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先生
みんなが体育で走ってる間、私は先生に話しかけた。
「先生って何でそんなに可愛いんですか?」
こう聞いた、先生は少し驚いていた。
「ありがとう、先生が可愛いのは当たり前でしょ?」
私は、そう言うところがもっと可愛いんだなって思った。
「先生って彼氏いるんですか?」
「いないよ?」
「そんなに可愛いのに?」
「男性に興味ないみたいなの」
「そうなんですか、私と一緒ですね」
この話をしている間、先生は寂しそうな悲しそうな顔をしていた。
そんな先生を抱きしめたくなった。
母性本能なのか、先生が好きなのかわかんなかった。
ただ一つわかったこと、先生を抱きしめたい。
それだけだった。
私ってどっかおかしいのかな?
私がそう思い込んでいると、先生が話しかけて来た。
「桜花さん、この事はみんなに内緒にしといてね?」
先生は、ね、で首を傾げる。
その仕草に、心臓が爆発しそうになる。
私が男だったら、先生に思いを告げられていたのかな。
でも、男性に興味ないのか、どちらとも寂しい思いをしなくてはならない。
女でよかったのかな?




