宴
フレッドの考えたとおり、ドーリンゲンの傭兵艦隊は、赤の守護者の衝撃に怖気づき逃げ出したということが、後の報告で明らかになった。
「所詮は、金で雇われた傭兵艦隊だ。あんな誰も見たことないようなでかい爆発を海上から見たら、俺だって尻尾を巻いて逃げただろう。それに、住民の避難もなかなか進まなかったみたいだし、やっぱり俺の判断はまちがってなかったぜ、なあ?」
フレッドはリーナの正面に座り、久々に味わう上等のワインを喉に流し込んだ。
「そうね。あんたの作戦が不十分だったのかもしれないけど、一時でも脅威は乗り越えたし、取りあえず、ありがとう」
リーナもそう言うと、ジュースの入ったグラスに口を着けた。
「取りあえず、ってことは無いだろう、リーナ。フレッドさんのおかげで僕達は命拾いしたんだから」
そういうと、フィリップ王子はリーナのお腹に手を当てた。
「僕たちだけじゃない。これから生まれる命も、貴方に救われました。なんとお礼を言ったらいいのか。生まれた子供が男の子だったら、貴方の名前を付けるつもりです」
「嫌だわ、フィリップ。何を言うの! 私ももう子供の名前を考えてあるのよ。勝手なことを言わないで!」
そう言ってじゃれ合う夫妻を見て、フレッドは大きく息をついた。
「ラザフォード先生。じゃあ、僕たちも子作りの練習でもしましょうか?」
そういって彼女の腰に手を回したフレッドを、ラザフォードは顔を少し赤くして見つめた。
「フレッド君ったら、王女様たちの前です。そんなこと言わないでください……」
「約束したじゃないですか? すべてうまく行ったら、お楽しみの時間だって!」
「全てうまく行ったわけじゃないでしょ?」
「……それはそうですが、カーラ王国は停戦を申し出てきたし、これからも塔の上から誰かが油断せずに見張っていれば問題ないですよ。だから、一発お願いしますよ」
フレッドは彼女の腰をさらに強く引き寄せた。
「フレッド様! はしたない! お止めください。先生も困っているでしょう」
「うるせぇ! 俺はこのためだけに面倒なことを色々とがんばってきたんだ。そろそろご褒美をもらっても良いはずだ!」
「とうとう本音がでましたね? フレッド様のことだから、真面目に国を救おうと思ってはいなかったとなんとなく気付いてましたが、その言動は許せません! 今日という今日は、お仕置きが必要ですね」
「お前にその権利はない!」
リーナがため息をついた。
「あんた達、仲がいいわね」
フレッドとマニュエルはさらに言い争い、酔った勢いで仕舞いには取っ組み合いの喧嘩になった。そんな二人を眺め、ラザフォードとリーナは顔を見合わせて笑った。
「でも、私はこれでよかったと思っています。正直、研究所から赤の守護者の爆発を見たときは、こわくなりました。シュトルツさんは今でもフレッド君のことを怒って、軍法会議にかけると言ってますが、大抵の研究員はそれに反対していますし、そんなことにはならなそうです」
ラザフォードはワイングラスを揺すり、その水面を眺めていた。
「そうね。フレッドの臆病さも、今回は間違っていなかったと思うわ。お父様や大臣もお咎めなしの方向で検討しているし、問題にはならないでしょうね」
リーナはため息をついた。
「それで、マリーさんはフレッドについて明日からツォーハイムに行くわけ?」
彼女はラザフォードを試すような目で見た。
「はい。赤の守護者に関する後始末もやっと一段落したし、溜まっていた休暇をもらってちょっと休みを取るつもりです。私の関わっていた『赤燐』のプロジェクトもしばらくは中止だし、なんだか今すぐには『赤の守護者』に関わる気になれなくて。それに、せっかくフレッド君が王位継承権を取り戻す式典があるのだし。付属学校も代理の先生に悪いから、長く休めないですが、10日間くらいはツォーハイムを見て回るつもりです」
「そうなの。まー、ツォーハイムなんてあまり見るものもないでしょうけど、楽しんできてね。――そういえば、あいつも学校を続けるつもりなんでしょ?」
「はい。まだ王様も若く、フレッド君が王位に着くには沢山時間があるからって。私は反対したのですが、どうしてもって言って聞かないんです。やっと無実であることが認められたんだから、ご両親の傍にもどり政治を手伝えば良いっていったのですが」
「きっと貴女が研究所を辞めるまで、あいつはここにいるでしょうね。あいつが、城のすぐ横にある研究所にずっといると思うと、むしろ、なんだかうざいわ」
リーナの言葉にラザフォードは苦笑した。すぐ横に座っていたフィリップ王子がリーナの頭にポンと触れた。
「妻はやっぱりまだフレッド王子に未練があるので、このような暴言を吐くのですよ。まあ、仕方の無いことですが、僕が彼女を甘やかしすぎるからいけないのですね」
フィリップは苦笑しながらため息をついた。
リーナは居心地が悪そうに、無理やり話題を変えようとした。
「でも、そのフレッドを騙した女ってのは、結局なんだったの? 私はまだあまり理解できてないんだけど」
リーナはマニュエルを見た。マニュエルの攻撃に負け、酔いも回っていたようで、そのまま床にへたばっているフレッドを置いて、マニュエルがラザフォードの隣に戻ってきた。ラザフォードは驚いたようにマニュエルを見た。
「マニュエル君ってけっこう腕っ節が強いのね」
「そんなことないですよ。フレッド様が軟弱なだけです。――そのことについては、ツォーハイムから手紙をもらっただけなのですが、書かれていた事件の詳細はひどいものです」
マニュエルは呆れたような顔で天井を見た。
「被害者の主であった女、アンネが嘘を付いていたことを白状したのだそうです」
マニュエルは彼の読んだ手紙について話した。
「そして、殺されたというマルレーンは本当は生きていたんです」
「え! どういうことなの?」
「はい。全てがアンネとマルレーンの芝居だったのです」
フレッドに殺人の濡れ衣を着せたアンネ自身はマニュエルやフレッドと近しい保守派の者だったのだが、3年前に褐曜石の密輸で処刑された進歩派のモリッツ家の者と恋人同士だったそうで、その恨みがあって、フレッドを陥れたそうだったことを、マニュエルは説明した。
「さらに、マルレーンもその事件で流刑になっていたモリッツ家出身の犯人の一人と恋仲になっていたそうなんです。それでアンネと共謀したそうです。マルレーンはフレッド様との逢瀬の後、すぐに仮死状態になる薬を飲んだんです。そして部屋のドアに内側から鍵を閉めた。そのせいで、マルレーンはフレッド様に殺されたと判断されたんです」
「ひどい話ね。フレッド君は密輸の犯人を突き止めただけなのに。それで恨みを買ったなんて……」
ラザフォードは同情するように寝ているフレッドを見た。
「その後、マルレーンはアンネの助けを借りて、密かに棺を抜け出し、ドーリンゲンに流刑になっているモリッツ家の者のところで暮らしていたそうです」
「恋する女を二人も敵に回すことになっていたなんて、フレッドも気付かなかったのかしらね」
リーナは呆れた表情でそう言った。
「でも、フレッドにはその使用人を殺す動機なんてなかったでしょう? ワンナイト・スタンドの相手をなぜフレッドが殺さなければならないの? 動機不十分なのに、なぜフレッドはそんなに簡単に犯人にされたの?」
リーナは汚いものでも見るような眼で、床で寝そべるフレッドを眺めた。
「フレッド様の容疑は元々不十分でしたが、彼はあんな性格だし、進歩派と保守派のしがらみもあって、それで流刑にされたそうです。何しろ、取調べに来た法務官にもまともに対処しなかったようですから……」
マニュエルは床に寝そべるフレッドをながめた。
「なぜ、あいつはそんななの?」
呆れたようにリーナは訊いた。
「それは僕にはわかりません。でも、これは僕の考えですが、たぶんフレッド様は貴女のことが忘れられなくて辛かったのだと思います」
マニュエルがそう言って視線を送った先にいたリーナは、驚きの表情を見せた。
「どういうこと?」
「たしか、事件が起こる一ヶ月くらい前に、フレッド様は僕に会いに来たんです。リーナ様のことが忘れられない、と言って」
それを聞くとリーナは顔を赤くしてうなだれた。
「もしかして、フレッド様は、良い機会だ、とでも思って、わざと王位継承権を捨てるつもりだったんじゃないかと思います。リーナ様と離れ離れになってから、フレッド様はまったく無気力でしたから。王位がなければ簡単に国を出られるだろうし、流刑になったら国を出て気分転換ができるとか、そんなことを考えていたんじゃないかと……。僕も相談に来たフレッド様に特に深い意味も無く『旅にでも出たらいい』なんて言ってしまって」
切なそうな顔をするリーナをラザフォードは見つめていた。
(フレッド君はそんなにリーナさんのことを好きだったのね……)
「マニュエル君、それで、どうやってフレッド王子の無罪が決まったんだい?」
リーナを優しく抱き寄せながら、フィリップは訊ねた。
「はい。アンネが白状した経緯なんですが――ツォーハイムの議会でフレッド様がした演説についての噂は貴族達の間で広まり、人々はあの後、彼こそが王になるべき人物だと騒ぎ立てたそうです。元々、フレッド様の容疑については多くの人が疑いをもっていましたし、あの後、何人かの人がアンネに事の真偽を追求したそうです。そうしたらアンネは白状したとか。フレッド様のせいで恋人が処刑された恨みは大きかったけれど、彼が自分達や国を救う役割を担ったことも知っていますから、口を閉ざしきれなかったみたいですね」
「そうなの。それはよかったわ。たしかに、議会で皆を前に話したフレッド君は立派だったわ」
ラザフォードは嬉しそうにそう言った。リーナもそれを聞くと、表情を明るくした。
「あいつの疑いが晴れてよかったけど、それにしても、正式に国交が開かれるようになったのが何より嬉しいわ。私のお母様もフレッドのお母さんと仲良しで、また会えるのを楽しみにしてるのよ」
マニュエルはそう言ったリーナの言葉に対して不満そうに反応した。
「でも、カーラ王国の脅威が消えないことを理由に結ばれた国交なんて皮肉ですね。それに、赤の守護者のすごい威力を見たツォーハイムがリッツシュタインに恐れをなして半ば服従するように正式な国交を結ぶなんて、なんだか情けないですよ……」
「そうね。もっと別の形で国交が開かれたらよかったのにね。でも、我が国はお金持ちよ。これで貧乏なツォーハイムの国民の生活は潤うでしょうね」
「まあ、それはそうですが、僕は褐曜石の輸出は慎重にするべきだと思うのです」
「……貴方がそうしたいんなら、自分でそうさせればいいでしょ?」
リーナのその言葉に、マニュエルは、はっとさせられた。
(僕だって政治の場で意見を言うことができるだろう。自分が思ったことは自分で言わないと、誰にも声は届かない……)
「リーナ様、ありがとうございます。その通りですね。僕もしっかりします。僕は引き続きフレッド様の補佐をする立場になります。司祭としてのみでなく、政治にもこれからは関わっていけるのですからね」
「そうよ。あなたがしっかりしないとね。フレッドは相変わらず不真面目だから、また何をしでかすかわからないでしょ?」
そう言って彼女はウィンクした。
***
「ロイ!………じゃなくてフレッド王子……様。なぜ私を帰国の馬車の御者に指名するのですか?」
商人ドレスラーは泣きそうな顔で、馬車のドアを開けた。
「簡単な理由だ。――お前が良い馬車を持っているのを知っているし、マニュエルは山の神殿に行きたいと言うからな。あのルートを一番よく知っているのはお前くらいだしな」
ふてぶてしい態度のフレッドの横で、マニュエルはぺこぺこと頭を下げた。
「ごめんなさいね。フレッド様はまだ奴隷として買われたことを根に持っていて、ドレスラーさんに嫌がらせをしたいだけなんです。どうか、ご容赦ください」
「いえいえ、この男と一緒に過ごすのは癪ですが、マニュエル様にご同行させてもらえるなら幸いです。貴方ほどの司祭様の傍にいることは、信仰のあるものとして幸せなことです」
ドレスラーはこれ見よがしにマニュエルにのみ深々と頭を下げた。
リッツシュタインの騎馬達を伴い出発しようとする馬車に、着飾ったラザフォードが遅れて乗り込んできた。その後ろでリーナとフィリップが見送った。
「マリーさん、私のドレス良く似合ってるわ。たしかに、ちょっと胸がきつそうだけど、すごく素敵よ。でも、もしフレッドがツォーハイムから戻らなくても、貴女はちゃんと戻ってきてね。貴女のような優秀な研究者は褐曜石の大量購入で借金を抱えてしまった我が国に必要だから」
リーナは笑顔でそう言った。
「王女様、もちろんですとも。ドレスを貸していただきありがとうございました」
ラザフォードは頭を下げた。
馬車を見送るために集まったリッツシュタインの王族達はそれぞれに手を振った。
「フレッド、ありがとう……」
リーナは出発した馬車に向かって言った。
***
ツォーハイムの王宮は人で溢れていた。帰還したフレッドに喜びの言葉を伝える人たちは、彼が手を引くラザフォードの美しさに息を飲んだ。彼女が誰かということを人々はお互いに囁きあって尋ねたが、だれも知らなかった。
「なんだか緊張するわ。本当に私が来ちゃってよかったのかしら……」
「ラザフォード先生、貴女も王国の恩人として招かれているのですよ。俺の王位継承権が戻される祝いだけじゃなくて、リッツシュタインの研究者達への感謝のための祝いでもあるのを忘れないでください」
「フレッド君、そろそろ、『ラザフォード先生』って呼ぶの止めてくれるかしら? 私のことは『マリー』でいいわ。むしろそうしないと恥ずかしくって」
「『ラザフォード先生』と呼ぶように言ったのは、そっちじゃないですか? もうそうやって呼ぶのに慣れてしまったので、今更変えられない」
フレッドはいたずらっぽく笑った。
二人の会話を遮るように後ろから呼ぶ声が聞こえた。
「フレッド!」
彼が振り返ると、豪華なドレスに身を包んだ貴婦人が仁王立ちしていた。
「来てやったぞ、フレッド」
そこにはカティヤと二人の姉妹が立っていた。カティヤの隣には彼女と恋仲になった騎士団のエリックも一緒だった。
「カティヤ! ああ、来てくれたのか。……それにしても、久しぶりだな」
フレッドは一瞬気まずく感じたが、カティヤは機嫌がよさそうなのを見てほっとしていた。
「お兄様、その方がリッツシュタインの研究員の方ですの?」
そう言ったのは次女のソフィアだった。
「私、お父様とお母様から許可をもらって、リッツシュタインの研究所付属学校に行くことにしたんですの。お兄様の後輩になれるわ」
無表情な顔でじっとフレッドを見つめた。
「それで、結局マニュエルはずっとシングルなのね。わたくしとの熱い夜を忘れられないのかしら?」
真っ黒なドレスが妖艶なジェニファーがそう言って煙管をふかした。
「お姉さま、マニュエルはただあなたに捕縛されていただけだと思いますわ」
ソフィアがしれっとして言った。
「でも、あの子は喜んでいたように見えたわ。だって、マニュエル君のあそこは――」
言いかけたジェニファーの口をソフィアが咄嗟に塞いだ。
「マニュエルにそんな趣味があったとは……」
フレッドは硬直していた。
「それより、マニュエル君はどこなの?」
ラザフォードは辺りを見回した。
「一応、王位継承権を俺に戻すための祭祀だから、マニュエルが司祭としてそれを執り行うとかで、準備に行ったんだと思う。でも、式典ではあいつがまたごちゃごちゃ辛気臭い長話をするだろうから、出席するのが面倒だな。いっそ、逃げ出すか?」
「フレッド君! 親孝行するってお母さんに約束していたじゃない。またお母さんと気まずくなりたいの?」
フレッドはその言葉に萎えたようにため息をついた。
「さあ、きっと貴方のご家族やモリッツ家の方々も、フレッド君のことを待っているわ。ぐずぐずしないで行きましょう!」
マリーはフレッドの腕をぐいぐい引っ張って城のホールへ向かって行った。
ローゼンタールの姉妹たちはその場から進んでいく二人を見守った。
「なんだか、フレッドもあの人の尻にしかれそうだな……」
カティヤと腕を組んだエリックはそうつぶやいた。
「フレッド『も』とはどういうことだ、エリック?」
「いえいえ。なんでもありません」
***
ホールには豪華な司祭の正装をしたマニュエルが王の横に控えていた。フレッドがゆっくりと広間に入ると、マニュエルは厳かにフレッドの前まで歩んできた。フレッドの頭の横に手を翳した。
背後で奏でられる荘厳な音楽に混じり、マニュエルはフレッドの耳元まで顔を地被けると、周りに聞こえないような小さな声で言った。
「フレッド様、これからは良い子にしてくださいね。今度こそは王位継承権を取られないように……」
フレッドは儀礼の形式に則り、静かに跪き、しかしマニュエルにだけ聞こえるような声で言った。
「気が向けばな」
【完】
最後までお読みいただきありがとうございました。
書き上げたらなんと19万字弱。進みが速いけど、濃厚な話です。
もっと全体的にロード小説風にしたかったのですが、そうも行かなかったのと、前半のテンポの落ち具合が反省点です。
中盤から最後の方は、それでも結構読み返していても楽しいのだけど、『学校編』の進行をスピーディにするために、全てを端折りすぎたら、なんだか『百年の孤独』並みのすごいテンポで話が進んで行くので、困ったものです。そのうち加筆してもう少し学校編を読みやすくしたいです。
この小説はタイトルは、もちろんカミュの『異邦人』から来ています。
それもあって、理不尽で無気力な主人公の行動をなぞる様な感情抜きの描写を入れようと心がけたのですが、あまりに主人公の感情をなくしすぎると、ファンタジー小説でなくなるので、その辺のバランスをとるのが難しかったりしました。
他にも、フレッドの抱える無気力さや無関心さを、もっと読者が共感できないようなものにするかが迷いどころだったのだが、ファンタジーの枠にとどめるために、もう少し人懐っこくしたら、前作『変態王子の献身』と全く別人になってしまった。
前作のフレッドの方がもっとカミュっぽかったのだけど、一応、リーナとの一件によって性格が変わったということにしました。『異邦人』に出てくる牧師(司祭?)がマニュエルのモデルではあるのですが、マニュエルの信仰している作中の謎の宗教はキリスト教ではなく、インド哲学風になっているのは作者の趣味です。
他にも、全体のベースになってる『ラーマーヤナ』風味をもっと強くしようかともおもったのですが、それもインド臭が強くなりすぎないように気をつけていたら、しまいには、すっかりインド臭がなくなってしまいました。でも、一応、王子が無実の罪で追放、色々あって、最後には女を連れて国に帰還ってあたりはちゃんとオマージュになっているような気もしなくはない。
時々、司祭という設定のマニュエルにラーマの役割を負わせて、哲学的な内容を語らせたのですが、行き過ぎないように注意しました。
ご感想等いただけたら幸いです。




