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第167話 【獣人族の戦士達・3】


 その後、レリオンを落ち着かせ話し合いを始めた。


「グレン殿、その詳しい話は聞いていないのですが悪魔とはどのような者達なのですか?」


「レオナード、リオン達にはどういって集まって貰ったんだ?」


「んっ? 強い奴等と本気で戦えるぞって言って集めたな、詳しい話は俺が言うよりグレンから言った方が良いと思ってよ」


「成程な、まあ取り敢えず映像を見せながら説明をするか」


 グレンはそう言うと、記録用の魔道具をテーブルの上に出して起動させた。

 そして、悪魔との戦いを見せながら3人に説明を行った。


「こ、こんな凄い戦い見た事無いよ……」


「うぉぉ! すげぇぇぇ!」


「グレン殿は魔法も得意なのですね……」


 レリオンは驚き、ティオスは興奮し、リオンは感心した顔で映像を見ていた。


「とまあ、こんな奴等がこの世界に現れていて、俺はこいつ等の討伐の為に動いてるわけだ」


「成程……それで私達獣人族に協力を求めに来られたのですね」


「ああ、レオナードの強さは知っていたからな、レオナードだけでも協力してくれるなら心強いと思って頼りに来たんだよ」


「グレンからそう思われていたとはな、俺も嬉しいぜ!」


 レオナードはグレンの言葉を聞いて、嬉しそうにそう言った。

 それから改めてグレンは、リオン達に対して悪魔との戦いに参加してくれるか聞くと、レリオンも含めて参加してくれると言った。


「レリオンは本当に大丈夫なのか? 戦いが苦手なら、無理して参加しなくてもいいぞ?」


「いえ、父の恩人であるグレンさんからの頼みですから、僕も精一杯頑張らせて頂きます。……でもその、戦いは素人なのであまり使えないかもしれません……」


「いや、レオナードを吹き飛ばす程の身体能力があるなら、少し鍛えたら十分戦力になると思うから、そう気落ちしなくて良いぞ」


 そうグレンが言うと、レリオンは少し笑みを見せて「はい、頑張ります」と返事をした。


「んじゃまあ、参加は決まりという事で話を進めるか。取り敢えず、今までの悪魔達の動きを纏めた資料を持ってきたから、目を通してくれ」


「ほう。そんなものまで作っているのか?」


「情報は大事だからな」


 グレンはそう言って全員に資料を配り、目を通す様に言った。


「グレン殿、悪魔に一番効く攻撃という所に〝最強の魔法剣〟というのが書かれているのですが、これはどういった技なのですか?」


「ああ、それは今の所俺しか使えない技で、さっきの映像で最後に使っていた技の事だ。賢者マーリンが作った最強の魔法を魔法剣として剣に付与して使う技で、今の所それが悪魔に最も効果的な攻撃なんだよ」


「おお! さっきの凄い剣の事か! あれ、俺も見て驚いたぞ!」


「同じく私も、剣術を使う身としては一度本物を見てみたい所です」


 ティオスとリオンにそう言われたグレンは「後で見せるよ」というと、二人は嬉しそうな顔をして「お願いします!」と返事をした。


「んで次に効果的なのは、魔法剣か……俺はどっちも出来ないが、どう戦ったらいいんだ?」


「一応、これは俺の戦闘を元に作られた資料だから魔力に頼った感じに作られてるが、獣人族には自分達の好きな戦い方で戦ってほしいと思ってる。無理に制御した所で、獣人の良い所がつぶれる可能性もあるからな」


「ふむ、あいつ等に考えて戦えというより、好きに暴れろと言った方が戦力としても考えられるだろうしな、その作戦は良いと思うぞ、俺にも合ってるしな」


 グレンは獣人の種族的思考から、好きな戦わせるという作戦をレオナード達に言うと、レオナードは納得した顔でそう言葉を返した。

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