表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
217/611

引っ越し!

 俺の家の荷造りは比較的簡単にできた。

 元々パソコンとベッドと野球用品ぐらいしかない。

 あずきの部屋が少々手間取った。

 高級家電が多く、運ぶのに少々手間取り、神殺しの長剣の力を少々使った。

 古代人もこんなことに神秘の力を使われるとは思ってはいなかっただろう。


 ちなみに軽トラはあずきが借りてきた。

 軽トラまで動かせるとは本当この人はなんでもできる。

 そして俺は、改めてまじまじと遥の部屋に入っていた。


 本当に、本が一杯だ。

 大きな本棚に小説が一杯。

 それとは別に部屋の隅に本の山ができている。


「電子書籍に移ろうかとも思った時期もあったんだけどねー」


 本をダンボールに詰めながら遥は言う。


「どうして辞めたの?」


「なんか、漫画なら良いんだけど小説はタブレットじゃ読みづらい」


「感覚的な問題か」


「だね。気にならない人は多いみたいだし。思い切って全部電子化しようかしら」


 そんなことを言う。

 確かに、大きなダンボール一杯を埋めるスペースがタブレット一個に収まるならそれは大収納だ。

 それにしても、あながち本が恋人と言われていたのも冗談じゃなかったというわけだ。


 そうして俺達は、荷物を軽トラに積んで、エイミーが用意した家の住所へと向かった。

 そして、見えてきた建物を見て唖然とした。


 大きな庭のある三階建ての一軒家。

 なるほど、ここなら確かに襲撃があっても周囲を巻き込まずに済む。


 しかし、庭が広い。

 プールにバスケットコートまでついている。

 豪邸って感じだ。


「金はあるところにはあるのねえ……」


 かなり儲けてるはずのあずきが言うのだから相当だった。

 かくして、俺達五人の共同生活が始まりを告げようとしていたのだった。



続く






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ