29.読者は感度200%
こんにちは!新作が爆死中の結子です!
ま、人生ってそういうもんだよね~
書いてて楽しいから書いちゃうけど。
最近思ったこと。
作者はどうしてもずっとストーリーの前後や辻褄合わせを繰り返し考えてるから自分の書くであろう話に慣れているけど、読者には初めて目にする話だから、作者の目より刺激強めに物事が伝わってるよね、ということ。
つまり我々の書く話は、読む側からすると結構刺激的に目と脳内に飛び込んで来るということです。
作者が書いてて「感動する」という部分には読者はより強い感動を覚えるし、「ここちょっとおかしいかな?」という粗い文は読者からしたら「下手くそな文書きやがって」となる。
作者が面白いと思った箇所は読者もくすっと来るだろうし、作者がつまらないと思った箇所は読者からすると相当につまらない。
名付けて「読者は感度200%」の法則!
やはり富士山を初めて間近に見た時と、二度目三度目に見る時とでは、初めて見た時の方が刺激が強いものね。
前者を読者の感覚、後者を書き手の感覚と置き換えてみると、分かりやすいです。
だから少しでも「このキャラにこの言動させたらダメかな?」って思ったら、回避した方がいい。
多分読者はもう、そこで読んでくれなくなると思います。
作者は自分の文章を見慣れているから、どうしても読者より物語の粗に気づきにくいのです。
これを回避するには、一年くらい完成作品を放置してから読み直すといいですよ。
つまり、夜に書いたラブレターを朝見直してみるということと同義です。
芸人の話になりますが、ブラックマヨネーズのお二人はこうやってネタを精査しているとか。
つまりその時は二人で作りながら大笑いした漫才も、一年置いてから見てみると「そうでもない」ことが多いんだそうです。
そのお眼鏡を通り抜けたネタのみを、彼らはお客さんの前で披露しているそうな。
私も公募時代はこれをやっておりました。
やっぱり一年も置くと、アラに気づく気づく。
「よく恥ずかしげもなくこんな話を……」とすら思い、一日落ち込んだり。
逆に「ええ~こんないい話書いてたの!?」と昔の自分に驚くこともあります。
どちらにせよやっぱり過去作を並べると、己の成長の跡を物凄く感じます。
興味のある(勇気のある)作者様がいらっしゃいましたら、是非やってみて下さいね。




