53.推理小説の書き方
こんにちは。初めて書いた推理小説「娼館の乙女」が書籍化予定の結子です。
今回は「推理小説」の書き方について、自分なりの書き方を披露して行きたいと思います!
なろう発の推理小説「薬屋のひとりごと」もアニメ化されて絶好調ですし、エンタメ系書籍の中でも多くのファンを獲得している一大ジャンルなので、勉強しておいて損はありませんよ!
①読む
まずは推理小説を読みます。
小説を書く人で「推理小説を読んだことがない」という方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
しかし、読むと書くのとでは難易度は大違いなのです!
かなりの知識が重要になって来るので、まずは既刊の書籍から知識と情報を浴びましょう。
目安は40~50冊です。
作家なら朝飯前ですよね!(白目スマイル)
そういった小説を読んで、まずはその小説のどこが面白いのか、なぜ面白いのか、自分の中で言語化しておくとよいです。それらがあなたの推理小説で綴るべきテーマとなるでしょう。
②主人公と世界観を決めよう
ミステリーというものは、主人公をどのような人物に設定するか、舞台をどこにするかで物語が大きく変わって行ってしまいます。
主人公の鉄板は刑事ですが、少年が事件を解決したり(金田一、コナンなど)、そこらへんのおばさんが解決したり(ミスマープルなど)、謎を解く主人公が変われば謎の解き方も変わります。
意外性のある主人公ほど、なぜ事件に巻き込まれるのか、なぜ解決しなければならないかの動機を持たせる必要が出て来るので、書き切る難易度は上がるでしょう。
舞台や時代背景によっても物語は大きく変わります。
あまりに古い時代や魔法世界の設定にしてしまうと、謎を設定しづらくなるので注意しましょう。
③トリックを考えよう
身も蓋もないことを言いますが、推理小説における殺人トリックはもはや全て出尽くしてしまったと言われています。
なので「斬新な」「オリジナルの」トリックを思いつくのは、現代ではかなり難しいです。
ここは開き直って、色んな推理小説から知恵を拝借しましょう。
使い古された平凡なトリックでも、いくつも組み合わせれば新しく見えて来ます。
また、小説の世界観によってもトリックを変える必要が出てきますので、そこもよく考えましょう。
あきらかに犯人が筋骨隆々でないと完遂しないトリックや、その時代では見破れないであろう化学トリック、世界観にそぐわないトリックを仕掛けると、矛盾が生じてしまうので要注意です。
④事件を鮮やかに解決しよう
ここが一番難しいのですが、読者に驚きを提供できる推理小説の勘所なので、頑張って書いて行きましょう!
事件解決部分では、読者にスッキリしてもらうことが重要です!(と私は考えています)
謎を提供→主人公によるトリックの洗い出し→謎解き→トリックおよび犯人の動機判明
こういった流れが出来ると、読者も満足してくれることでしょう。
更に、その事件が解決することでどのような報酬が主人公にもたらされるのかも大変重要です。
誰かからの信頼や愛情、金銭、地位など、主人公が「得」をする展開があるとなお良いでしょう。
私の小説「娼館の乙女」は、主人公が推理によって金銭や信頼を獲得し、成り上がって行くというストーリーです。
Web小説の宿命でもあるのですが、主人公が損をするような展開は読者が離れるので避けたいところですね。
以上となります。参考にしてみて下さい!




