表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/42

森のゴブリン軍団vsプレイヤー&犬達その5

二階に探索を進めて行くと分かったことが三個あった。一つ目は窓は少なくあっても頑丈な窓枠があるから壊せないから無理矢理中庭に行けない。二つ目は装備が良いゴブリンは様子がおかしくなっていなかった。


三つ目はほとんどの部屋が荒らされて無かった事だ。金庫らしき物は壊されてたけどそれ以外は特になく、ベッドで寝ていたゴブリンが居たりしていた。


窓から中庭らしき所を見るといつも戦っているゴブリンよりも十倍の大きさの屈強な身体で金の首飾りと全身鉄装備で固めたゴブリンが寝ている。


多分アレがレイドボスだろう。ジェノさんに報告をしに行き階段辺りで全員集合になった。脳筋さん達はゴブリンを全て倒したとチャットで言った。


集合場所に着くと多少のボロボロの脳筋さん達とダイナマイトを手に持ったジェノさんが話していた。ポチに脳筋さん達の回復を頼んだ。


「回復はありがたい」


「この犬可愛い…」


「ありがとうございます」


「さて、早速だがこれからレイドボスが居る場所に向かう。このダイナマイトで瓦礫を破壊したら戦闘が始まると思って良い。広さはそこそこある」


「どこまで耐えれるかは知らんがやるだけやってみないとな!」


「全滅すると思ったらすぐに退却ですよね?てか自分はそうしますけど」  


「ボクもです」


「それは各自判断してくれ。さぁ、行くぞ!!」


ジェノさんが倉庫に掛けてあったランプで火を付けて投げる。全員距離を取って数秒後に爆発音が聞こえた。


中庭に出るとレイドボスであるゴブリンが仁王立ちをしていた。目の前で見ると圧が凄い…。全員が武器を手に取ると低く怒気を孕んだ声で喋りかけてきた。


「我ラノ眠リヲ邪魔スルノカ…同胞達ノ無念ノ声ガ聞コエル…!」


「…お前らの目的は何だ?」


「神ノ声ニ従イ安寧ノ地ヲ探スノミ!ソノ前ニ貴様ラヲ根絶ヤシニスル!」


「魔物なのに神信じるんだ…」


「来るぞ!」


『レイドボス【森のゴブリン】と戦闘になります』


【森のゴブリン】

進化を繰り返し長になったゴブリン。

ただし個は長、長は個、一心同体なのだ。

全ては共に生きて行くために。

現時点推奨人数:80〜130人


説明を見た瞬間今のメンバーでは勝てないと分かった。説明文や現時点と言う言葉に引っかかるけど今は目の前の敵に集中しなければならない。


「《守護士》!グオッ?!?!」


先陣を切った脳筋さんが後ろにノックバックする。スキルも発動してこれだから私の障壁でもタダでは済まない。


むしろ前追いかけられた時よりパワーアップしているのが分かる。魔法を撃ちながらレイドボスの投石に当たらないようにする。


ポチに朧月さんの回復を頼みながら後ろにジリジリと下がっていく。ヤバい…これ死ぬかも。焦りを覚えながら全員が敵を睨んだ。

読んで頂きありがとうございます!

感想ありがとうございます!

誤字報告も大変ありがたいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] >『倉庫にジェノさんが』掛けてあったランプで火を付けて投げる。全員距離を取って数秒後に爆発音が聞こえた。 ↓ >『ジェノさんが倉庫に』掛けてあったランプで火を付けて投げる。全員距離を取…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ