お姉様方の決め手
活動報告より♪
とある日の、ヴィオラと綺麗どころトリオの雑談。
「お姉様方の、旦那様との馴れ初めを聞かせてください!」
「「「えっ?」」」
「いつも私ばっかり冷やかされて不公平だからです」
「「「…………そんな理由で」」」
「いいんです!」
という、突拍子もないヴィオラのお願いを聞き入れた綺麗どころトリオ。
まずは旦那様とは十歳差があるという、カモミールから。
「え〜と、まあ、そんな大した話じゃないんですけどね。うちの旦那、王宮の図書館で司書やってるじゃないですか。私が調べ物をしに図書館に行ったのが知り合ったきっかけなんですけどね、あの人本の虫だから、寝食忘れて分厚い歴史書とかを読み耽っちゃうんです。それが気になりだして世話を焼くようになって……ですね。まあ、それだけ夢中になれることを持ってるって素敵だなって尊敬してます。私のことは基本的に放任主義みたいで、私ばっかりがあの人を構ってる感じなんですけど、でもそんなあの人だから結婚したんですよね〜」
「きゃ〜〜〜! カモミール様にのろけられた!! では次行ってみよ〜!!」
次は同い年の旦那様をもつアルカネット。
「私は騎士団の書類仕事の担当が旦那さんだったということで。書類持って行くたびに顔合わせてたら友達になってて、休みが合う日は一緒に出かけたりしてるうちにいつの間にか付き合ってた? みたいな? お人好しだから他人の仕事も押し付けられちゃって残業とか多々あるんですけど、それを嫌な顔一つしないでさっさと処理しちゃうところがイラっとするけどいいところかなって。優しすぎるのもどうよって思うけど、でもそんなあの人だから結婚したんですよね。あの人が優しすぎる分、私がしっかりしなきゃって」
「わ〜ん、アルカネット様にものろけられた〜!! よ〜し、最後、アンゼリカ様、行ってみよ〜!!」
最後は年下の旦那様とは職場結婚という、アンゼリカ。
「ええ〜? う〜ん、うちの旦那さんは年下で甘えん坊さんかなぁ? でも私の機嫌とかには敏感で、私が疲れたなぁって思ってる時なんかは何も言わずに甘えさせてくれるんです。初めは旦那のこと、『調子のいい子犬キャラ』だなって敬遠してたんですけど、実は他の女の子にはそんなことしてなくて、むしろ『冷たい嫌な奴』とか言われてたんです。切り替え? ギャップ? まあ、若干の腹黒さは否めませんけど、でもそんなあの人だから結婚したんですよね」
「アルカネット様の旦那様は腹黒年下甘えん坊キャラ!! 年下もいいですね〜! あ、私より年下だったら……いかん。犯罪だ」
ありがとうございました(*^ー^*)
それぞれの詳しいお話は、34〜36話目にあります。




