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反逆の日章旗  作者: 零戦
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第五十四話

今日は朝からのバイトを二時間だけして友人と共に府内の八尾駐屯地のイベントへ行きます。


是非とも八尾駐屯地に配備されているOHー1の写メは撮りたい。

七四式戦車来るかな、去年来たらしいけど。


六四式小銃や八九式小銃があれば触りたい。






――1942年十月中旬、ベルリン総統官邸――


「……北アフリカはロンメルとヤーパンのおかげで占領する事が出来た。これでソ連に大幅な戦力を投入する事が出来るッ!!」


 ドイツ第三帝国総統のアドルフ・ヒトラーはそう宣言する。


「更にヤーパンは我がドイツ海軍に旧式ではあるが捕獲したイギリスの戦艦を提供してくれるそうだなレーダー?」


「は、その通りであります」


 ヒトラーの指摘に海軍長官のレーダー元帥はそう答える。


「余もカネを払うだけで戦艦が増えるのは気分がいい……しかしだ」


 ヒトラーは世界地図の北アフリカ――リビアを指差した。


「ヤーパンは何故リビアに石油が眠っている事を知っていたのだ?」


 ヒトラーの指摘にレーダー達は誰も答えない。


 ドイツが知りもしなかった情報を極東のヤーパンが知っていた。その事実にレーダー達は首を傾げるばかりであった。


 その時、ヒムラーがヒトラーに具申した。


「総統、もしかするとヤーパンはアフリカの黒人とある程度は我々が知らないところで、繋がりがあったかもしれません」


「ほぅ?」


 ヒトラーはヒムラーの言葉に興味を持った。


「ヤーパンは黄色人種でありアフリカは黒人ですが、我々白人に対抗しようと密かに連絡しあっていたかもしれません」


「……確かにそれはあり得る話だな」


 ヒトラーが頷く。


「そしてリビアに石油が眠っているのを知っていたヤーパンは三国同盟の強化として情報提供したのではないでしょうか?」


「……ふむ。少しヤーパンの動向を探る必要があるな」


 ヒトラーはそう判断する。


「ヤー、何か情報を探します」


 ヒムラーがヒトラーに言う。


「兎に角だ。油だ、油を手に入れるのだッ!! リビアには調査隊を派遣して念密に調べるのだッ!!」


『ハイル・ヒトラーッ!!』


 ヒムラー達はヒトラーにナチ式の敬礼をした。





――イタリア――


「ほぅ、ジャッポーネが空母の設計図を提供したと?」


 イタリア王国国家統領のベニート・ムッソリーニは報告してきた部下に聞いた。


「はい、ヒヨウ型という客船から改造した中型空母の設計図です」


 日本はドイツとイタリアの機動部隊編制に力を貸していた。


 それが飛鷹型空母の設計図提供である。


 勿論それを提供する理由もある。それは米機動部隊の振り分けを大西洋にも増やすためである。


 ドイツ、イタリア海軍の機動部隊が大西洋等で暴れらたら流石のアメリカも黙ってはいられず、エセックス級空母を大西洋にも多数配備するだろうと山本達はそう判断したのである。


 勿論、ドイツにも飛鷹型空母の設計図は提供してある。なお、レーダーは毎度の如く狂喜乱舞していたのは言うまでもないだろう。


「重油や航空ガソリンを満載したタンカーも後五日で来るのにジャッポーネは気前が良いな」


 ムッソリーニはニヤリと笑う。


 重油や航空ガソリンを満載した四隻の高速タンカーと九七式中戦車三両、零戦、九七式艦攻を三機ずつ搭載した高速輸送船一隻は停泊していたジブチを出港して紅海を航行していた。


「それにジャッポーネの中戦車や雷撃機は我々にとって魅力的だ」


 エジプト占領後、ジブチを訪れたイタリア陸軍とドイツ陸軍の佐官は日本の九七式中戦車や九七式艦攻を見て驚いていた。


 前者は自動車後進国の日本で、高性能な中戦車を開発しているとは思わなかったのである。


 イタリア陸軍でさえ、M13/40中戦車を使用しているのだ。これにより、イタリア陸軍はこの九七式中戦車と九七式艦攻、それに零戦を購入した。


 ドイツは九七式艦攻を購入して後にライセンス生産となる。


 後にイタリア陸軍は九七式中戦車を参考にしてP26/40重戦車を開発する事になり、それまでのイタリア陸軍の戦車はライセンス生産された九七式中戦車――P25/42重戦車として活躍する事になる。


「今はジャッポーネの力を借りる事になるだろう……だが、地中海は全て古代からイタリアの物だ。それだけは手に入れねばならん」


 ムッソリーニは誰もいなくなった頭領室でそう呟いた。





――アメリカ、ホワイトハウス――


「……北アフリカが落ちたか……」


「は、我々の予想外でした。まさかジャップと共同作戦を取るなど思いもしませんでした」


 ルーズベルトの呟きにスチムソンはそう答える。


「更にドイツ軍は頓挫したイギリス本土の占領作戦をする可能性もあります」


「……チャーチルに援助しなければならんな。ここは耐える時だ」


 ルーズベルトはそう言う。


「ガッデムッ!! ……何かが狂ってきた。我々の構想はジャップやドイツに勝利するはずだった……それが負け越しているとは……」


 ルーズベルトの言葉にスチムソンは何も言えなかった。


「戦車も新しく開発しなければなりません。今のM4中戦車ではジャップのタイプ97やドイツのティーガーに歯が立ちません」


「新型戦車の開発は急がせるのだッ!!」


 遂にルーズベルトが吠える。


「それに……原子爆弾もな……」


 ルーズベルトの呟きにスチムソンは無言で頷いて大統領室を後にするのであった。


「何故神は我々にこのような試練を与えるのか……」


 一人残った大統領室にルーズベルトの言葉が響いた。









御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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