表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/3

プロローグ とある精神科病院診察室にて

謎の話をごめんなさいm(_ _)m

 プロローグ とある魔法学教師の通院


 「先生、のべつまくなくなんです」

 明正和次元のとある精神科病院の外来で長めの黒髪と青目の白いシャツにデニムのズボン姿の青年なのか中年なのかわからない一応男? が診察室でうつむいた。

 「そうなんですか」

 対峙するのは白衣を着た白髪で頭のてっぺんが禿げた(ツヤツヤピカピカ)の中年医師である。


 カルテに流れるように書き込む文字はクセ字過ぎて後々解読できないこと必須である。


 「そうなんです! ちょっと気になったからってどうして出るんでしょうか? 」

 「……どうしてでしょうか? 」

 医師はちらっと上を向いた。


 黒い小さいものが目のはしをかすめた。


 「ところでソード•ソーサリーさん、職業、明正和学園魔法学教師であってますか? 他にあるんじゃありませんか? 」

 「えー? 本業は魔法学教師ですよ? 保育士も幼稚園教諭も小学校教諭ももってて、性別は中性ですけど」

 単なる風翼世界出身の教師ですよとソード•ソーサリーは顔を上げて弱々しい微笑みを浮かべた。


 なんとなく嘘くさいと医師は思った、せ○○管○人な職業とか最○○な職業の人たちと同じ匂いがするとかつての患者を思い浮かべた。


 とある世界管理人はどうして私の占い当たんないんでしょうか? と真剣に聞かれるしとある最高神は信者が雑草しかお供えしてくれないとぼやいていたと医師は思い出した。


 なんだかんだと優秀な精神科医なのである。


 そう思いながら再び空中横目で見た。


 黒いのが空中をフワフワ舞っている。

 なんか香ばしい匂いがあたりに漂った。


 どうしてあんなものが……医師生活約百年、こんな事態は初めてだと医師はさり気なく患者に視線を戻した。


 「どーして出るんでしょうか、()()()()()? 」

 「だってー本体が気になっちゃったんだもん〜」

 さっと手ぬぐいを広げて黒いのが医師(先生)の周りを回って頭に手ぬぐいを広げおハゲ(ツヤツヤピカピカ)を磨き始めた。


 黒いの……もとい、黒い昆布のようなもので作られたローブをまとい昆布で覆われた頭部の顔? は暗く黄色い光が目のように2つ光っている10センチほどの生き物? がフワフワと飛びおハゲの皮膚はツヤが命ですと歌いながら頭頂部を磨いている。


 そして鰹節と昆布の出汁の匂いを撒き散らしていた。


 「……私の頭を気にしなくて良いですよ」

 「素敵な頭なので気になって気になって気になって、すみません」

 どうして出るんでしょうか出汁ソード(ダシソード)と魔法学教師がいまいましそうに飛ぶ出汁ソード? をにらみつけた。


 「この間だってちょっと気になった人について行ってしまったんです」

 どうすればいいんでしょうとソードは頭を抱えた。


 そんな謎の症状困る、大体、気になるだけで黒いのが出るなんて医師生活百年、聞いたことも見たこともないと竜人族森河(モリカワ) 慈雨(ジウ)155才は思った。


 患者ソード•ソーサリーの話はまだまだ終わりそうにない。

読んでいただきありがとうございますヽ(=´▽`=)ノ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ