第百二十四話
エピローグを入れると百三十一話で終わりそうです。
レポート終わらない……(´・ω・`)
「急げ急げッ!! カルカッタとチッタゴンをジャップから奪い返すのだッ!!」
イギリス陸軍のM3中戦車部隊がカルカッタへと向かっていた。
大西の第三機動部隊はカルカッタとチッタゴンを二度に渡って空襲を敢行。カルカッタとチッタゴンのイギリス軍守備陣地を徹底的に破壊した。
そして空襲から翌日、カルカッタとチッタゴンの沖合いには陸軍の兵員を乗せた上陸船団がいたのである。
海上と上空からの援護がありながら上陸部隊はまず三式中戦車と九七式中戦車改を揚陸させた。
対するイギリス軍は生き残った守備陣地で激しく抵抗をするが三式中戦車のアハトアハトと、九七式中戦車改から発射される榴弾に吹き飛ばされていった。
戦車部隊に続いて歩兵部隊が上陸して海岸線を確保していく。
イギリス軍は反撃しようとするが上空にいた彗星や天山が爆撃をしてイギリス軍は後退を余儀なくされるだけであった。
歩兵部隊は戦車部隊と進撃して港等の施設を占拠して日の丸を掲げた。
カルカッタとチッタゴンの市内はイギリス軍とインド軍が激しく抵抗していたが、後から揚陸してきた重砲部隊を投入して戦線を一気に打開しようとした。
この市街戦で戦車部隊は三式中戦車八両、九七式中戦車改十二両を死角からの攻撃で失い、後の日本陸軍の戦訓となるのであった。
二都市を占領したのはそれから三週間後の事であり、その間に第三機動部隊はセイロン島に停泊して何時でも出撃出来るようにしていた。
また、セイロン島の陸海の航空部隊がインド南部を爆撃したりして二都市の注意を南部に引き付けようとしていた。
カルカッタの飛行場は占領から十日後に戦闘機用の滑走路が使用可能となったためにビルマのヤンゴンにいた陸軍飛行隊がカルカッタへ向かった。
イギリス軍は爆撃隊を編成して二都市を爆撃しようとしたが、陸軍の二式単戦鍾馗の迎撃に阻まれて逆に損害が増えた。
その間にヤンゴンから増援として二個師団と戦車二個連隊を乗せた上陸船団がカルカッタに到着して兵力の増強をした。
イギリス軍は反撃のため戦車二個連隊、歩兵二個師団、インド軍三個師団がカルカッタとチッタゴンに向かっていたのだ。
しかしそれは偵察していた海軍の彩雲が発見して直ぐに陸軍に発信された。
「ジョンブルが来るぞッ!! 戦闘配置につけッ!!」
日本軍はカルカッタ郊外に守備陣地を構築していた。僅か十日程であるため完全ではない。
そのため、カルカッタで撃破したM3中戦車や戦闘機の残骸を弾除けとして活用したりしている。
「カクカク、ジョンブルの戦車を発見した。戦車はM3中戦車が主体だ」
偵察に出た九七式中戦車改が接近してくるイギリス軍とインド軍を発見した。
ちなみに九七式中戦車改は木々に隠れて見つからないように迷彩のペンキを塗っている。
『了解、敵に見つからないよう偵察せよ』
「了解。……たく、無茶言うなよ」
戦車長はそうボヤいた。
「敵が通りすぎた後を追う。一両であんな大軍には勝てんぜ」
「そうですね」
戦車長の言葉に砲手が答えた。九七式中戦車改は敵が全て通りすぎた後、ゆっくりとエンジンを始動させて敵の後方についた。
これにより、後に九七式中戦車改の一個連隊が後方に回り込んで戦車による突撃を敢行するのであった。
「イギリス軍を視認しましたッ!!」
「重砲隊、砲撃開始ィッ!!」
重砲隊指揮官の叫びと共に隠蔽されていた機動九〇式野砲、機動九一式十サンチ榴弾砲、九六式十五サンチ榴弾砲が一斉に射撃を開始した。
「ジャップの砲撃だッ!!」
イギリス軍とインド軍は突然の砲撃に混乱をした。それを日本軍は見逃さなかった。
「ジョンブルが混乱しているぞッ!! 戦車部隊は突撃だァッ!!」
三式中戦車と九七式中戦車改の部隊が一斉に突撃を開始した。
「ジャップのチハが来るぞッ!!」
「こっちも負けるなッ!!」
M3中戦車から四七ミリ戦車砲と七五ミリ戦車砲が火を噴くが、砲弾は両戦車の装甲に跳ね返された。
「ファックッ!! ジャップのタンクはブリキじゃないのかッ!!」
M3中戦車に乗るイギリス軍の戦車兵はそう叫ぶ。そのお返しとばかりに三式中戦車のアハトアハトが命中して戦車兵はあの世へと旅立った。
「このままじゃ二都市はジャップから奪い返せないぞッ!!」
破壊されたM3中戦車を弾除けにしたイギリス軍兵士がそう叫んだ。
「……それで二都市は防衛に徹していると」
「うむ、そろそろドイツ軍の進撃も始まるだろう」
いつもの会合で東條は出席した全員にそう報告した。
「ところで原爆研究所破壊作戦はどうなっているのかね?」
山本は将樹に聞いた。
「今のところは富嶽を改造して決行するしかないです。例えばですが……」
将樹はそう言って作戦案を出した。
「史実の斜銃と飛龍改を元にして、九〇式野砲を富嶽の爆弾倉を搭載した下向きの斜砲を考えています。九〇式野砲は一機に三門です。それからアハトアハト、海軍の十二.七サンチ砲も視野に入れてます」
「……言うなれば空中戦艦か……」
「………(どっかの架空戦記に出てきそうやな)」
杉山の言葉に将樹はそう思った。
そして二日後、ドイツ軍がインドに侵攻を開始したのである。
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