プロローグ とある精神科病院診察室にて
謎の話をごめんなさいm(_ _)m
プロローグ とある魔法学教師の通院
「先生、のべつまくなくなんです」
明正和次元のとある精神科病院の外来で長めの黒髪と青目の白いシャツにデニムのズボン姿の青年なのか中年なのかわからない一応男? が診察室でうつむいた。
「そうなんですか」
対峙するのは白衣を着た白髪で頭のてっぺんが禿げたの中年医師である。
カルテに流れるように書き込む文字はクセ字過ぎて後々解読できないこと必須である。
「そうなんです! ちょっと気になったからってどうして出るんでしょうか? 」
「……どうしてでしょうか? 」
医師はちらっと上を向いた。
黒い小さいものが目のはしをかすめた。
「ところでソード•ソーサリーさん、職業、明正和学園魔法学教師であってますか? 他にあるんじゃありませんか? 」
「えー? 本業は魔法学教師ですよ? 保育士も幼稚園教諭も小学校教諭ももってて、性別は中性ですけど」
単なる風翼世界出身の教師ですよとソード•ソーサリーは顔を上げて弱々しい微笑みを浮かべた。
なんとなく嘘くさいと医師は思った、せ○○管○人な職業とか最○○な職業の人たちと同じ匂いがするとかつての患者を思い浮かべた。
とある世界管理人はどうして私の占い当たんないんでしょうか? と真剣に聞かれるしとある最高神は信者が雑草しかお供えしてくれないとぼやいていたと医師は思い出した。
なんだかんだと優秀な精神科医なのである。
そう思いながら再び空中横目で見た。
黒いのが空中をフワフワ舞っている。
なんか香ばしい匂いがあたりに漂った。
どうしてあんなものが……医師生活約百年、こんな事態は初めてだと医師はさり気なく患者に視線を戻した。
「どーして出るんでしょうか、出汁ソード? 」
「だってー本体が気になっちゃったんだもん〜」
さっと手ぬぐいを広げて黒いのが医師の周りを回って頭に手ぬぐいを広げおハゲを磨き始めた。
黒いの……もとい、黒い昆布のようなもので作られたローブをまとい昆布で覆われた頭部の顔? は暗く黄色い光が目のように2つ光っている10センチほどの生き物? がフワフワと飛びおハゲの皮膚はツヤが命ですと歌いながら頭頂部を磨いている。
そして鰹節と昆布の出汁の匂いを撒き散らしていた。
「……私の頭を気にしなくて良いですよ」
「素敵な頭なので気になって気になって気になって、すみません」
どうして出るんでしょうか出汁ソードと魔法学教師がいまいましそうに飛ぶ出汁ソード? をにらみつけた。
「この間だってちょっと気になった人について行ってしまったんです」
どうすればいいんでしょうとソードは頭を抱えた。
そんな謎の症状困る、大体、気になるだけで黒いのが出るなんて医師生活百年、聞いたことも見たこともないと竜人族森河 慈雨155才は思った。
患者ソード•ソーサリーの話はまだまだ終わりそうにない。
読んでいただきありがとうございますヽ(=´▽`=)ノ




