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折れない心

おかげさまでローファンタジー日刊72位に乗りました。

これを励みにこれからも頑張ろうと思います。

昨日眠くて更新できなかったので今日は二話投稿します。

 ギシカは立ち向かっている。

 弾き飛ばされようと、骨をへし折られようと、再生して立ち向かう。


(ああ、生まれて初めて合う父親だもんな)


 それは良いところを見せたいだろう。

 戦闘を嫌うギシカが修行をつけたがるわけだ。

 しかし、そのうち体力が尽きたのかギシカは肩で息をして立ち止まった。


 ギシニルがそれに近づいていく。


「岳志に急増で技術を習ったな」


 ギシカは小さくなる。


「しかしお前のポテンシャルは本物だ。鍛えれば強い戦士になるだろう」


 ギシニルは、ギシカの肩に手を置いた。


「流石俺の娘だ」


 ギシカは、糸が切れたように泣き出した。


「だから、ギシニルはギシカの努力を見たかっただけなんだ」


 親父が、俺にだけ聞こえるように言う。


「父親ってのはそういうもんだ」


 そういうものなのだろうか。

 ならば、俺は親父にどう見られているのだろう。

 自慢の息子になれるのだろうか。


 もっと努力しなければ。

 エースの座は辰巳に取られたままだ。

 不甲斐ないと、そう思った。


「俺は魔界に帰る。もっと修行をつめ。そして弟か妹にその技術を伝えてほしい」


「弟か妹?」


 ギシカが目を丸くして言う。

 俺も目を丸くした。


「まあそう言うことだ」


「はあ!?」


 ギシカの絶叫が白い世界に響いた。



つづく

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