森のゴブリン中隊vs犬達&プレイヤー
その後も順調に進み森に入ろうとするといきなり視界が暗転し、神様が居る所に転移された。手には魔法陣が書かれた紙を持っている。
「狛犬ちゃんいきなりごめんね…」
「早く戻りたいんだけど…」
「うん、だけど他の場所に戻すね。ちょっとピンチだから」
「どういうこと…?」
「街の後ろからゴブリン達が攻めて来てるの、それもそこそこの数が。そこにも一応人は居るけど…負けそうだから助けてあげてね」
「…元の所に戻れる?」
「それは出来ないけど…今から送る場所の進行を止める事が出来たらご褒美あげるね」
「…」
「美味しい食べ物あげるからお願い…」
「本当?」
「うん!」
「…なら行く」
「じゃあ送るね!」
魔法陣が書かれた紙を破ると私の身体が輝き、光の粒子となって無くなっていく。視界が一瞬真っ白になって気がつくと森にいた。何処からか戦闘している音が聞こえる。パーティーから抜けた事になっているのかジェノさん達と連絡が取れなくなっていた。
音の方に近付くと少し開けた場所で大勢のゴブリンに囲まれたパーティーが所々に見える。どのパーティーもかなり焦っているのか悲鳴を上げていた。
(私に気付いてなさそう…)
ゴブリン達は必死に戦っているのか私の接近に気付かずに戦っている。十メートル程後ろからファイアーボムを放つことにした。
「桜大丈夫か!《スラッシュ》!」
「う、うん!シンジ君も気をつけて!」
「数が多過ぎる!」
「《ファイアーボム》」
「ギャッ?!」
「今のは?!」
運良く敵にかなりのダメージを与えた。爆発が直撃したゴブリンは倒れ、他のゴブリン達にもダメージが入る。
(あのパーティー何処かで見たような気がする)
「お、おい!アレって…」
「俺らがレアだと勘違いして初日に攻撃したプレイヤーだ!」
「《ストーンバレッツ》、あの時の…今は逃げるんだったら逃げて」
初日に寝ていた所を邪魔したパーティーだ。まだ少し許してないけど今は忘れることにした。私の方を狙って来た敵を処理して他の方も見る。
見渡すとほとんどのパーティーが苦戦しているからここだけに時間を掛けられない。城壁で強行突破する事にして数体倒し、他の場所へ駆けつける。
十分後、二つのパーティーを助け、唯一苦戦してなかったパーティーの方を見ると他のパーティーを助けていた。これで何とかなったはず。
苦戦していなかったパーティーを良く見ると二人組で戦っている片方は何処かで見たことあるような気がした。思い出せないから無視して元の場所に戻るのだった。
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更新遅れて本当に申し訳ない…




