表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
143/611

紗理奈対与一

 俺は身構えて腰を落とした。

 しかし、与一が俺を狙うことはなかった。


 炎の玉。爪の一撃。狙うのは全て紗理奈だ。

 紗理奈は当主を自認しているだけあって、上手く躱している。


 攻撃に転じねばならないだろう。

 俺は現実世界で手に入れた、悪霊だけを切るという短刀を呼び出した。

 そして、相変わらず紗理奈を集中攻撃する与一に飛びかかった。


 一瞬で与一の手に長刀が握られる。

 長刀と短刀がぶつかり合い火花を散らす。

 ここはクーポンの世界。

 レベルアップしている俺のほうが有利。


 与一は押されると、後方へ向かって転々と転がっていった。


「お前さえいなければ……!」


 絞り出すように言う。

 紗理奈が目を丸くする。

 おっ、やっとこさ絞り出したそれが本音か。


 俺は、悪霊しか切らないという短刀を与一の胸に沈み込ませていた。



続く






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ