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プレイヤーと運営達その2

「遂にプレイヤーの小手調べはっじまっるよー☆」


「「うぉぉぉお!! 」」


四徹目の日。運営室はエナドリのせいでテンションと言動が段々とおかしくなっていっているのは気にしない。ノンストップで働き続けているせいでもある。


慣れた手つきでAIに指示を出し、プレイヤーの観察を開始した。


(どーやらフラグを踏んだのは狛犬ちゃんみたいだねー、フレンド少ないしコミュ障の称号でもこっそりあげよっと)


「狛犬が出てるサーバーは? 」


「今見てるとこと六と八だけっすねー、ランダムで種族選んでる人自体が少ないのもありますけど」


「他のサーバーは後一週間もすれば逃走イベント踏んだ人がフラグ踏んでくれるとして…やっぱここが一番早いかー」


「狛犬に加えて他のゲームから来たっぽいジェノさんに脳筋さん、他にも面白そうな人達が大勢いるなぁ! 」


現在画面に映されているのはちょうど領主邸に突撃する前だった。作戦は無いようだけど、あのプレイヤー達のPSなら大丈夫そうだけど。


「ここって特に何かあったっけ」


「制作班が忘れてるんじゃないよ、こっちも確認はしたが特に何もなかった…はず。レイドボスがいる程度じゃなかったっけ? 」


「そこはみんなに任せてるから知らないけどー、ま、そのくらいなら大丈夫でしょ! 多分! 」


「主任がこれで良いんですかね……」


「大丈夫だ、問題ない」


「アッハイ」


「あ、脳筋さん守護士ルート行ってる、アレの条件ドMじゃなきゃ無理だけど頑張って欲しい」


「それで思い出したけどみんなに出した課題って出来たー? 」


「全員オーケーです! 」


「よしっ! なら後はそれを出すだけ! その作業が死ねるけど」


「主任、欧米から取り寄せたエナドリいるか? 」


「有り難く貰っとくねー! 」


再び画面に戻ると既に戦闘と探索が始まっていた。狛犬ちゃんとジェノさんは探索中、と。


(戦闘中の姿見たいなー、話聞いてる限りだと見れそうだけど)


その後は特に何事もなく、レイドボスとの戦闘が始まった。


「あのゴブリンのギミックってあった? 」


「初めてのレイドボスだからそんな凝ったモノにはしてない。狂化してるゴブリン倒したらレイドボスが強くなるくらい」


「強化される時のエフェクトも分かりやすいし、対処法もあるから大丈夫でしょ」


「推奨人数五百とかにならない限り街は滅ばないしね」


「イベントが長引いたらそうなっちゃいそうだけど後一日程度で終わるから出番は無いかな」


「じゃぁそろそろ戻る? 」


「「だが断る!  」」


「行くよ! 」


「「……」」


どんよりとした空気の中、みんなに出した課題の内容を見て仕事に戻るのだった。

読んで頂きありがとうございます

ブクマめっちゃ減ったけど頑張って投稿します

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