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フリージアちゃん 

書籍第3巻発売記念リクエストより♪


ヴィオラ大好きなフリージアちゃん♪

 私はフリージアといいます。ユーフォルビア伯爵家の三番目の子供です。

 私にはお姉ちゃまとお兄ちゃまがいるのですが、今日はお姉ちゃまについてお話したいと思います。


 私のお姉ちゃまはヴィオラといって、とってもかわいくてやさしくてステキな人です。

 でもかわいいだけじゃないんですよ。とっても働き者で、お母様と一緒にお料理を作ったりお洗濯したり、毎日忙しそうに動き回っています。もちろん私のお世話もしてくれます。

 

 私もお姉ちゃまに教わりながら、お庭でお野菜を育てたり、サイズが合わなくなってもう着れなくなった服でカバンを縫ったり、ちょっとしたお料理なら一緒に作ったりと、毎日楽しく過ごしていました。

 お姉ちゃまはすごくって、私の服なんかも縫えたりするんですよ! 私もお姉ちゃまみたいになれるように、がんばって練習しています。

 お化粧やおめかしなんかはお好きじゃないのか全然しませんが、それでもとってもかわいいお姉ちゃまでした。


 でも。


 ある日突然現れた『こーしゃくさま』という、とってもキラキラしたかっこいい男の人のお嫁さんになってしまい、うちを出て行ってしまいました。

 さびいしけど仕方ありません。

 私はお姉ちゃまの分まで野菜のお世話やお裁縫をがんばります。

 お母さまに「私もお姉ちゃまみたいにお買い物に行きたい!」とお願いしたのですが、


「フリージアはヴィオラと違ってぼんやりさんだから、もっと大きくなってからね~」


 と、ゆるしてもらえませんでした。お買い物、行きたいのになぁ。計算をすぐ間違えるからかなぁ。ちぇー。早くお姉ちゃまのようになりたいので、私は計算のお勉強をがんばることにしました。



 

 『こーしゃくさま』のお嫁さんになってから、なかなかお姉ちゃまはおうちに帰ってきてくれません。いつ帰ってくるかな、いつ会えるかなと思っていたら、ようやく帰ってきてくれました。なんでも、『こーしゃくけ』の大事なものを壊したとかで、気分を落ち着かせるために帰ってきたのだそうです。

 しっかりもののお姉ちゃまですが、たまーにこういうドジもやります。

 あの日も、もちろんお母さまに怒られていました。


 初めはしゅんとしていたお姉ちゃまでしたが、シスルお兄ちゃまや私と一緒に過ごして、とっても元気になったようです。

 笑顔のお姉ちゃまをみていると、とってもきれいになったと思いました。うちにいた時よりも、もっともっとです。よくわかりませんが、髪の毛がかわいく結われていたり、お姉ちゃまにとってもよく似合う服を着ていたりするからかなぁ。家にいた時は自分で服を縫ったりしていましたが、きっと今着ているのは買ったものだと思います。それはいいとして、お姉ちゃまが前よりもキラキラして見えます。

 うちにいた時よりも『こーしゃくけ』の方が楽しいのかなぁと思うと、ちょっと心がぎゅっとなりましたが、お姉ちゃまが幸せならいいか、と思いました。


 お姉ちゃまをむかえにきた『こーしゃくさま』の、お姉ちゃまと離れたくないっていうオーラがすごいのにびっくりしました。おねえちゃま、愛されてるんだなぁって思いました。でもまだ返さないですよ。長いことお姉ちゃまに会えなかったんですもん、もうちょっとお姉ちゃまに甘えたいんです! ほら、お兄ちゃまも引き留めてるもん。私もがんばらなきゃ!



 私もお姉ちゃまみたいに掃除や洗濯、お料理にお買物、小さい子のお世話をがんばったら、お姉ちゃまのように幸せになれるのかなぁ? う~ん、まずは計算がんばらないといけないなぁ。


ありがとうございました(*^-^*)

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