ガレオン船をつくる!
永禄八年 四月 小佐々城 小佐々純正
サン・ファン・バウティスタをつくる!
技術的・規模的に難しいのはわかっている。実際に作られるのは今から半世紀も後だ。本格的に建造可能になるのはヨーロッパに派遣した家臣らが帰ってきてからだろう。
それでも、なぜ大型船が必要なのか?
琉球や東南アジアと交易して、様々な資源を手に入れたいのが目的だ。特に、今のところはゴムね!それから今年はフィリピンの初代総督となるミゲル・ロペス・デ・レガスピがフィリピンの領有を宣言する年でもある。
小笠原諸島はすでに発見されているから、海流に乗ってメキシコまで行くガレオン貿易が五年後には始まる。ただし、伊達政宗が派遣したサン・ファン・バウティスタ号は歓迎されない。フィリピンの商人の権益を脅かす、というのが理由だった。
別に、それらの商人の権益を脅かすつもりはない。フロンティアメリットとして、どうせポルトガルを併合するなら、先にスペインに唾をつけとこうというものである。
それから本当は、遠洋航行技術を習得して自力で外洋を渡れる様にして、イギリスやオランダとつなぎを作っておきたいのだ。残念ながらわが海軍は、日本近海での軍艦運用は実績を積みつつあるのだが、外洋となると厳しい部分がある。
遠洋航海の訓練も含めて、実践経験をつませる必要があるのだ。
あわせて、和船は沿岸航法が得意だが、京へいくのには瀬戸内海を通らなくてはならない。村上水軍が面倒くさいよね。水軍が水軍に帆別銭払うのおかしいでしょ?だから本来は、博多~瀬戸内海~大阪もしくは薩摩~豊後~瀬戸内海~大阪の二通り。
でもそこを、大隅海峡ガッツリ抜けて、途中寄港は土佐、もしくはノンストップで大阪までいけたらいい。そういう新しい航路を開拓したいっていうのもある。どっちにしろ頻繁に今後は行き来する様になると思うから。
帆別銭や警護料を払わなくて済む自前の交易船団があれば、利益も格段と上がる。
より早く、より遠く、より多く、より強く。求める物はたくさんあるが、まずは二百トンくらいで、コロンブスのサンタ・マリア号+今の旗艦×2の合計三隻つくって探検に出そう。
将来的な構想は、世界一周だ!




