崩御のため、大正に改元。
大正元年（１９１２年）９月１３日
乃木希典大将、自刃。
大正２年（１９１３年）９月１３日
大日本帝国陸軍第四師団所属の園成太郎大尉、体調不良により軍務への復帰が叶わぬ事を悲観し、乃木希典大将の後を追う形で殉死。
大正３年（１９１４年）７月２８日
第１次世界大戦、勃発。
堺市立土居川小学校の生徒である池上の母方の先祖も、この戦争で命を落とした。
(N0567IE「隣席の女子生徒はオカルト安楽椅子探偵？」)
大正５年(１９１６年)
小野寺善子、誕生
大正７年(１９１８年)７月１７日
ロマノフ王朝のニコライ２世、処刑される。
その際、第４皇女のアナスタシア・ニコラエヴナは同情的な警護兵の手引きによって逃がされ、落ち延びつつもロマノフ王朝の血脈を残した。
このアナスタシア皇女の子孫の一人が、後に帝政ロマノフ・ロシアの初代皇帝となるナターシャ・ニコラエヴナ・ロマノヴァである。
大正１０年(１９２２年)
堺県立御子柴高等学校、創立。
大正１４年(１９２５年)
愛新覚羅栄蘭、誕生。
清王朝の皇位請求権を受け継ぐ。
大正１５年(１９２６年)９月１６日
初瀬屋百貨店、大阪市上本町で開業。
(N0812HS「御志のネジ式簪」)
大正１５年(１９２６年)１１月
各出版社が一冊一円の廉価な文学全集を挙って刊行するようになる。
俗に言う「円本ブーム」の到来。
船場の教科書会社である小野寺教育出版も円本ブームに乗り、児童文学全集の刊行企画を推し進める。
(N9606IN「大正１５年の円本ブーム」)
大正２３年(１９３４年)５月３０日
東郷平八郎元帥、喉頭癌等の悪化で薨去。
(N5171HS「護国神社のラジオ塔」)
大正２４年(１９３５年)４月
初瀬屋百貨店、大阪市上本町から堺市堺区戎島町へ移転。
(N0812HS「御志のネジ式簪」)
大正２８年(１９３９年)
第２次世界大戦勃発。
ただし、日中戦争と太平洋戦争は勃発せず。
日本は国際連盟に留まり、連合国の１国として第２次世界大戦に派兵するが、基本的には平穏無事。
敗戦を経験しなかった為、その後の日本は軍隊アレルギーとは無縁の国家となる。
大正デモクラシーと女性の社会進出の流れが継続し、婦人にも参政権と徴兵制が認められる。
この時誕生した女性軍人や女子士官学校生の存在が、人類解放戦線の義勇隊士や人類防衛機構の特命遊撃士の先駆けとなる。
大正２８年(１９４０年)９月７日
アドルフ・ヒトラー、ロンドンへの空襲を命令。
俗に言う「ザ・ブリッツ」。
ロンドンに侵攻するドイツ空軍と迎撃にあたるイギリス空軍との間で激しい空中戦が展開され、この一連の空中戦は「バトル・オブ・ブリテン」と呼称された。
先祖代々軍人の家系に生まれたシトロンフィールド中尉も、この戦いで活躍した。
(N8512IH「帰還中の英軍パイロットが目撃した影」)
大正３０年(１９４２年)４月
ナチス政権下のドイツ、イギリス空軍による空爆の報復措置として「ベデガー爆撃」を敢行。
イギリスの各都市が空襲され、多数の犠牲者が発生した。
(N0567IE「隣席の女子生徒はオカルト安楽椅子探偵？」)
大正３２年(１９４４年)
ドイツ国防軍によるクーデター勃発。
ヒトラー及び高官の多くが爆殺され、ナチス政権は混乱の後に崩壊。
ヒトラーの脳を回収したナチス残党は、混乱のドサクサに紛れてイタリアに脱出し、ムッソリーニのファシスト党と合流するも、そこで連合軍(ドイツ国防軍及び日本軍を含む)の援護を受けたレジスタンスの総攻撃を受ける。
イタリアの降伏とムッソリーニの死で第二次世界大戦は終結するが、ナチスとファシスト党の残党は地下に潜伏。
後にバイオテクノロジーで蘇生させたヒトラーを担ぎ上げ、鉄十字機甲軍として復活する。
大正３９年(１９５１年)
愛新覚羅紅蘭、誕生。
大正４１年(１９５３年)１１月４日
枚方京花の曾祖母である園里香が誕生する。
大正４８年(１９６０年)
楽永音、誕生。
大正５０年(１９６２年)４月１日
大日本帝国陸軍女子特務戦隊、大正五十年式女子軍衣を軍服として正式採用。
大正５５年→修文元年(１９６７年)
大正天皇、生前退位
修文２年１０月(１９６８年)
ソビエト連邦の実験で異次元との回線が開き、珪素生命体が来襲。
後に珪素戦争と呼ばれる、人類生存を賭けた戦争が始まる。
京洛牙城衆を始めとする霊的特殊能力者達が、古墳等の霊脈を刺激して発現させた霊的結界により、日本は珪素生命体の侵入を最小限に食い止める事に成功(完全には遮断出来なかったので、ある程度の脅威は残る)。
修文３年１月(１９６９年)
珪素戦争勃発から３ヶ月で、ソ連及び中国は珪素生命体により壊滅。
ロマノフ王朝の子孫ナターシャ・ニコラエヴナ・ロマノヴァと、清王朝の末裔の愛信覚羅紅蘭、壊滅する本国を脱出し、日本に亡命。
亡命政府を作り、旧体制派の精神的支柱となる。
修文３年(１９６９年)４月
珪素生命体に苦戦を強いられる国連軍だが、特殊能力に覚醒した少女兵士だけで構成された日本軍女子特務戦隊の目覚ましい活躍が、起死回生の切り札として注目される。
１０代から２０代までの少女達に徴兵検査が行われ、甲種合格者は士官学校へ編入された。
枚方京花の曾祖母である園里香もまた、陸軍士官学校に編入する。
修文４年(１９７０年)４月
枚方京花の曾祖母である園里香(当時１７歳)もまた、陸軍士官学校を繰り上げ卒業で徴兵の後に前線投入される。
また、この時の少女兵士の活躍により壊滅を免れたため、戦後の国際社会における日本の発言力が確約された。
修文４年(１９７０年)９月１５日
園里香少尉、珪素獣のタイムスリップに巻き込まれ、元化２５年の時代から現れた枚方京花少佐と入れ替わる。
(N9774FW「堺県おとめ戦記譚～特命遊撃士チサト～」第９話「時を越えた出逢い、時空漂流者救出作戦」)
修文５年(１９７１年)４月
身体強化特殊能力は「サイフォース」と呼称され、サイフォースに目覚めた少女達による特殊部隊が各国で結成される。
やがてそれらの特殊部隊は、国家の垣根を越えて連携作戦を取るようになる。
かくして「人類解放戦線」が結成され、各地で破竹の快進撃を展開。
民衆からの厚い支持を獲得して、その発言力を増していく。
東亜活動写真株式会社(略称「東活」)の新進気鋭映画監督の丸川栄太郎、人類解放戦線の依頼で、戦意高揚目的の国策映画を多数製作。
この時、一連の戦意高揚映画で珪素生命体を表現するのに用いた特撮技術が、後の東活怪獣映画や丸川プロのアルティメマンシリーズの基礎となる。
修文６年(１９７２年)
(珪素戦争開戦から３年後)
人類解放戦線、ユーラシア大陸の珪素獣生息圏に主力部隊を投入。
相応の犠牲者を出すも、珪素獣を殲滅し、珪素戦争を終結させる。
珪素戦争で壊滅した国々は、人類解放戦線と国連の主導で復興事業が行われる。
壊滅したソ連及び中国は、帝政ロマノフ・ロシア(別名・新生ロシア帝国)及び中華王朝として再建。
義勇隊士として従軍したナターシャ１世と愛新覚羅紅蘭が皇帝及び女王として即位し、立憲君主制が敷かれる。
中華王朝初代女王の愛新覚羅紅蘭、亡母である愛新覚羅栄蘭に因んで元号を「栄起」と定める。
(N8463JQ「元号を定めた初代女王の孝行心」)
修文８年(１９７４年)５月
愛新覚羅翠蘭第一王女、誕生。
修文９年(１９７５年)
台湾の飛び級学士の楽永音、中華王朝政府から官僚としてスカウトされる。
修文１０年(１９７６年)
吹田栄喜穂、誕生。
修文１４年(１９８０年)上半期某月
大日本帝国防衛省、青年士官向けの福利厚生と陸海軍の融和を目的に、独身の若手将校向けの集団御見合い会を陸海軍で合同開催。
この集団御見合い会が、大日本帝国陸軍女子特務戦隊の園里香上級大尉と大日本帝国海軍主計科の北中振善光大尉の馴れ初めとなる。
(N6653HD「女性軍人は永遠の愛妻」)
修文１４年(１９８０年)７月
園里香上級大尉と北中振善光大尉、岸和田市でデート。
(N6653HD「女性軍人は永遠の愛妻」)
修文１５年(１９８１年)３月
園里香上級大尉、婚約者の北中振善光大尉を伴って堺県防人神社で桜見物。
(N0549HW「女性軍人が愛した桜」)
修文１５年(１９８１年)６月
園里香上級大尉、大日本帝国海軍主計科の北中振善光大尉と結婚。
珪素戦争の英雄である園里香に敬意を表し、善光が園家に婿養子入りする形となった。
陸海軍融和のモデルケースであるため、夫婦共に軍務を続ける。
(N6653HD「女性軍人は永遠の愛妻」)
修文１６年(１９８２年)２月
園里香上級大尉、四方黒庵でチョコレート大福を購入。
(N8932IP「バレンタインデーを控えた女性軍人」)
修文１７年(１９８３年)１２月１２日
旧ソビエトと旧中国系の軍閥が結託し、中華王朝黒竜江省ジャムス市で無差別テロを敢行。
世に言う「ジャムス事変」。
テロの首謀者である旧ソビエトと旧中国系の軍閥は「紅露共栄軍」と名乗り、人類解放戦線と国連による秩序に反旗を翻す旨を宣誓。
人類解放戦線と紅露共栄軍による「アムール戦争」が勃発した。
修文１８年(１９８４年)１月８日(日)
園里香と園善光の間に第一子である園カズヤが誕生。
修文１８年(１９８４年)１月１５日(日)
園里香上級大佐が所属する人類解放戦線第４師団、紅露共栄軍の掃討のためにユーラシア大陸方面軍へ編入。
園里香上級大佐もまた、アムール戦争に従軍する。
修文２０年(１９８６年)７月１３日(日)
アムール戦争の「ハルビン解放作戦」に参加していた園里香上級大佐、紅露共栄軍の残党による自爆テロから上官達を庇って戦死。
死亡時の階級は、２階級特進で准将補。
修文２０年(１９８６年)７月１５日(火)
司馬懿仲達の末裔にして上将軍の司馬花琳、アムール戦争に勝利して中華王朝の首都へ凱旋。
N0824IN(「君主の器と将の器」)
修文２０年(１９８６年)７月１９日(土)
国連と人類解放戦線の首脳部による協議で、アムール戦争の終戦が宣言される。
同日をアムール戦争終戦記念日に制定。
修文２０年(１９８６年)８月
アムール戦争から復員した湯屋賀谷弘恵、奈良町の和菓子屋「四方黒庵」に事務員として雇われる。
(N3516HY「和菓子屋の事務員は復員兵」)
修文２０年(１９８６年)９月
中華王朝政府、中秋節の式典を開催。
アムール戦争の復興も兼ねており、海外の来賓も招待する盛大な式典となった。
式典の最高責任者は、楽毅の末裔にして丞相の楽永音。
(N5423IK「中秋節の満月が呼び覚ます女王の追憶」)
修文２０年(１９８６年)１０月２９日
中華王朝安徽省宿州市渉台村に「陳勝呉広の乱」を記念する石碑が建立され、これの除幕式が行われる。
同地を公務で訪れていた愛新覚羅翠蘭第一王女と太傅の完顔夕華も、この除幕式に出席する。
(N7902JB「史上初の農民反乱から王女殿下が学んだ天子の心構え」)
修文２１年(１９８７年)１０月１０日
中華王朝丞相の楽永音、台湾の双十節に国賓として招待される。
修文２２年(１９８８年)４月
大日本帝国軍、専守防衛を基本とする「自衛隊」に発展的改組。
東京には都政が導入されず東京府のまま。
引き続き「帝都」と呼称される。
修文２５年(１９９１年)
人類解放戦線、人類防衛機構に改称。
国際連合の上部に位置する治安維持組織として支配体制を確立する。
修文２６年(１９９２年)秋
愛新覚羅翠蘭第一王女、チェコ共和国のプラハへ表敬訪問。
在チェコ中華王朝大使館職員の王秀竜、翠蘭第一王女より双龍宝星勲章を下賜される。
(N9994JR「ビアホールの席を守った酒豪の大使館職員」)
修文２９年(１９９５年)３月２７日
小野寺真弓、誕生。
修文３３年(１９９８年)
愛新覚羅紅蘭、生前退位。
第一王女の愛新覚羅翠蘭が二代女王に即位する。
即位に伴い、元号を「紅烏」に改元。
愛新覚羅紅蘭は王太后となり、その後も二代目女王の執政を支えた。
修文３３年(１９９８年)９月
堺県立近代美術館、秋期特別展「徽宗の育んだ北宋芸術」を開催。
修文３３年(１９９８年)１２月
堺県立近代美術館で開催された秋期特別展「徽宗の育んだ北宋芸術」、無事に会期を満了する。
(N4289IQ「芸術に重課金した皇帝から学べる事」)
修文３４年(１９９９年)７月２８日
岩屋茉穂、誕生。
修文３５年(２００１年)
中華王朝二代女王の愛新覚羅翠蘭、第一王女の芳蘭を出産。
修文３６年(２００２年)１１月
小学２年生の小野寺真弓、小野寺家に伝わる掛け軸の由来を知る。
(N8220HW「表装された先祖の懸想文」)
修文４４年(２０１０年)２月２４日
江坂佳乃、誕生。
修文４７年(２０１３年)３月７日
天王寺ハルカ、誕生。
修文５０年→元化元年(２０１６年)
修文天皇、生前退位。
日本の年号が元化に改元される。
人類防衛機構極東支部近畿ブロック、堺県第２支局を堺東駅前に創設。
これまで堺県支局と呼ばれていた和泉市の支局(前身は人類解放戦線極東支部近畿ブロック堺県基地だが、そのまた前身は大日本帝国陸軍女子特務戦隊信太山駐屯地)は、堺県第１支局に改称。
元化２年(２０１７年)４月
大学を卒業した小野寺真弓、実家である小野寺教育出版に就職。
元化３年(２０１８年)３月
岩屋茉穂、高校を卒業。
誰の御咎めもなく二本差しが出来ると喜びながら、大学の入学式を心待ちにする。
(N1360IH「士族のデートは大小を差して」)
元化３年(２０１８年)４月
淡路養宜と岩屋茉穂、畿内大学へ進学。
(N1360IH「士族のデートは大小を差して」)
元化３年(２０１８年)７月
淡路養宜と岩屋茉穂、堺天満宮の流鏑馬祭りに参加。
(N1360IH「士族のデートは大小を差して」)
元化５年(２０２０年)１１月
小野寺真弓と生駒竜太郎、京都で御見合いデート。
(N2308HG「俥と和傘で巡る古都」)
元化５年(２０２０年)１２月
小野寺真弓と生駒竜太郎、夜デートとして御堂筋のイルミネーションを見物。
(N4142HZ「独身時代最後の冬に見るイルミネーション」)
元化６年(２０２１年)１月１日
小野寺真弓と生駒竜太郎、堺天満宮で初詣デート。
(N6037HZ「年始の天満宮に降る初雪」)
元化６年(２０２１年)３月２７日
小野寺真弓、独身時代最後の誕生日。
父からはタイピンをリメイクした簪、母の凪子からはブローチをリメイクした帯留め、兄の基行からはお揃いの根付けを、それぞれプレゼントされる。
(N5691HL「装身具達の転生」)
元化６年(２０２１年)４月
江坂芳乃、特命機動隊に二等隊士として入隊。
元化６年(２０２１年)６月
生駒竜太郎と小野寺真弓、大阪市の住吉大社で挙式。
披露宴も和風なので、ケーキカットの代わりに鏡開きを行う。
(N5691HL「装身具達の転生」)
元化８年(２０２３年)４月２日
明王院ユリカ、誕生。
元化９年(２０２４年)４月１６日
和歌浦マリナ、誕生。
元化９年(２０２４年)５月１２日
吹田千里、誕生。
元化９年(２０２４年)９月３日
生駒英里奈・美里亜の姉妹、誕生。
元化９年(２０２４年)９月９日
淡路かおる、誕生。
元化９年(２０２４年)１１月２３日
枚方京花、誕生。
元化１２年(２０２７年)６月１日
淡路藍弥、誕生。
元化１２年(２０２７年)１０月
駄菓子メーカーの彩虹ラムネ株式会社を隠れ蓑にしていた非合法団体「天弓武装戦線」の残存勢力、加森千姫子中佐率いる対テロ部隊によって殲滅される。
(N8755HX「刃で切り開く希望を信じよ！女性士官達が臨んだ対テロ作戦」)
元化１３年(２０２８年)４月上旬
淡路養宜・茉穂夫妻、兄口動流斎が制作した金太郎人形を購入。
この人形が藍弥に祟った為、堺県防人神社に御魂抜きと人形供養を依頼する。
(N0242GQ「節句人形と日本刀」)
元化１５年(２０３０年)
武装テロ組織「深紅の革命軍」、滝畑ダムへの毒物混入事件を企てるも人類防衛機構によって退けられる。
元化１６年(２０３１年)４月
吹田千里と生駒英里奈、堺市立土居川小学校に入学。
和歌浦マリナと枚方京花、堺市立榎元東小学校に入学。
元化１６年(２０３１年)５月
枚方修久、妻の樟葉と娘の京花を伴い、さやま遊園で開催されていたアルティメマン・ヒーローショーを鑑賞。
(N4376HE「チビッ子隊員に救われた侵略宇宙人」)
元化１８年(２０３３年)４月
淡路藍弥、浜寺東小学校へ入学。
元化１８年(２０３３年)４月１日
堺市立榎元東小学校に通う和歌浦マリナと袖掛町子、３年生に進級。
クラス分けで１組へ。
(N6916GQ「ボロアパートを襲った災害」)
元化１８年(２０３３年)５月３０日
堺県護国神社のラジオ塔から、東郷平八郎元帥の訃報を告げる１９３４年５月３０日のラジオニュースが聞こえてくる。
同護国神社の巫女は「祀られている英霊達が東郷平八郎元帥を懐かしんでいるから」という見解を示している。
(N5171HS「護国神社のラジオ塔」)
元化１８年(２０３３年)８月中旬
堺市立榎元東小学校に通う和歌浦マリナと袖掛町子、榎元東小学校区の夏祭りに参加。
(N0079HZ「夏祭りのクジ引き景品の活かし方」)
元化１８年(２０３３年)９月１日
堺市立土居川小学校３年生の吹田千里、夏休みの宿題に提出した星座早見缶が他のクラスメイト達と被っていた事を知り愕然となる。
(N9067HY「星座早見表は、缶コーヒーの空き缶と色えんぴつで作ろう！」)
元化１８年(２０３３年)９月上旬
大型台風と近畿地方を震源とする地震で、榎元東小学校付近の木造アパートが倒壊。
大家の老人が死体で発見される。
(N6916GQ「ボロアパートを襲った災害」)
元化１９年(２０３４年)１月
堺市内の小中学校で飼育されていたウサギや鶏が殺傷される事件が連続。
淡路姉弟の通う浜寺東小学校でも、ウサギが皆殺しにされる。
犯人の男子高校生は、私立諏訪ノ森女学園の付属小学校に侵入しようとしたところで逮捕される。
(N0136GE「淡路かおる追憶抄」)
元化１９年(２０３４年)４月１日
堺市立土居川小学校に通う吹田千里、４年生に進級。
クラス分けで１組へ。
(N6233GS「真夏の卵炒飯の夢」)
元化１９年(２０３４年)６月
堺県内の天満宮の境内に安置されていた臥牛像が破壊され、その首が盗まれる。
(N9867HS「牛の首」)
元化１９年(２０３４年)７月下旬
吹田千里、同級生の月石名花お手製の清め塩入り卵炒飯を食べた事で、葬式の夢を見る。
(N6233GS「真夏の卵炒飯の夢」)
元化１９年夏
白庭登美江、堺市立図書館で開講されていた１６ミリフィルム映写機操作技術講習を受講。
(N7242GS「蔵出しされた幻灯機」)
元化１９年(２０３４年)９月
特撮ヒーロードラマ「アルティメマンリスタ」、放送開始。
元化１９年(２０３４年)１０月
堺市立土居川小学校４年生、学校行事の林間学校で泉南市の青少年研修センターを訪れる。
同校４年１組の吹田千里、青少年研修センター付近の雑木林で天満宮から盗まれた御神牛の頭部を発見する。
(N9867HS「牛の首」)
元化１９年(２０３４年)１２月下旬
堺県立土居川小学校における三者面談で、同校四年生の生駒英里奈が校内でほとんど他人と会話を交わしていない事が指摘される。
これを機に生駒家における長女・英里奈への厳格な教育方針が見直される。
(N2100HX「奉公人は立ちて跡を濁さず」)
元化２０年(２０３５年)４月
生駒家奉公人の菜畑カスミ、白庭登美江に後を託して生駒家を去る。
小野寺高志、小学校に進学。
(N2100HX「奉公人は立ちて跡を濁さず」)
元化２０年(２０３５年)初夏
生駒家に仕える白庭登美江、土蔵で幻灯機を発見。
(N7242GS「蔵出しされた幻灯機」)
元化２０年(２０３５年)７月
白庭登美江、生駒家夫人の真弓の供として初瀬屋百貨店へ同行。
蜻蛉玉の簪を贈られる。
(N0812HS「御志のネジ式簪」)
元化２０年(２０３５年)９月
特撮ヒーロードラマ「アルティメマンアース」、放送開始。
元化２０年(２０３５年)１１月
堺市立土居川小学校６年生、修学旅行で伊勢志摩へ。
皇国観光バスに勤務するバスガイドの光明池槇子は、６年１組のガイドを担当。
(N3513HD「魔の手に踊らされたバスガイド」)
元化２１年(２０３６年)３月３０日
特命遊撃士としての適性を認められた吹田千里、人類防衛機構極東支部近畿ブロック堺県第２支局にて、生体強化ナノマシンの静脈注射による改造手術を受ける。
元化２１年(２０３６年)４月１日
吹田千里と生駒英里奈、人類防衛機構極東支部近畿ブロック堺県第２支局に、訓練生として配属。
元化２１年(２０３６年)４月２日
元化２１年度第１期特命遊撃士養成コース編入生の編入式。
吹田千里と生駒英里奈も、この編入式に参列する。
元化２１年(２０３６年)４月３日
堺市立土居川小学校で、１学期の始業式。
吹田千里と生駒英里奈が知り合い、無二の親友となった日でもある。
元化２１年(２０３６年)９月
特撮ヒーロードラマ「アルティメマンガッツ」、放送開始。
元化２２年(２０３７年)４月
吹田千里、生駒英里奈、枚方京花、和歌浦マリナ、少尉に任官。
特命遊撃士として堺県第２支局に正式配属される。
元化２２年(２０３７年)８月
黙示協議会アポカリプス、堺県第２支局の特命遊撃士の攻撃で壊滅。
この時の戦闘で意識不明の重態となった吹田千里、二階級特進で准佐に任官。
元化２４年(２０３９年)８月２０日(土)
堺県立御子柴中学校校舎、塗装工事完了。
元化２５年(２０４０年)３月
吹田千里、昏睡状態から回復。
堺県防衛病院から退院する。
元化２５年(２０４０年)３月２５日(日)
元化２５年度御子柴中学校卒業式。
回復間もない吹田千里もまた、友人達と共に参列。
元化２５年(２０４０年)４月１日
吹田千里、堺県立御子柴高等学校に入学。
元化２５年(２０４０年)４月上旬
コンビニエンスストアチェーン「スマイルマート」にて、深夜アニメ「おうか満開！」のコラボキャンペーン開催。
原作者である神風えるべ書き下ろしイラストを用いたクリアファイルが、特典として頒布された。
元化２５年(２０４０年)５月３日(木・祝)
第２５回つつじ祭、開催。
元化２５年(２０４０年)５月５日(土)
第２５回つつじ祭で上演された「皐月の演武」に、枚方京花少佐が出演。
元化２５年(２０４０年)５月１９日(土)
堺区にある名画座の「堺電気館」にて、特撮映画「アルティメマンアース＆アルティメゼクス 甦る超古代魔獣」のリバイバル上映と、同映画に出演したアクション女優・雪村志帆のトーク＆サイン会が開催される。
二条城和楽庵にて開催された茶席に、生駒姉妹が出席。
元化２５年(２０４０年)５月２６日(土)～２７日(日)
堺県立大学中百舌鳥キャンパスにて、春の大学祭「友好祭」開催。
元化２５年(２０４０年)６月
ナチスとファシスト党の残党が結成した秘密結社「鉄十字機甲軍」、人類防衛機構ヨーロッパ支部の精鋭部隊である「レッドベレー隊」によって滅ぼされる。
元化２５年(２０４０年)７月
吹田千里准佐を始めとする堺県第２支局所属の特命遊撃士４名、大日本帝国陸軍女子特務戦隊の退役軍人である四方黒美衣子との会見のため、ならまちで営まれている老舗和菓子屋「四方黒庵」を訪問。
(N8681GL 第１０話「不滅の友情。再会の古都・ならまち」)
元化２５年(２０４０年)９月
小野寺教育出版の社長令息にして小学６年生の小野寺高志、積みプラにした「機甲戦団レギオン」シリーズのプラモデルに祟られる。
高志の従姉にして牙城大社の次期大巫女である生駒美里亜が持ち前の霊能力で事態を解決に導くが、大阪府と堺県における心霊現象の多発に不信感を抱く。
(N7352HN 「組み立てられないロボットプラモ」)
元化２５年(２０４０年)１０月７日(日)
アメリカ産特定外来生物である肉食モスマンが日本国内に流入。
さやま遊園に来園していた児童一名を捕食目的で連れ去るが、哨戒パトロール中の武装ヘリ・荒鷲一型に搭乗していた特命遊撃士によって撃破される。
モスマンに捕獲された児童も無事に救助され、病院に搬送された。
(N8230HG 第１１話「大空駆ける武装ヘリ」)
元化２５年(２０４０年)１０月１３日(土)
元化２５年度堺まつり前夜祭開催。
(N1375IB 第１３話「邪気祓い！秋本番の堺まつり」)
元化２５年(２０４０年)１０月１４日(日)
元化２５年度堺まつり本祭開催。
同日開催の大小路の大パレードには、人類防衛機構極東支部近畿ブロック堺県第２支局所属の特命遊撃士による観閲行進が盛り込まれた。
(N1375IB 第１３話「邪気祓い！秋本番の堺まつり」)
元化２５年(２０４０年)１１月２日(金)～４日(日)
堺県立大学中百舌鳥キャンパスにて、秋の大学祭「白鷺祭」開催。
元化２５年(２０４０年)１２月
武装オートバイ・地平嵐で巡回パトロールをしていた手苅丘美鷺准佐と枚方京花少佐、テロ組織が残した生体兵器である蟻怪人と鳳東町で交戦。
(N1539HZ 「少女士官が狙ったチェックメイト」)
元化２６年(２０４１年)４月
ラーメン店の紀州亭、再オープン。
(N9622GS 「幻のラーメン屋」)
元化２６年(２０４１年)８月中旬
堺県立御子柴高等学校３年生の鳳飛鳥、現代妖怪や都市伝説について纏めた論文がAO入試で評価されて、畿内大学文学部文化学科民俗学専攻に合格。
(N2780HV「都市伝説好きな少女と不幸の手紙」)
元化２７年(２０４２年)４月１日
鳳飛鳥、畿内大学文学部文化学科民俗学専攻に入学。
元化２７年(２０４２年)
浅香マヤ、駅ナカ文庫に絶版児童書「御本は私のお友達」を寄贈。
(N3267HH「児童書の長い旅路」)
元化２８年(２０４３年)４月１日
袖掛町子、畿内大学文学部文化学科民俗学専攻に入学。
元化２９年(２０４４年)８月
畿内大学文学部文化学科民俗学専攻２回生の袖掛町子、夏休みに訪れた海水浴で麦わら帽子を失う。
(N8624IN「波間に消えた麦わら帽子」)
元化３０年(２０４５年)４月
畿内大学文学部文化学科民俗学専攻の鳳飛鳥、学内公認サークル「都市伝説研究会」の学外調査でスカイラインに潜む悪霊と対決し、これを倒す。
(N8961HT「都市伝説好きな女子大生の危険な好奇心」)
元化３２年(２０４７年)４月１日
畿内大学文学部文化学科民俗学専攻を卒業した袖掛町子、堺県立博物館に受付嬢として就職。
元化３８年(２０５３年)
南海本線羽衣駅にて、私立諏訪ノ森女学園高等部の制服を着た少女が、株主優待定期の不正利用を疑われる。
少女は同学園２年生の沢野蝶葉を自称し、生徒手帳で身分を証明するが、該当する人物は２９歳になっているため、本人か否かの見極めは出来ず。
その後、少女は駅員たちの目前で煙のように消失してしまった。
(N2892GL「女子高生は時を駆けたくない」)
