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花連さんの英語指導

 放課後。花連さんに英語を教えてもらう一日目。


「はーい。はうわうゆー?」


「あ、えーと、もしや英語しか使っちゃだめな感じですか」


「ううん、なんとなく言っただけ。はい、始めようか。ちなみに今のはネタで、ほんとはもっと発音いいから安心してね」


「はい」


「でも模試って言ったら、まずは発音よりも読解とか英作文とかだよねー。特に苦手なのはなに?」


「英作文ですかね」


「なるほど、花連お姉さん作練習問題と、花連お姉さんおすすめの英作文参考書がここにあるので、これでやっていきましょう!」


「おお、ありがとうございます」


 昨日はゴキブリから目をを背けて丸まっていたのに、今日はすごく頼りになる。


 ちなみに、昨日五人前くらいの量の夕飯を食べたからか元気いっぱいの花連さんである。


 花連さんがたくさん食べる人なのをちゃんと覚えていた妹は優秀。


 アメリカでは普通くらいだったとか言ってたけどそれはないよね流石に。


 まあいいやそれは。


 花連さんが早速英作文の問題を出してきた。


 よし、満点答案を書いてみせる!




「……できました!」


「ほんと? えーとじゃあ採点します!」


「お願いします!」


「ゼロ点です!」


「えええ!」


「はあ。なるほどね。恒成くんもったいないタイプね」


「……と言いますと?」


 一瞬で零点宣言されてしまったことによるショックをなんとか抑えながら僕は言った。


「ケアレスミスが多すぎる。ここ複数系にしてないでしょ、ここはスペルミス、そしてここは関係代名詞のWhoは使えないよ。あと最後クエスチョンマークマークがない!」


「うわ」


 こんなにミスってたのか自分。


「ちゃんと見直しした?」


「したんですけど……気づきませんでした」


「なるほどね、気づかないタイプね。女の子の気持ちも自分の気持ちも気づかないタイプね」


「なんか話変わった……」


「ま、とにかくまず直して、そしたら次の問題ね!」




 こんな感じで花連さんの特訓を僕は受けまくった。


 一日でだいぶ成長した気がする。新しい分野を勉強したとかではないのにこの実感なのは相当だ。


 楽しみになってきたぞ。


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