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うれしい! たのしい! 大好き!

活動報告リクエスト企画より♪

レティちゃん、実は転生者だった!? 

 私は董子とうこという名の日本人女子だったんだけど、気が付けば、なんかおかしな世界に生まれ変わっていました。

 え〜と、私は何をしていたんだっけ? 横断歩道を渡っていたら、突然トラックが曲がってきて私を撥ねたんだったかな?

 おお。まさかの転生トラック!!

 ……ということに、最近気が付きました。

 そして私の転生先『おかしな世界』というのは未来の地球とかじゃなく、なんと物語の中だったんです。それも生前? 前世? ハマって読んでた『誰かこの状況を説明してください!』っていうお話に!

 転生は次元を超えました。

 私は主人公ヴィオラの娘、バイオレットとして生まれ変わっています。もちろんお父様はフィサリス公爵サーシスです。


 む〜。まさかの転生。まさかの状況!


 大好きなお話の中に転生って、どうなってんの? と思うけど、難しいことは後回し! せっかくのシチュエーションをしっかり楽しもうと決めた私です。



 間近に見るヴィオラ(お母様)はとっても優しくてかわいい人です。


「レティ、一緒にお花摘みに行きましょうね〜」

「は〜い!」

「ついでに雑草も抜いちゃいましょう!」

「はいっ!」

 

 おお〜! 物語の中のお母様といえば『土いじり』ですよね! それを一緒にできちゃうなんて〜(悶え)。

 うれしくてついスキップ踏んじゃいます。

「あらレティったら、ご機嫌さんね」

「だって、おかあしゃまとお花がつめるんだもの」

「まあ! うふふ」

 体はまだ子供なんでしゃべり言葉がアレですが、決してわざとじゃありませんよ。自分でも屈辱的というかなんというか。とにかくこんなしゃべり方なのはお子ちゃまだから仕方ないんです。

 それはいいとして。土いじりは日常的にさせてもらえているので、そのうち掃除や洗濯も一緒にしたいなぁなんてちっちゃな野望を持ってたりします。




「ただいま帰りました。ヴィー、レティ」


「おかえりなさいませ、サーシス様」

「おかえりなしゃい、おとうしゃま」


 お父様が仕事から帰ってくると、私とお母様はすぐにお出迎えに行きます。


 ロータスや使用人一同引き連れてのお出迎え。くぁ〜っ! 出迎えって言ったら、やっぱこれよねぇ。


 物心ついた時、というか、前世の記憶が蘇った時、サーシス(お父様)を見て、そのめちゃくちゃ美形っぷりにビビりました。こんなイケメン、前世ではお目にかかったことないです。挿絵は嘘じゃなかった……(感動)。

 でも毎日見てると耐性ってつくものですね。お父様を見ても眼がつぶれるような錯覚に陥らなくなりました。どうしよう、無駄に眼が肥えちゃった。私がき遅れたら、それは絶対にお父様のせいです。




 そしてやはり、お父様はお母様大好きで、すきあらばイチャイチャしています。


 そうそう、これこれ! 


 物語の中のお母様はお父様のスキンシップに引き気味だったけど、今は嫌そうじゃないです。さすがにもう慣れたのかな? 私が読んでた物語より時間が進んでるから、かなりラブラブになってるからかな。 

 そして。

 二人が仲良くしているのを使用人たちが生温かく見守っているけど、それを内心ニヤニヤしながら見守っている私というシュールな図。


 使用人は壁! 置物! さすが、徹底してるなぁ。


 今すぐにでもロータスやダリアと『夫婦仲良くなってよかったねぇ。最初はどうなることかと思ったけど』って、お茶飲みながら語り合いたい気持ちです。絶対美味いお茶飲めると思います。




 転生とか、出来事が壮大すぎて途方にくれるところだけど、毎日リアルに大好きだった物語を体験できるなら、そんなのどっかに吹き飛ばせますね。

 これからも、楽しい毎日になりそうです。


ありがとうございました(*^ー^*)

レティちゃんが転生者だったら……という『if』でした。

本編のレティちゃんは転生者じゃありませんよ〜 m(_ _)m

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