68.【注意喚起】受賞=書籍化ではない件について
注意喚起です。
先頃、キネティックノベル大賞において、受賞作品の内およそ20作品ほどを「出版せず翻訳権などの契約を著者の皆様へ返還する」という発表がありました。
つまり、受賞させた該当作品の書籍化はせず、今後もしないということになります。応募者側に非はなく、出版社側の出版進行能力不足のせい、とのことです。
Xでは大きな騒動になっていますが……
ちょっと今から怖い話をします。
キネティックノベル大賞は〝書籍化確約〟の賞ではありません。
募集要項をよくよく読み込んでみると、〝書籍化を検討〟となっている賞なのです。
実は〝書籍化を検討〟という賞は〝検討はするけど確実に書籍化するとは言っていない〟という解釈の成り立つ賞なのです。(だから出版権ではなく翻訳権などの返還、となっているようです)
なろうでは、日々様々な賞レースのリンクアイコンが目に飛び込んできます。
どれも可愛いイラストがバナーに描かれ、いかにも「出版すればこんなに可愛いイラストがつくよ!」といわんばかりの気配が漂っています。
ハッシュタグに賞の名前を組み込めば、あっという間に応募も完了します。
非常にお手軽に応募が出来るのは、素晴らしいことです。
しかしそのお手軽さに気を取られるあまり〝募集要項〟を隅々まで熟読されていない作家さん、かなりいらっしゃるのではないでしょうか。
皆さんも興味があれば、賞タグをなろうの「検索」から検索してみてください。
「○万字以上から応募可」なのに、それに満たないお話へタグをつけていたり。
「女性向けの異世界恋愛」を応募しているのに、男性向け現代ラブコメで応募していたり。
「重複応募不可」となっているのに複数の賞タグを適当につけていたり。
募集要項をろくに読んでいない人って多いんだな~ということが分かります。
なので書籍化をしたくて賞に応募する時は必ず事前に〝書籍化確約〟なのか〝書籍化を検討〟なのかをまず確認してください。
たまに「大賞のみ書籍化確約」とするケースもありますので、ここも要チェック。
それから、賞金などもきちんと確認しておきましょう。
〝書籍化を検討〟という賞であっても、受賞後に賞金が手に入るタイプの賞の場合、書籍化の印税よりお得!?なケースもあります。
「とにかくお金が欲しい」
「書籍化できなくても賞がもらえれば箔がつくし、賞金がもらえるならやってみようかな」
という判断も、場合によってはあながち間違いではないのです。
小説を書いたことでの報酬、そのゴールは、書籍化だけとも限りません。
でもほとんどの人が書籍化を狙っているのでしょうから、〝書籍化確約〟の賞かどうかは必ず事前に確かめましょうね。
で……それをふまえて今から更に怖い話をします。
〝書籍化確約〟の賞であっても、ちっとも書籍化されないケース……
実は、結構あります!
つまり。
出版社「出す……!出すが……〝書籍化〟は、10年後20年後ということも可能だろう……ということ!」
震えが止まりませんね!
なので応募する賞が〝書籍化確約〟であっても安心せず、更なる掘り下げが必要でしょう。
気になる賞があったら、前回、前々回と過去の受賞作品を遡ってメモしてみましょう。
それを一作品ずつ、検索にかけてみましょう。
その賞の受賞作品から何作品が実際に出版されているのか、事前調査をするのです。
実際にやってみると、未書籍化作品の多さに驚かれることと思います。
また、受賞から書籍化まで何年かかっているかも調べておくとよいでしょう。
今年受賞したとして、10年後に出版されたのでは困りますものね。
なろうのランキングから書籍化打診をされたいと思っていらっしゃる方は、賞タグはつけるべからず!
※詳細は「ep 45.どのコンテストに応募するべきか?」にありますのでそちらをご覧ください。




