第百二十六話
前半はイチャラブ。
ドイツ軍がインドに侵攻して将樹の四四年の年末はドイツ軍の進撃予想で消えた。
『明けましておめでとうございます』
桐野家では五人が揃って新年の挨拶をしていた。ちなみに女性陣は着物である。
「少し胸が窮屈デス」
「……そりゃぁ胸がでかかったらなぁ……」
ナターリャの言葉に将樹はポツリと呟いた。
「ほら将樹、きな粉餅だ」
「此方は奮発して砂糖醤油よ」
桜花とクロエが将樹の皿に餅を載せていく。餅は美味いけど食い過ぎは良くないからな。
ちなみに作者は正月の朝から餅を五個も食ってた。(三キロ太った……orz)
閑話休題。
「まぁ今年も無事に過ごせるようにな」
将樹はそう思った。将樹の目の前では桐野少佐とナターリャがイチャイチャしていたが……。
「餅を喉に詰まらせろ」
「ひでぇ……」
イチャイチャしている二人にパルパルする将樹であった。
その後五人は近くの神社に初詣に行くのであるが……。
「……桐野少佐とはぐれたな」
神社でもイチャイチャしていた二人を放っといてお参りをしていた将樹達であったが桐野少佐達が見つからずはぐれてしまった。
そして桜花の草履の紐が切れてしまい、仕方なく三人は帰路するのであった。
「……恥ずかしいぞ将樹」
「仕方ないやろ。桜花の草履の紐が切れたんやしおんぶしているんやから」
草履の紐が切れたので将樹は桜花をおんぶして帰っていた。たまに歩いている市民が将樹達を見て、桜花は恥ずかしそうに顔を赤くする。
「(将樹におんぶしてもらうのは嬉しいが……これでは見物の的ではないか……)」
「なら私が代わろうか?」
「……人の心の中を読むなクロエ。そして断る」
ちゃっかりクロエの申し出に断りを入れる桜花である。
「ん? おんぶは嫌か?」
「だ、大丈夫だ。大丈夫だから」
桜花はそう言ってギュッと将樹を抱き締めた。
「(ぬおッ!! せ、背中に桜花のが……桜花のが当たってるッ!!)」
何が当たっているかはあえて言わない。
「当てているのだよ」
「(メタ発言止めぇい)」
それは兎も角、三人は家に戻った。なお、桐野少佐とナターリャも三人より遅れて帰ってきたが、ナターリャの顔は何故かツヤツヤしており桐野少佐は少しやつれていたが気のせいだろう。もう一度言おう気のせいだろう。
そして桜花に桐野少佐がす巻きにされるのも何時も通りであった。
ドイツ軍のインド侵攻の速さはかなりのものであった。侵攻日は国境線だったのが一月の時点でイギリス軍の防御線はアーメダバート、ボーパル、ナーグプル、ライプル、カタックでありドイツ軍はカルカッタとチッタゴンで抵抗していた日本軍と合流したのである。
その後、日本軍もドイツ軍と協力をしてカルカッタにいた部隊はドイツ軍と、チッタゴンにいた部隊はビルマの脅威を断ち切るためインパール方面へ向かった。
日本軍のインパール方面への進撃に対し、インパール守備隊のイギリス軍は激しく抵抗したが、三式襲撃機靖国等の攻撃もあり三日で降伏を決意して白旗を掲げた。
日本軍はビルマとの国境線で防衛していたビルマ方面軍と合流してインパール方面への治安維持を勤めた。
一方、大西中将の第三機動部隊はインド南部のイギリス軍基地を空爆したりしてドイツ軍の支援をしていた。この攻撃でマドラスやゴア、ボンベイ等の主要港は灰塵となっていた。
バンガロールに司令部を置くインド防衛総司令官のマウントバッテンは再三に渡ってイギリス本国に対して支援要請をしていた。
しかし、インド周辺は日本海軍の第三機動部隊と南遣艦隊が支配して増援を送ろうにも送れなかった。
そして二ヶ月後の三月。遂にイギリス軍の防衛線はマドラス、バンガロール、マンガロールとなり、司令部をティルヴァナンタプラムまで後退させるがイギリス軍とインド軍の士気は最低にまで落ち込んでいた。
ここに至って、マウントバッテン総司令官は降伏を決意したのである。
三月三日、イギリス軍とインド軍はドイツ軍と日本軍に降伏の電文を発信した。降伏調印は司令部があったバンガロールで行われた。
「漸くインドの攻略が終わりましたな」
会合で山本はそう呟いた。
「残るは……アメリカです」
「イギリスはもはや風前の灯……アメリカが動かないわけないです」
「機動艦隊はハワイに停泊していてアメリカの動向次第であろうな」
伏見宮はそう呟いた。それから一週間後の三月十日、カナダがイギリスの連邦加盟を破棄して独立する事を宣言したのである。
これはアメリカのカナダとイギリスの離反工作が成功した証拠であった。これにはチャーチルも驚き、連邦加盟破棄を撤回を求めたがカナダはそれを拒否した。
チャーチルはアメリカに支援要請をするがアメリカも要請を拒否してイギリスに味方する国はいなくなったのであった。
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