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なんでもアリな闇鍋ゲームで詰んでる俺は脇役兼死体役イコール被害者な件(仮)  作者: 来樹
1章 ようこそ、聖アールグレイ学園へ!
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お久しぶりです!全然進んでませんが、書けるところまで書いて更新(笑)

 もう一度言う。

 

 コイツ、俺のスカートに飛付きやがったああああ!!!!!!!!!!!!


 「こンの、セクハラ野郎!!!!」

 フザケンナ!マジ、フザケンナ!

 「子猫だからって、やって良い事と悪い事があるんだからな?!」

 お前の体重が幾らかなんて知らんが、下手したらそれ、スカート落ちちゃうからな!

 どこのラッキースケベだよ?誰得だよ?寧ろ、猥褻物陳れ……駄目だ、自分で言っていて悲しくなってきた。くそ、別に泣いてなんかないもんね!ちょっと、心の汗が目から溢れちゃっただけだから!

 俺はあわや乙女の命綱がずり下がるか?!の危機に間一髪間に合い、ホックできっちり閉めていたスカートが微妙にずり下がった瞬間に、ささっと子猫を捕まえる事によって九死に一生を得た。

 いやだって、ここ野外だからね?幾ら人目がないとは分かってはいても、それが絶対であることなんてないし、どこかに未確認の監視カメラがあるかもしれないしね。パンツ丸出しなんて女の子はしちゃダメです!ナリはこんなんでも、俺は一応男だけどな!見た目は平凡とはいえ、うら若き乙女だもん。今世の15年間で特に女と意識して生きてきたわけじゃないけど、「私」は―――仮名(かりな)四葉(よつば)は、確かに女の性で生まれ落ちた。男として生きてきた訳じゃない。幾ら、「私」と俺の差異が、性別の違いだけの違いだったのだとしても、「俺」は仮名(かりな)四葉(よつば)という女じゃない。俺が「俺」を男だと認識しているのと、「私」を男とする事は、違う。だって、「私」の体は間違いようもなく、女のもので。女を捨てた男っぽい性格だった事を差し引いても、仮名(かりな)四葉(よつば)は確かに女として15年という決して少なくない年月を生きてきたのだから。人生経験では圧倒的に勝っている大人である俺が、「私」のこれまで過ごしてきた人生をひっくり返す訳にはいかない。それだけは、決してしてはいけないのだ。

 だって、それは仮名(かりな)四葉(よつば)の人生まるごとを全否定するものなのだから。

 まあ、ややこしいコト言っているけれど、だからこそ俺は複雑なんだよなあ。

 だって、何度でも言うが、「俺」は男だもの。

 「私」が女だからって、それが覆るものではない歴然とした事実だ。

 幾ら、この体が女のものであっても、「俺」は男なのだ。女じゃない、女にはなれない。

 仮名(かりな)四葉(よつば)としては幾らでも女として振る舞う事ができても、「俺」としては無理……なんだろうなあ。体は女でも、心までは女にはなれない。仮名(かりな)四葉(よつば)の心も体も女だとしても、「俺」は違うから。だからと言って今更、今世と前世を性差ぐらいで区別する訳でもないから余計にややこしいし、無駄に複雑だ。人体の神秘並みの解読不能っぷりの謎である。迷宮なしの名探偵だって、解けない謎に違いない。

 「はあ、もうマジでやだ」

 なんだか、色々ありすぎてシンドイ。

 両手乗りサイズの子猫の首根っこを掴んだまま、今まで散々我慢してきた溜息を心の奥底から吐き出す。

 そんな俺に、この世界の神サマはとことん鬼畜だったらしく、追い打ちをかけるかのように更なる展開が待っていた。


 「きゃっ!」


 未知のイベントは、可愛らしい声と共に始まったのである。











To be continued…?





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