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【書籍化】秋津皇国興亡記  作者: 三笠 陣@第5回一二三書房WEB小説大賞銀賞受賞
幕間 北国の姫と封建制の桎梏

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2 卒業を迎える者たち

 皇都にある兵学寮は、後に陸軍士官学校へと発展していく将校養成機関である。

 入学資格は義務教育を終えた満十歳以上の者で、平民にもその校門は開かれている。

 現在の皇国における義務教育期間は満六歳から満十歳までで、平民の子供の多くは尋常小学校で四年間を過ごすことになる。

 一方、華族の子女については場合にもよるが、十歳までは教育掛を付けて家内で教育するという伝統的な家も多い。あるいは、その華族自ら私立学校を設立し、そこに子女や家臣団の子たちを集めて教育を施したりする例もある。

 そうして多くの華族の子女は十歳になると皇都に出てきて、兵学寮や学士院、女子学士院(ごく一部は海軍兵学校)に進学することになるのである。

 もっとも、教育掛を付けられるだけの人材や金のない華族もいるので(主に下級の公家華族)、一概には言えない。しかし、六家など主要な華族は未だ自分たちの家内で子女を教育する伝統を残しているのが、この時代の皇国であった。






 伊丹公爵家現当主・正信の孫にあたる伊丹直信(なおのぶ)は、今年の三月で兵学寮を卒業することになっていた。

 兵学寮も休日となっている日曜日、十五歳の少年は外出許可を取って皇都にある茶店の二階でくつろいでいた。


「なあ、直信。お前、兵学寮を卒業したらどうするつもりなんだ?」


 同じ茶店にやって来た同期生の少年が、そう尋ねる。


「どうって、俺は六家の人間だからなぁ。早く戦功を挙げさせるために、手っ取り早く匪賊出没地域に放り込まれるか、春以降も戦争が続くようであれば満洲に出征ってこともあり得るだろうな」


「六家ってのも、楽じゃないんだな」


 同期生たちと気安く話せるのもあと一ヶ月と少しか、と思うと少し寂しいものがある。

 この同期生は、伊丹家領出身の農民の子であった。本来であれば、六家当主の孫である直信に気楽に口を利けるような身分ではない。

 兵学寮には、“日曜下宿”という伝統的な文化がある。日曜日に茶店や宿屋などを貸し切って、同郷の者たちと集まるのである。

 これは、皇国陸軍が郷土連隊制をとっていることから同郷の者たちとの絆を深めるために生まれた文化であるとも、あるいは主君と家臣の関係を早い内から円滑にしておくための文化であるとも、その起源には様々な説がある。

 貸し切って何をするのかといえば、特に何をするでもない。

 ただ、学問と訓練に明け暮れる兵学寮での日々から少しの間だけ逃避して、娑婆の空気を楽しみたいだけである。


「そういうお前はどうなんだ?」


 直信は、その農民出身の同期生に尋ね返した。


「俺は兵站部に配属願いを出した」


「ああ、お前は特に算術が得意だったからな」


 卒業してしまえば別だが、兵学寮では同期生は身分関係なく接することが伝統となっていた。むしろ直信としては、家臣団の子でないために変に気を張らなくて済む分、平民出身の同期生との付き合いの方が気楽で良いとすら思っている。

 自由民権運動のようなある種の革命運動が起こりつつも、皇国が未だ封建的な制度を維持している理由の一つには、こうした軍内部に存在する文化が大きく関係している。

 徴兵制にしても、平民の長男は徴兵が免除されるという次男以降に負担が大きい制度のように感じるが、意外にもこの兵役が生まれによる社会的身分から解放される可能性を持っていたのである。

 皇国は産業化が進んでいるとはいえ、未だ農民の数は多い。そして、貧農の中には米はおろか粟や稗すら食べられず、大根飯が主食の地域も存在していたのである。

 そうした中で、軍隊に入営すれば脚気対策のために麦が混じっているとは言え、白米など豊かな食事が与えられる。

 さらに農村地帯では、裕福な豪農や自作農の家に生まれれば分家として独立することも出来るが、分家を興すだけの経済的余裕のない圧倒的多数の農民は、戸主・長兄に一生、従属する立場を強いられるのである。

 そうした中で軍に入ることは、そのような生まれついての社会的身分から解放される契機にもなった。

 たとえ末端の兵卒として徴兵されたとしても、上手く将家の人間の目に留まれば、家臣・陪臣として取り立てられる可能性もある。

 そうでなくても、徴兵期間を終えれば高等教育に対する優遇措置(入学試験時の加点、学費の減免)が受けられ、そうして高等教育を受けられれば役人として登用される機会も得られる。当然、都市部での就職にも有利に働く。経済的に自立する機会が得られるのだ。

 直信の同期生である農民出身の少年は、元は貧農の六男坊であったという。

 たまたま通っていた尋常小学校の教員が伊丹家家臣団出身の者であり、成績優秀だった彼が目に留まったという。そこで兵学寮の試験を受けてみないかと誘われ、どうせ一生父親や長男にこき使われるだけならばと、軍人の道を志したという。

 将校となれれば、将来の幅はもっと広がる。

 兵卒であれば将家の家臣・陪臣に取り立てられるといっても一代限りであるが、平民出の将校は功績を挙げれば士族に列せられることもある。いわゆる、勲功士族と呼ばれる者がそれである。

 あるいは、士族に列せられることがなくとも、その功績が領主に認められれば退役後、一定の土地を与えられて自作農として暮らすことも出来る。

 社会的身分が低ければ低いほど、軍人になることで得られる恩恵は大きく感じられるのだ。

 不平等な徴兵制でありながらも、徴兵拒否運動が起こりにくい土台が、皇国には存在していたのである。


「何だかんだで、兵学寮は楽しいところだったなぁ」


 そんな感慨が、直信の口を突いて出る。

 もちろん、訓練は厳しいし学問も覚えるべきことが多く困難が付きまとう。その上、直信が入寮した頃には、入学以来、首席を維持していた結城景紀が先輩にいたのだ。さらには、次席は公家出身の少年である。

 祖父の正信から、同じ六家の者に劣るわけにはいかないとか、公家の軟弱者に負けるようなことがあってはならないとか、色々と言われたこともある。

 しかし、それ以上に気の置けない同期生たちと過ごせた五年間は楽しいものであった。

 卒業すれば、自分は六家の人間として軍務や政治に関わっていかなくてはならない。それが六家に生まれた者の宿命といえばそれまでだが、自分が祖父たちが声高に唱える攘夷論に付いていくことが出来るのか、少し不安であった。

 しかく、覚悟を決めるときが来ているのだろう。

 直信は、そう思っていた。


◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆


 卒業を迎えるという点では、冬花の弟・鉄之介も同様であった。


「はぁっ!」


 結城家皇都屋敷の道場に、少年の裂帛の声が響いていた。


「……」


 鋭い声と共に突き出された木刀を無言で受け流しているのは、景紀が雇った元牢人の忍・朝比奈新八であった。細い目の奥にある瞳は、ただ冷静に木刀の軌道を見つめている。

 そして、振るわれる木刀を受け流しているのは、彼の手刀であった。素手で、忍の青年は少年の繰り出す木刀を防いでいた。

 相手を幻惑するような体捌きで、鉄之介を翻弄していく。

 そして滑るような動作で間合いに入り込み、手刀を鉄之介の手首に過たず振り下ろす。


「っ―――!?」


 苦痛を堪える呻きと共に、木刀が道場の床に落ちる。からん、という音を立てて木刀が転がった。


「まあ、こんなもんや」


 特に勝ち誇るでもなく、いつも通りの飄々としたどこかわざとらしい西方弁と共に新八は言った。


「剣術は結構良い線いっとると思うよ。でもまあ、もうちょい対応の幅は広げといた方がええな」


「……だな」


 手首をさすりつつ、鉄之介はぶすりと言った。

 呪術抜きでの、試合。

 鉄之介は剣術で、新八は得物を持たず体術のみで戦った結果であった。


「忍は忍で、独自に武術を発展させてきたからな。まあ、最初の内は戸惑うのは当たり前や。それに僕は子供の頃からこういう技を仕込まれとった。年期が違うんよ。鉄坊の呪術と同じや」


「……」


  鉄坊呼びに陰陽師の少年は視線で不満の意を示すが、忍の青年は相変わらず飄々としていた。


「まあ、学士院の卒業と御霊部への就職を控えて色々とやる気になっとるんは良いことや。これからも精進しとき」


 そう言って、新八はいつの間にか取り出した煙管を弄ぶ。


「終わったわね!?」


 と、待ちかねたように溌剌とした声が響いた。八重の声である。彼女は今年で十五なので、今年ではなく来年、女子学士院を卒業することになる。


「次は私の相手をしてもらうわよ、新八!」


 壁際から足音荒く近付いてきて床に落ちた木刀を拾い、未だ手首を押さえている鉄之介を背後に庇うような位置に立つ。


「……」


 それを見て、新八は少しだけ微笑ましくなってしまう。鉄之介の敵討ち、というわけか。


「やっぱり、忍の技を持つ相手との試合は新鮮でいいわよね」


 わくわくとした声で、八重は木刀の切っ先を新八に突き付ける。

 とはいえ、微笑ましく思ってばかりもいられない。この好戦的な少女は、一度や二度、試合をしただけでは満足しないのだ。

 妖狐の血を引く鉄之介も、龍王の血を引く八重も、呪術抜きにしても体力は常人(ただびと)以上あることを新八はこれまでの試合で理解していた。

 八重に付き合っていると、先に疲弊するのは自分の方なのだ。

 彼女に付き合っていられる鉄之介は、妖狐の血を引いているという点を差し引いても、賞賛に値するだろう。

 初々しい少年少女の関係を眺めているだけならば楽なのだが、と新八は思う。


「……自分はお姫様の護衛って理由でとっとと姿をくらました菖蒲の嬢ちゃん、恨ませてもらうで」


 木刀を持った八重に飛びかかられながら、新八はぼそりと恨み言を漏らしたのだった。


  ◇◇◇


「まったく、あんなのに付き合ってらんないわよ」


 結城家次期当主正室たる宵姫の護衛を仰せつかっている風間菖蒲は、ぼやきながら屋敷の廊下を歩いていた。

 忍の者として、姫の周囲にいる人物たちの情報はすべて頭に入れている。浦部八重とは、出来るだけ顔を合せたくなかった。

 関わり合いになると面倒な人物は、出来るだけ避けるに限る。ただでさえ、こちらは重臣と景忠公側近との間で板挟みになっているのだ。これ以上、精神的負担を増やさないで欲しい。

 菖蒲は宵姫の警護役であるが、一方で宵姫の監視役という役目も負っているのだ。重臣が筆頭家老の妻・(なる)を世話役として付けることで宵姫に対して一定の影響力を行使しようとしている(当初は純粋に身分のある女性を姫君の世話役に就かせただけだろうが)ように、景忠公側近勢力も宵姫に対して影響力を行使したいのだ。

 景忠公が政務に復帰して以来、重臣は結城家の意思決定過程に加われないことが多くなっている。景忠公と側用人・里見善光ら側近勢力との間で決定されたことを、後になって知らされるということが起きている。

 だからこそ、重臣は宵姫を通して自分たちの意見を景忠公に届けようとしているというわけである。

 一方の景忠公側近勢力は、宵姫への影響力を強化することで、将来的に自分たちの立場を脅かしかねない葛葉冬花を排除することを目論んでいるのだ。

 要するに、宵姫の冬花に対する悋気(りんき)を煽ろうとしているということである。だからこそ、幼少期から冬花と仲の悪かった自分が宵姫の護衛を仰せつかったのだ。

 もっとも現在までのところ、その目論見は失敗しているようであったが。

 とはいえ、護衛といっても姫が屋敷にいる間は御側付きのような形で身の回りの世話をすることも多い。それを口実に、さっさと屋敷の奥に引っ込んでしまったのだ。

 最近の宵姫の日常といえば、篤志看護婦人会の講習や他家の姫との茶会に赴いたり、景忠公に代わって領内の視察に出向いたり、接見を求める者への対応を行ったり、基本的には将家当主正室が行うようなことを担っている。

 少し前には徴傭船舶問題に独自に対応し、結城家家臣団に改めてその政治的見識の高さを示すことに成功していた。

 宵姫への影響力を拡大しようとする重臣や景忠公側近勢力にとっては皮肉なことに、宵姫の方が結城家内で政治的影響力を増しつつあったのだ。


「まあ、その方が冬花みたいな人間が出しゃばる隙がなくなって良いんでしょうけど」


 自分としては宵姫を巡る重臣と側近勢力の角逐に巻き込まれるのは御免であったので、宵姫の方がそうした動きをはね除けて影響力を拡大しつつあるのは、ある意味で有り難い。

 自分自身の血に誇りも持てない陰陽師の少女を側に侍らせている次期当主よりも、将家次代の正室としての自覚をしっかりと持っている姫君の方が主君として仕え甲斐があるというもの。


「姫様、失礼いたします」


 菖蒲は庭園に面した廊下から、自室にいた宵姫に声をかける。


「菖蒲殿ですか、どうしたのですか?」


 どうやら宵姫は、新聞の整理を行っていたようであった。畳の上に、新聞や鋏が転がっている。一瞬、菖蒲の目がすぼまった。

 この姫君は、時間が空いているときに新聞の切り抜き帳(スクラップブック)を作っている。景紀が帰還した際に、戦時中の内地の情勢を伝えるためであるという。

 そこまで夫に尽くす姿勢を示しておきながら、当の夫は別の女を常に側に侍らせている。

 そのことに、菖蒲は何か許容しがたいものを感じているのだ。


「はい。少々姫様のお耳に入れた方が良いことがありまして」


 とはいえ、そうした内心を隠して菖蒲は報告すべきことを言う。


「佐薙家のことです」


「……」


 宵姫は切り抜いた記事を貼る動作を止めて、廊下で片膝をつく菖蒲を見遣った。


「現在佐薙家では、大寿丸の元服を目指す動きがあることは、姫様もご存じかと思います」


「ええ、知っています。続けなさい」


「その中でも御家再興に特に熱心な者たちの一部が、上京して姫様や御館様に直訴を目指す動きを見せているようです」


 将家の情報機関である隠密衆とは違い、菖蒲を始めとする風間家の一族は歴代当主に直属している。隠密衆が他家などに対する諜報工作や防諜、新聞操縦などを行う組織であるとすれば、当主に直属する忍たちは主家に対する陰謀、謀反などの企みを阻止することにある。

 今回、風間家が察知した情報は隠密衆も察知しているだろうが、菖蒲は父・卯太郎からいち早く宵姫に伝えるように言われていた。


「そうした者たちが過激化すれば、宵姫様を襲撃しないとも限りません。すでに御身は一度、佐薙成親より拐かされております故、用心するに越したことはないかと」


 この情報は、宵姫の身辺警護にも影響を及ぼしかねないものであった。

 現状の結城家では、景忠公よりも宵姫の方が外出する機会が多い。景忠公は健康を理由にして主に大本営政府連絡会議など政府・軍部関係の会合に出席するだけであるが、宵姫は篤志看護婦人会の講習や他家の姫からの茶会の誘いなど、外出の機会が頻繁にあったのである。

 それに、宵姫は佐薙家の姫でありながら、かの家が対立していた長尾家の血を引く人間でもあった。未だ成親やその子・大寿丸に忠誠を誓っている一部の佐薙家家臣団の者たちからは、景忠公よりも憎まれやすい立場にある。

 実父を陥れ孝の心を忘れた女と宵姫を悪し様に言う佐薙家家臣団の声も、父・卯太郎の耳には届いているという。


「そうですか」


 しかし、襲撃の危険性を知らされても、宵姫は常の無表情を変えていなかった。


「とはいえ、今は戦時です。前線では今も兵士が敵弾の前に身を晒しているというのに、私だけが屋敷に籠って襲撃に怯えているわけにもいかないでしょう。菖蒲殿を始めとする警護の者たちには面倒をかけますが、特に今後、外出を控えるつもりはありません」


「はっ、承知いたしました」


 武家の人間である以上、そういう答えになるだろう。菖蒲は納得していた。

 こうした場合、自分が小心者であると思われたくないという武士としての面子から護衛の数を従来通りとするように言う者もいるというから、そうしたことを言い出さないだけ宵姫は護衛対象として仕えやすい人物ではあった。

 ただし、今は戦時で将家にも人員に余裕があるわけではない。屋敷の警護掛の一部すら、動員令によって出征してしまっている有り様である。

 これは、あの陰陽師の少年少女の助力も得る必要があるかもしれない。

 あの八重という少女に絡まれるかもしれないことを考えると気が進まなかったが、姫の御身には代えられないだろう。

 菖蒲はそう思っていた。

 史実大日本帝国ではそうでもありませんでしたが、徴兵制のある国家では徴兵を経験した若者に公務員試験や大学入学試験での優遇措置が与えられました(かつてのアメリカや韓国など)。

 本話における軍を支える社会構造の描写は、そうしたことを参考にしています。


 徴兵制と言いますと、「徴兵逃れ」ですとか「良心的兵役拒否」ですとか、とかく徴兵制度の強制性が論じられることが多いですが、特に大日本帝国の軍部が政党などよりも国民の支持を得られた理由について考えるとき、こうした徴兵制度の強制性だけでは語り切れない部分があると思います。

 前述の通り、史実大日本帝国の徴兵制は、徴兵経験者への制度的な優遇措置はありませんでした。

 しかし一方で、本話で描いた「軍隊に入ることで社会的身分の流動化」が起こるというのは、史実大日本帝国陸軍の特徴の一つでした。これが、本話の描写のモデルとなっています。

 近代ヨーロッパの軍隊と違い、帝国陸軍は「貴族の将校と平民の兵卒」で構成された軍隊ではなかったのです(作中の皇国陸軍はまさしく「貴族の将校と平民の兵卒」で構成された軍隊ですが)。

 極端な話、小作人の子供が先に徴兵されれば、後から入ってきた地主の子供よりも先任になるわけです。そして徴兵期間満了後も、在郷軍人会などを通して軍隊の階級による上下関係は持続していきます。

 在郷軍人会は行政の下部組織だったため、農民が「徴兵→在郷軍人会→地方名望家」と社会的身分が上がっていくような現象も発生していたのです。

 地方名望家というと政治史研究では豪農層が着目されがちですが、こうした在郷軍人会上がりの地方名望家の存在にも注目していくと、また新たな日本近代史・陸軍史が見えてくるような気がいたします。

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『秋津皇国興亡記』第1巻
― 新着の感想 ―
[気になる点] 皇国における宗教事情はどうなっているのでしょうか?史実のように国家神道が主となり、仏教系以外の宗教が白眼視されている場合では、良心的徴兵拒否も起こりにくいとは思いますが、キリスト教の一…
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