Make me your own 〜夢オチシリーズ5〜
活動報告SSより
「お帰りなさいませ!! ご無事の帰還、何よりです」
出張から帰ってきて、エントランスに入った途端に熱烈ハグ。
「ヴィー……!」
そんなにも僕のことを待っていてくれたんだね!(感動)
「出張はどうでしたか? お疲れではございませんか?」
「疲れてるけどヴィーの顔を見たら元気になったよ」
「まあ、嬉しい」
ふわっと花が綻んだような微笑みを浮かべるうちの奥さんめっちゃ可愛い。
数日家を空けただけだというのに、すでにヴィオラ切れを起こしてる我が身にその笑顔が沁みる。
「数日とはいえ、とても寂しかったです」
「ヴィー……」
かなり前、長期で家を空けると告げた時には『みんなでお屋敷守ってるから大丈夫です!』ってすごい笑顔で言われたことから考えると、こんなことを言ってもらえる日が来るなんて……泣きそう。
「できることなら私も一緒に行きたいと思ってるんですよ?」
「それは僕も同じだよ」
「サーシス様の身に何か危険なことが起こってはと、いつもハラハラしてるんです。待つ身はつらいんです」
「そんなに僕のことを……!」
「そうですよ! 小鳥にでも化身して、服のポケットに忍び込めたらいいのに、っていつも思ってます」
なんて可愛いことを言ってくれるんだ!!
「ヴィー!!」
感極まって抱きしめようとしたら…………。
ドスン。
…………。
「いたたた……くそっ! 夢か!!」
ヴィオラと思って抱きしめたのは枕。見上げた先に見えるのは、出張先の宿舎の天井。
どうやらベッドから落ちたらしい。そして、ヴィオラ切れがひどくて夢を見たようだ。
「だよな〜。なんかおかしいと思ったんだよな〜」
ヴィオラはかわいいけど、あんなこと言うキャラじゃない。知ってる。
ああもう、早く帰りたいっ!!
ありがとうございました(*^ー^*)




