第六十一話
何で更新が早いのか?
それはヤマトをみにいくのさ(笑)
湯上がりの山本は……。まぁやはり真琴ですが(笑)
「そうですか、共産主義のソ連を恐れて……」
「ハイ。私の両親、弟、友人達はソ連でスターリンに粛正されまシタ」
先程から桐野少佐とナターリャがずっと喋っている。
桐野少佐は食堂で人気のナターリャ手作りのボルシチを食べている。無論、辻中佐や将樹もだが……。
「(……我々は完全に茅の外だな)」
「(ですね)」
辻中佐と将樹はヒソヒソと話す。
それよりも将樹は周りの視線に冷や汗をかいていた。
将樹達が座るテーブルの周囲には駐留している日本軍の兵士や満州国軍の兵士が桐野少佐に殺気を放っていた。勿論桐野少佐は殺気に気付いていない。
「(ナターリャ君はこの新京で人気の女性だからな)」
「(まぁ……それは分かります)」
将樹は頷く。ナターリャは髪の色はシルバーブロンドで長髪のポニーテールをしている。そして彼女の胸はでかかった。
「(……クロエや桜花より大きいよな)」
将樹はそう思った。
「ん? 今将樹が浮気しているような気が……」
「私もそう思ったわ」
たまたま非番で桜花の家にいた桜花とクロエはそう思った。
「(……彼女のあの胸で多くの兵士がヌいているらしいが……)」
「(……まぁ仕方ないですよ)」
そんな事は直ぐに分かる。将樹はそう思った。
「さて、そろそろ行こうと思うが……」
二人の話を遮るかのように辻中佐が言う。そうしないと桐野少佐とナターリャはずっと喋り続けると思う。いやマジで。
「あ、そうでしたね」
桐野少佐は漸く思い出したかのように言う。
「(……減給しておこうか)」
辻中佐はそう思った。
「それじゃあまた」
「ハイ。またですツヨシサン」
いつの間にかナターリャは名前で言っていたりする。
「「(何か昼飯なのに疲れたな……)」」
将樹と辻中佐はそう思った。
「次は何処に行くんですか?」
「航空工場だ。そこで君達に見せたい航空機があるからな」
辻中佐はニヤリと笑った。
――航空工場――
将樹達一行は辻中佐の案内の元、航空工場の格納庫へ来た。しかし、格納庫へ来る途中に多数の兵士が巡回していた。
「随分と巡回する兵士が多いんですね?」
「あぁ、満州国にはソ連の諜報員も紛れていてな。軍需工場には兵士が巡回するようになっているんだ」
辻中佐はそう説明する。
「それなら厳重警戒する意味も分かります」
将樹は頷く。
「………」
桐野少佐は此処に来るまでずっとぼうっとしている。理由は分かるだろう。
「(あれはヤバいですね)」
「(ナターリャ君は一種の麻薬だな)」
将樹と辻中佐はまたヒソヒソと話す。
「(何事も無けりゃあええんやけどな……)」
将樹はそう思った。
「ところで見せたい物とは?」
「あぁそうだったな。此方だ」
三人は格納庫の中へと入った。
「こ、これは……」
「これは……」
将樹と桐野少佐は驚いた。
格納庫には二機の単発戦闘機と一機の双発機が翼を休めていた。
「単発戦闘機から説明しよう。右の戦闘機は三式戦闘機疾風、左の戦闘機は三式高高度戦闘機飛燕だ」
辻中佐はそう言った。
「疾風は勿論、史実の四式戦闘機疾風を一年早くに設計、制式採用した戦闘機だ。エンジンは誉で二千二百馬力を発して最大速度は六七〇キロを出している。武装は機首に十二.七ミリ機銃二門、主翼に三十ミリ機銃二門だ」
「量産の方は……」
「既に内地でも生産を開始している。満州も生産するよう命じられてな。こいつは量産一号機だ」
辻中佐はそう言う。
「飛燕は史実の立川キ94高高度戦闘機だ。ただしこいつはまだ試作段階でな、まだエンジンのハ219ルのトラブルを起こしている。計画では機首に十二.七機銃二門、主翼に三十ミリ機銃四門としている」
「こういうのは内地でするんじゃあ……」
「内地ではテストを終えて大陸でも使えるか持ってきたんだが……故障してな」
辻中佐が苦笑する。
「それで双発機だが、三式襲撃機靖国だ。基本は陸海軍の三式爆撃機飛龍(海軍名銀河)と変わらんが、機首に四七ミリ速射砲を搭載して下向きにした二十ミリ斜銃を装備している」
陸軍は襲撃機として陸海軍で採用されていた三式爆撃機飛龍(海軍名銀河)を襲撃機として改造して新たに靖国と名を付けて生産していた。
「こいつがいたら何とかソ連の機甲師団に痛打を与えるはずだ」
「そう思いますね」
「それにソ連のカチューシャか? あれとよく似た噴進弾発射自走台を配備させてある」
実質的にカチューシャであるが……。
「取りあえず、今日は此処までだ。明日は前線の構築状況とか見てもらいたい」
「分かりました」
辻中佐の言葉に将樹は頷いた。
――??――
「何? ツジが日本から連れて来た佐官がいるだと?」
「ダー」
何処かの地下でロシア人達が集まっていた。
「……これは何かあるかもしれないな」
「幸いにも、連れて来た佐官のうち、キリノツヨシは私に好意を持っているようです」
ロシア人女性――ナターリャ・ヤキーワンはそう報告する。
「よし、同志ナターリャ。そのキリノツヨシを落とせ。何か知っているかもしれない」
ロシア人の男はそうナターリャに指示を出した。
「いいな同志ナターリャ?」
「……ダー」
ナターリャは返答に少し詰まりながらも了承した。
満州で何かが起ころうとしていた。
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