マルとモルク
「おいおい。俺っちのビートを避けるんじゃねぇよぉぉぉぉ!」
またも大きな声で俺たちに攻撃する。でかい音と風圧がうぜぇな。
俺はジーノルドの異能をどう攻略しようか考えているとマルが俺に近付いてきて
「ショウ。私が近付いてあいつに爆風を飛ばす。隙をついて倒して」
爆風を起こすってマルの異能じゃ爆発させるものまでは作れないだろうが。
「モルク。あれちょうだい」
「あれ?あれとはなんですの?」
戦闘空間を離脱しそうなモルクに対しマルが聞くとマルは
「バカモルク。あれと言ったらあれ」
「バカとは失礼ですわよ!それにあれと言われてもわかりませんわ!もっとハッキリ言ってくださいまし!」
おいおい。こっちでも喧嘩するのやめてくれよ。さっきまでギュウのチームのことボロボロに言ってたくせにさ。
「おいおい。ギュウ。あいつら俺っちのソウルビートを聞いてよ。仲間割れはじめたぜ。やっぱり俺のビートは魂に聞いて相手を混乱させるんだな。流石俺っちの異能。あの筋肉ナルシスト野郎とは違うぜ」
キメ顔で言うジーノルド。いや、今のお前はアデンとあまり変わらんぞ。というかあいつの異能のせいで2人は仲間割れをはじめたのか?そんな強い異能なのかジーノルドは!?
「違うよショウ。ジーノルドの異能、マイシャウトは自分の放つ音を小さくできたり大きくできたりするんだよ。例えば拍手とか小さい音の拍手を大きな音にできるし、逆に大きな音の拍手を小さくもできる。拍手は例えだけどね」
「おいおい。味方の異能。バラしちゃいけないだろギュウ。それに俺っちの異能はちゃんと敵さんのソウルに響いてんだよ。ロックにな!」
ジーノルドは俺に近づくと
「俺っちの音の前に消えな!」
指をぱちんっ!と鳴らし戦闘空間に響く。やばい!これは下手をすれば鼓膜が破けそうだ!
「2人とも!真面目にやらないと訓練にならないぞ!」
俺はマルとモルクに向かって叫ぶがジーノルドの音のせいで2人に俺の声は届かない。
「てめぇ。耳いかれてねぇのかよ。結構近距離で鳴らしてやったのによ」
「俺はお前達とは違って特殊だからな。それにお前みたいな同級生の小ものなんかに負ける気もないさ」
「は!言ってくれるじゃないか!敵ながら最高にロックだぜあんた!」
ジーノルドは俺にまたでかい音の叫び声をくらわせようとしているのか大きく息を吸い込む。俺は距離をおこうと離れようとすると
「ショウ!横によけて!」
マルが珍しく大きな声で叫んで俺はジーノルドがまっすぐに対し、横に向かって移動した。




