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反逆の日章旗  作者: 零戦
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第三十一話







 三月下旬、日本は遂に東南アジア一帯を占領する事が出来た。


 しかし、フィリピンはまだバターン半島とコレヒドール島要塞を残しているが、これも史実より早い四月下旬に降伏するのであった。


 ビルマの攻略も進んでおり、ビルマとインドの国境線では九七式中戦車隊を出して守備していた。


 また、アハトアハトやジェットエンジン等を搭載した伊号潜二隻は無事に内地に到着した。


 既にアハトアハトは技研の方で調査が行われており、新型戦車も車体は史実の四式中戦車や五式中戦車を元に設計が行われている。


 また砲戦車も開発中である。


 戦車のエンジンも開発が進められており、新型戦車は五十キロを出す事が目標とされている。


 一方、ジェットエンジンも調査が行われジェット戦闘機の開発も行われていた。


 機体はドイツのMe262Aジェット戦闘機の図面を流用して開発中だった。


 新型戦闘機の機関砲は制式採用されたばかりの九九式二十ミリ二号機銃四型発射速度増大型と九九式三十ミリ固定機銃(史実の五式三十ミリ固定機銃)が大型爆撃機用として搭載される。


 試作機で完成しているのは雷電、紫電改、陣風と烈風、震電、零戦の六種類だけだ。


 陣風は紫電改と同じ誉二一型を搭載しているが、速度は六百三十キロとまずまずだった。


 陣風は後に史実の誉四二型と換装したら六百六十キロ近くまで更新する事が出来た。


 烈風や雷電もほぼ史実のエンジンを搭載している。


 零戦は改良型であり、史実の零戦五四型が搭載した金星千五百六十馬力を搭載している。


 また震電は烈風と同じハ四三四二型を搭載している。(推進系にして強制冷却ファン付き)


 また、三十ミリ機銃のベルト給弾化等で三十ミリ機銃は四門から三門に減らしている。


 震電の問題はまだエンジンが一基しかない事だ。


 また二千二百馬力にした四二型改も開発中である。


「まずまずやな。後はこれらを大量生産出来たらええけど……」


 将樹は横須賀基地の格納庫で翼を休めている試作機達を見ていた。


「写真は撮り放題やな」


 将樹は顔をニヤニヤしつつライカで写真を撮っていく。


「……今頃、第一機動艦隊と第二機動艦隊はマラッカ海峡やろか……」


 将樹は写真を撮りつつそう呟いた。


 第一航空艦隊は三月に解散して新たに第一機動艦隊と第二機動が編成されていた。


 第一機動艦隊は第一航空戦隊の赤城、加賀、第二航空戦隊飛龍、蒼龍で編成されている。


 第二機動艦隊は第三航空戦隊の扶桑、山城、第五航空戦隊の翔鶴と瑞鶴で編成されている。


 護衛艦艇もそれぞれ金剛型二隻、重巡二隻、軽巡一隻、駆逐艦八隻としていた。


 本当なら駆逐艦は四個駆逐隊の十六隻にしたいのだが、夕雲型駆逐艦や秋月型駆逐艦はまだ完成していないし、艦隊決戦用としての水雷戦隊必要であったので八隻ずつしか配備されていない。


 今の日本海軍の優先建造は駆逐艦、空母、輸送船、タンカー、潜水艦だった。


 今回の占領作戦に、陸軍は三個師団が出されて三個師団を乗せた輸送船団が南遣艦隊の護衛の元、セイロン島へ向かう。


 南遣艦隊で角田機動部隊はベンガル湾で通商破壊作戦とカルカッタ等を攻撃する予定である。


「何とかお願いしますよ小沢長官、山口長官」


 将樹はそう呟いた。







 四月上旬、第一機動艦隊はセイロン島付近にまで接近していた。


「小沢長官、コロンボ攻撃隊の発艦準備完了しました」


 内藤航空参謀が小沢長官に報告をする。


「うむ、直ちに発艦させよ」


「攻撃隊発艦ッ!!」


 四隻の空母から爆装した攻撃隊が発艦していく。


「……山口の第二機動艦隊は見つかっていないだろうな?」


「発見されたという報告は無いのでまだでしょう。向こうも昨日発見された我々に注目しているはずです」


 古村参謀長が言う。


「ならば敵は我々しかいないと思っているだろうな。第二機動艦隊はアッヅ環礁を奇襲攻撃してもらわないとな」


 小沢長官はニヤリと笑う。





 一方、山口中将率いる第二機動艦隊はアッヅ環礁へと目指していた。


 第二機動艦隊の後方には海軍陸戦隊二個連隊と、零式軽戦車一個中隊を乗せた高速輸送船九隻と海護の護衛駆逐艦六隻、工作艦明石、三月に竣工したばかりの三原が航行している。


 なお、三原は明石同様にドイツ製の工作機械を積んでいる。


「山口長官、攻撃隊発艦準備完了しました」


 第二機動艦隊航空参謀の奥宮少佐が中将に昇進したばかりの山口多聞に言う。


「……敵がいてくれていいんだがな」


 第二機動艦隊参謀長の伊崎俊二少将はそう呟いた。


「いるぞ参謀長」


 前方の海面を見ていた山口長官はそう言った。


「セイロン島を手放す事はイギリス軍は到底出来ない。イギリスの原動力はインドだ。セイロン島を押さえられたらインドを手放したも同然だ。イギリスはそれを避けねばならんから必ずいる」


 山口長官はそう言って奥宮航空参謀を見た。


「奥宮、攻撃隊発艦ッ!! 徹底的に叩くのだッ!!」


「了解ッ!!」


 奥宮航空参謀は叫んだ。










御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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