エピローグ 社長ショウ
ギュウ達がシベリア組を出た頃、アクロバート街にあるとあるビルの一室にて
「社長。本日のスケジュールです」
スーツを着た黒髪の長い女性の秘書が社長室に座る男、俺に言う。
「おけ。わかったよ秘書さん。じゃ俺は今から書類に目を通すから」
「社長。書類に目を通すのはよいことですがスケジュールをわたしたんですからちゃんとそれをこなしてくださいよ?わざわざ私が考えているんですから」
「は、はい。わかりました」
俺は睨みつけてくる秘書さんに恐怖を覚えながらも言う。俺は今の状況に至るまでを振り返りながら天井をみる。俺がエンドレアス学園を卒業してから1年、モロウさんのところで経営学を学んだ後モロウさんに
「今度うちで新たに子会社を考えているんだがそこの社長をしてみないか?安心しろ。うちからも優秀な社員をまわすから。いずれは自立するつもりでいるんだろう?」
モロウさんは俺に聞くと俺は「そうですね」と答える。確かに俺は自分で起業するつもりだ。そのためにモロウさんのところで経営学を学んでいるからな。モルクの兄なだけあってすごい。モロウさんの腕はまさに敏腕。経営がとても上手い。流石はイルス家の後継だ。
「じゃ後から私の指定した場所に行ってくれ。そこを任せるから。なぁに優秀な秘書をつけておくから大丈夫だしいきなり難しいことはさせないさ。ただ社長というものがどんなものか覚えておくといい」
モロウさんに言われ俺はとあるビルにきてビルの社長室と書かれた場所に移動するとそこのドアを開けそこに座り机の上に置いてあった書類を見る。書類を見ている間に秘書の人が入ってきて俺にスケジュールを渡す。そして現在に至る。
スケジュールを見て俺は「はぁ」とため息をつく。
「学生の時は命懸けの戦いばかりで大変だったが社会人になると逆にこうも大変になるとはいやはや辛いもんだ」
「何が辛いんですの?社長なんですから普通の社員より大変なのは当たり前ですわ」
社長室のドアを開けてモルクが入ってくる。モルクもどうやらモロウさんの子会社。しかも俺が任された会社に入るらしい。どこかの子会社に入社するとは聞いていたがまさか俺の任された会社とは
「あの秘書さんは本当に優秀な秘書なんですのよ。モロウ兄様が絶対に手放したくないと言っているくらいの人材ですわ」
「そ、そうなのか。そりゃ期待を裏切れないということかな?」
「んー。それもあるとは思いますわ。あとはあなたがイルス家と関係を持つのに値するかの品定めだと思いますわ」




