森のゴブリンvsプレイヤー&犬達その8
森の方へと急ぎ、十分が経過した。途中、襲われたけど数は少なく消耗も少なくすんだ。壁沿いに歩いてるけどまだ草原は見えない。
時間は五時くらい、後二時間程度経ったらログアウトしようと思いつつ先へと進む。更に数分進むとワイルドドッグ軍団が駆けつけて来てくれた。
しばらくして無事に草原を通り抜け、森へと戻る。ワイルドドッグ軍団…長いからわんころ軍団はかなり急かしているから既に戦闘は始まっているのだろう。
向かおうとすると轟音と共に木とプレイヤーがポリゴンの欠片になりながら私の方に吹き飛んできた。幸い誰もダメージは受けていない。
更に奥からドスンドスンと足音が急接近してくる音が聞こえてくる。多分レイドボスだ、私達は戦闘態勢を取り、静かに前方を睨む。
数秒後に姿が見え、棍棒を振り回す。
「我ラノ計画ノ邪魔ヲシタナァァァア!必ズ殺シテ滅ボシテヤル!」
「うるさい、死んで」
「「ワォーン!!!」」
レイドボスとの短い会話が終わりポチとわんころ軍団が遠吠えをし、それが戦闘の開始となった。レイドボスの説明は前と同じだけど一つおかしい所がある。
(推奨人数が増えてる…?)
現時点推奨人数:290〜360
前はもっと少なかったはず。なのに増えてるけど…今考えても仕方ない。目の前のレイドボスに集中しつつ、周りを再確認する。
今近くに居るのは私とポチとわんころ軍団、それと四肢のどれかが欠損しダメージを受けているプレイヤー数人だ。プレイヤーは…無視する。
わんころ軍団はいっせいにレイドボスへと突撃し、引っ掻いたり、噛み付いたりしている。しかし鎧が邪魔で攻撃が通っていない。
レイドボスはこれまでの戦闘で多少ダメージを受けているのか右腕を庇うように行動している。ストーンバレッツ、ファイアーボムを交互に撃ちつつ反応を見る。
「鬱陶シイ!」
ストーンバレッツは破壊されたけどファイアーボムは爆風でダメージを与えることに成功したように見えた。HPバーが見えないから分からないけど…。
棍棒が下に振り下ろされて地面が抉れ、石や色々な物が私達の方に飛んでくる。私は障壁で受け止められたけど…
「キャン?!」
「ガゥッ…!」
反応しきれなかった数匹の犬が悲鳴をあげる。ついでに障壁も今のでかなりヒビが入った。後ろに後退しつつもゴブリンが首にかけている金の首飾りが怪しく輝いているのが目に入った。
その首飾りは白色の小さい球体を数個取り込むと、輝やきを失う。疑問に思いつつも他のプレイヤーが来るのを待ちながら戦うのだった。
読んで頂きありがとうございます!
trpgしてたら更新遅れました…




