深夜のスラムと犬達
実里に付き纏われながらも何とか買うことができ、逃げるように帰りご飯を食べてからログインした。ゲーム内はもう夜だ。
プレイヤーはかなり増えているから駆け足で冒険者ギルドまで行き、偵察クエストを受けようとすると受付嬢が駆け寄ってきた。
「すみません…急にですがこれを受けてくださいませんか?」
「指名クエスト…?」
「はい、詳細はこの紙に書かれています」
指名クエストと書かれた紙にスラムの調査依頼と書かれている。ここ最近魔物を街に持ち込もうとしているグループがいる、出来れば犯人を見つけて欲しいらしい。
「報酬金は弾むと言われてるのでお願いします」
「分かった」
即答して前にスラムに入った所に行く。突入する前にステータスを見ることにした。
種族:キュアドッグlv4 職業:初級治癒士lv5
筋力:2
生命:10
敏捷:10
器用:3
知力:26
精神:10
スキル:【治癒魔法lv2】【神語】【犬語】【鑑定lv1】
SP:2
称号:なし
知力にニポイント振り、残りは貯めた。
種族:狛犬lv10 職業:初級魔法使いlv8
筋力:5
生命:10
敏捷:5
器用:5
知力:34
精神:12
スキル:【火属性魔法lv2】【土属性魔法lv2】【水属性魔法lv2】【障壁魔法lv1】【自動MP回復lv1】【神語】【人語】【対包囲戦法】【状態異常耐性lv2】
SP:5
称号:【無慈悲】【神との邂逅】
知力にニポイント振って画面を閉じた。スラム地帯に入り、角を曲がるといきなり全身痣だらけの子供達が倒れていた。
気にせずに進むと前から物音がする。近づくと檻が複数置かれていて、中身は凶暴な獣が荒ぶっていた。しかも人間まで入れられている。
「今回はかなりの数を捕れましたね、売人に売ったら幾らになるか…」
「今はこんな物よりも珍しい犬に売人はご執心らしい。無駄口叩いてないでさっさと終わらすぞ」
檻を置いていた男二人はそんなことを言っていた。多分珍しい犬は私のことだろう。物陰からストーンバレッツで撃ち倒すことにした。
魔法は当たり重傷を負っている。アクアアローとストーンバレットで倒し檻に居る人間以外の生き物を倒した。残りは鍵だけ壊して奥へ進んでみる。
かなり奥へ進み少し広い場所に着くと布がかかった檻が大量に置かれていた。獣の鳴き声と人が泣いてる声が響いていた。
周りを見るとテントがあり、入ると資料やこのことに書かれた紙があった。回収して戻ろうとしたとき、テントが吹き飛んだ。
「何だこの犬は?まぁ死ね!」
戦鎚を持った大男が殴ってきた。障壁を張っていなかったからHPが一気に無くなる。死んだと思ったけどポチと丸薬でギリギリ耐えることができた。今度こそ障壁を張っておく。
「誰…?」
「用心棒だ、肉塊にしてやる」
敵は一人だけ、だけど強そうだ。気を引き締めて戦闘を開始した。
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