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反逆の日章旗  作者: 零戦
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第六十九話

そして秘密は開かれる。






「……最近、モンゴルで中国共産党軍が活発化しているみたいだ」


「やはり中国侵攻があり得ると?」


 会合に出席している東條の言葉に山本が聞いた。


「そのようだ」


 東條は頷いた。そして周りを見て誰かを探す。


「ところで楠木君はどうしたのかね? 出席してないようだが……」


「あぁ楠木君なら風邪です」


 嶋田次官は苦笑しながらそう言った。


「ハハハ、風邪かね。流石の楠木君も風邪には勝てんようだな」


「そのようですな」


 東條と杉山は愉快そうに笑う。ちなみに山本や堀長官達も苦笑している。


「ついでになると桐野少佐も風邪だ」


 嶋田次官は思い出したように言う。


「桐野少佐か……恐らくはナターリャ君の看護がついているだろうな」


 山本はそう呟いた。


「……こういう時の言葉は……確かリア充氏ねだったか」


 会合にいた軍人や政治家達は笑いあったのである。




「ブェックシュンッ!! ブェックシュンッ!! ……誰かが俺の噂をしている……」


 将樹は桐野家の一階の部屋で布団を引いて寝ていた。額にはさっき桜花が水で濡らしたタオルを引いてある。


「……風邪を引くとはなぁ……。タイムスリップしてからは風邪を引いてなかったけど、疲れが今頃になって出たんやろな……」


 将樹はそう呟いた。


「ぁ〜喉が痛い〜、こんな時に風邪薬があればなぁ。ちなみに市販の薬はあんまり効かんからな」


 誰に言っている誰に。


ガタ……ガタ……。


「……また始めやがったな……」


 将樹は天井を見ながらそう呟いた。二階は桐野少佐が風邪を引いて寝ていたが、ナターリャが看護している。


 そしてガタガタと音がしているが……まぁあれだよ君。あれをしているんだ。ん? あれとは何か?


 ……察しろよ。


「くそ……さっき聞こえてきたからに推測すれば奴等が二階でヤッている事はまず間違いない。ナターリャの喘ぎ声が聞こえてたからな。どうせ桐野少佐の奴は『風邪を引いた時は運動すればいいんだ』『何の運動デスカ?』『勿論ナターリャとの運動だよ』『あ……ツヨシさん……』とかの展開になってるに違いないッ!!」


 そう言いつつ将樹は先日購入したライカを手に持っていた。


「腹いせに奴等のヤッている証拠写真を撮って脅してやる……そしてナターリャの○○○や×××とか撮って兵士達に売り捌いてやる。フハハハ、大阪人の商売魂を舐めんなよ……」


 風邪のせいでか、頭の思考がおかしくなっている将樹である。(てかそんな事で商売魂を見せるな)


「……何をしているんだ将樹?」


「ん? その声はおう……か……」


 匍匐前進して布団を出ようとしていた将樹に、襖を開けて入ってきた桜花とクロエが問う。


「……お前らこそ何でナース服やねん……」


 将樹はそう呟いた。桜花とクロエは看護服を着ていたのだ。


「知り合いが病院の看護婦をしているから借りてきたんだ」


「男はこの服で看病してもらうのがいいんでしょ?」


 クロエがウインクをする。


「……感無量や……」


 将樹は涙を流しながら写真を撮っている。やはり風邪のせいでか頭の思考がおかしくなっている。


「こ、こら。写真を撮るな」


「というか何でライカなんか持ってたの?」


「……上で運動している二人の証拠写真を撮って運動を止めさせようとしてた。出来ればナターリャの○○○や×××を撮って兵士達に売り捌こうと……」


「………」


「ノォッ!! 首を絞めるなッ!!」


 クロエが無言で首を絞めている。(自業自得だ)


「しかし何で兵士にそれを……」


「……まぁ桜花は兵士と違うからねぇ」


 ある程度は知っているクロエがそう呟いた。


「兎に角将樹は寝ろ」


 桜花はそう言って将樹を布団に寝かせる。


「いやだぁいいやだぁいッ!! あのボケカップルの息の根を止めるまでは俺は寝えへんからなッ!!」


「「寝 ろ 」」


「サーセン」


 二人の威圧に将樹は布団に潜り込む。


「全く……ほらすりおろした林檎だ」


 桜花はすりおろした林檎を入れた食器を持ち、スプーンで掬って将樹の口に持ってくる。


「……ぁーん」


 将樹は若干の恥ずかしさをしつつ林檎を食べていく。


「病人なんだから大人しくしてなさいよ」


「なら上の二人を何とかしろよ」


「……あれは無理ね」


「同感だ……」


『はぁ……』


 三人はそう言って溜め息を吐いた。


 そして暫く時間が経ち、将樹に眠気が襲ってきた。


「今のうちに寝とけ」


「……そうやな。もう寝るわ」


 将樹は目を閉じると限界だったのか五分が経つと爆睡していたのである。


「フフ、可愛いものだな」


 桜花はそう言って将樹の頬をつつく。


「取りあえずは将樹も寝た事だし、少し片付けようか」


「確かに汚いな……」


 といっても机の周りだけだが……。二人は片付けに入る。




 しかし、桜花はこの時代では見てはならない物を見つけてしまった。



「ん? 何だこれは……」


「どったの?」


 何かを見つけた桜花の呟きにクロエが聞いた。


「これだ」






 桜花がクロエに見せたのは将樹がタイムスリップした時に一緒に所持していた『は○恋連合艦隊』とMC○くしずの雑誌だった。









御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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