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137 第3巻発売記念 ルナリアとデート

ルナリアの可愛いを詰め込みました。

ぜひ楽しんでください。

 それはまだ、トモヤ達が北大陸(アルスナ)に滞在していた頃のこと。

 シアがパーティーに加わると決まってから出発するまでの間に、トモヤとルナリアは二人でよく、世界樹の森を散策していた。


 目的としては、魔物を狩ったり、果実を採ったり、単純に散歩を楽しんだりだ。

 そして今日もいつものように森を歩いていると、不意にひらけた場所に出た。


 目の前に広がる光景を見て、ルナリアは透き通るような碧眼を大きく開く。


「わぁ~、すごい! すごいねっ、トモヤ!」


 色とりどりの花々が咲き乱れる草原を前に満面の笑みを浮かべたまま、ルナリアはトモヤを見る。

 その可愛らしい笑みに心を撃ち抜かれながらも、トモヤは小さく頷いた。


「そうだな、ルナ。まさかこの森の中に、こんな綺麗な光景があるとは思ってもいなかったよ。せっかくだし、ここで少し休憩していくか?」

「うん! するっ!」

「…………」

「ふえっ? どうしたの、トモヤ? 急にあたまをなでて……」

「はっ! 可愛さのあまり、つい無意識のうちに。すまん、嫌だったか?」

「ううん、うれしいよ! もっとなでてほしいなっ!」


 ルナリアの言葉に甘え、トモヤはそのままルナリアの頭を撫で続けた。

 そのたびにルナリアは嬉しそうな声をもらし、その笑顔を見てさらにトモヤも幸せになるという幸福スパイラルが続いていく。

 だが、この調子だと日が暮れてしまうと察したトモヤは、名残惜しくも、ルナリアの頭から手を離した。


「……もうおしまい?」

「暗くなる前に、色々と見ておきたいからな。続きは帰ってからな」

「……! うん、たのしみっ!」


 そんな会話をした後、トモヤとルナリアは花々が咲き乱れる草原に足を踏み入れる。

 一本の大樹を見つけると、トモヤはそこに背中を寄せるようにして腰を下ろす。

 トモヤがあぐらの上をポンポンと叩くと、ルナリアは嬉しそうに、その上に座った。


 それからしばらく、言葉のない時間が続く。

 風のざわめきが鼓膜を震わせ、花の甘い香りが鼻腔をくすぐる。

 暖かな陽光が心地よく、気を抜いたら今すぐにでも眠ってしまいそうだ。


 それからどれだけの時間が経っただろうか。

 ふと、ルナリアは言う。


「……ねぇ、トモヤ。ずっと、こうしていたいね」

「そうだな。俺もそう思うよ」

「ほんとっ!?」


 ルナリアはくるりと振り返り、パアッと輝かせた表情をトモヤに向けた。

 それを見たトモヤは、もう一度深く頷く。


「ああ、もちろん。ルナと一緒にいれるのが、俺にとって一番幸せだからな」

「ふえっ? リーネやシアは?」

「もちろん、二人と一緒にいれるのも一番幸せだ」

「……?」

「ごめん、ちょっとだけ分かりにくかったかな。なんにせよ、皆と一緒にいれたら、それが一番楽しいってことだよ」

「! うんっ、わたしもそう思う!」


 えへへ~と無邪気な笑みを浮かべるルナリアを見ながら、トモヤは心の中で改めて思う。

 ずっと、こんな何気ない日々が続いてくれるようにと。

本日、ステータス・オール∞の3巻が発売です。

Web版から分岐したオリジナルストーリーになっており、リーネ、ルナ、シアがめちゃくちゃ可愛く、話もかなり面白くなっているので、ぜひお買い求めください!

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◇『ステータス・オール∞』3巻の表紙です。
↓からホームページに飛べます。よろしくお願いいたします!
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― 新着の感想 ―
完結おめでとうございます。 ルナリアは雫の生まれ変わりだと思ったけれど違うのかな?
[一言] フェンリル「ねえ!ねえってば!!!」
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