その頃一方…
「かぁー!やっぱ仕事帰りの缶ビールは美味い!」
ロンド…本名武田炉(三十四歳独身)は缶ビールを飲み、いつも通りに過ごしていた。この後はマッチをしようと思いつつネットニュースを見ているとこんなことが書いてあった。
「FFOの懸賞?しかもコレこの缶ビール作ってる会社がやってるな」
三名のみに当たると書かれている。応募方法は今飲んでる缶ビールの底に付いているQRコードと個人情報を入力して読み込めば良いだけだ。
「どーすっかな…ま、良いや、どーせ当たらん」
読み込むと応募完了のメールが送信され、確認だけしてヘッドギアを付けた。
……………
はぁ…また先輩にフラれた。諦める気持ちはそうそう無いけど。ショッピングモールから帰る途中そんなことを思いながら外の景色を見つめていた。
先輩との出会いは十年前、先輩は覚えてないけど私のお母さんから聞いた話によると先輩の母が亡くなった時に世話好きの私のお母さんが一時的に家に泊まらせた時らしい。
他にも色々聞いたけど先輩が人と関わろうとしない理由はその母が亡くなった時に色々あったらしい。先輩と付き合う為にもそこは知りたい。
そして三年前に偶然同じ大学で再会し、今に至る。その時はよく覚えてないけど一目惚れした。連絡先も交換出来たし、先輩の働いている所にも行けそう。
ゲーム内の先輩は掲示板と人手を辿って見つけた。声、噂、その他諸々の情報を得て私が居る鯖と同じ鯖だということが分かった。
近々会おうと思いつつ電車を降りるのだった。
読んで頂きありがとうございます
トウコウサボッテタワケジャナイヨ?




