91話 日本のダンジョン関連のあれこれ
おはようございます!
皆様、誤字脱字のご報告ありがとうございます!
また、トシくんの設定で4話で親が医者と記載した事が完全に私のミスで忘れており、親は警察官という話が出てきたことを困惑させてしまったと思います。申し訳ありませんでした。
警察官で修正しておりますので今後ともご愛読よろしくお願いします!
目の前であのヒゲが光って消えた。
なんだったんだいったい。
アイツの消えた場所にはいつも通り下へ降りる階段ができた。
ピロンッ
通知が突然届く。
《ダンジョンの特殊モンスターの設定に影響を与えたことを確認しました。シークレットボーナスが報酬として対象者に与えられます》
何の設定だよ!と疑問には思ったがわからない事はしょうがない後にしよう。とりあえずステータス見てみるか。
千夏将人
種族 人間
LV.21
魔力 210(+500)(+500)
スキル 鉄壁SS 身体強化S 収納A 棒術F 健康SS
補助魔法[プロテクト・アタック]S 投擲F 魔法耐性SS 自然治癒S 大剣術F 拳技C 体術B 拳撃SSS
拳撃というスキルが増えている。しかも初めてのランクSSSだ。今度訓練して体に馴染ませなきゃな。
でも今日はもう、ちょっと何だか色々あったから一旦帰ることにする。だが、スキルのせいで気持ちは小学生の遠足前みたいな気持ちのまま帰宅することになった。
夜、ダイニングで晩御飯を食べているとリビングで親が見ていたニュース番組の声が聞こえてくる。
日本経済が急変、ダンジョン産業とは!?というトピックらしい。
なぜここまで話題になったかと言うとアメリカを筆頭に日本でも自衛隊や探索者トップ集団、大手企業所属の探索者が15階層に到達したことにより、ダンジョン関連のアイテムや通貨、技術が流入し始めたのだ。
そのおかげで、日本経済における波及効果も顕著になってきたらしい。
・アイテム関連産業の急成長。
既存のスポーツ用品メーカーやアウトドア企業が「ダンジョン対応装備」生産に乗り出し、月間売上高が前年比で+150〜200%という報告もある。
・観光、宿泊業の賑わい。
ダンジョン周辺の宿泊施設や飲食店、交通機関が「探索者休憩宿泊パック」「探索者専用食」などを打ち出し、需要が発生。地方の観光地が探索者向けリゾート地として再注目されている。
・新通貨の流通。
ダンジョン内通貨「Dコイン」が流通し始め、リアル経済との両替を扱う両替所が登場。これは新たな金融、取引市場を生み出し、若年層の副業、起業が増加。
そして、ある中小都市では「ダンジョン攻略者向け装備販売店」が週末だけで売上数百万円、地元の商店街の月間売上が昨年同期比で+60%という例も報告されている。
さらに、攻略サービス業などが新たな雇用を生み、若者の就職、起業の幅が広がったとの声も多い。
つまり、ダンジョンという異世界ファンタジー要素が日本国内の経済を活性化させ、新しい産業、若者の活躍の場、地域活性化の契機、として機能し始めているのだ。
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一般市民の声、インタビューで見えたリアルな反応は!?
東京の池袋繁華街で通行人に声をかけ、率直な意見を聞くと言うニュース番組での一幕。
・20代男性(会社員)
「最初はウソでしょ?って思ったけど、動画で実際のダンジョンの様子見たらワクワクしたよ。俺も頑張れば何か掴めるかも、って希望が持てる」
・30代女性(主婦)
「子どもが小さいから、ダンジョンで何かあったら怖い。安全対策とか保障、補償の制度がちゃんと整うならともかく、、、現状はちょっと不安」
・40代男性
「装備買ったり、攻略情報追ったりで一晩でかなり金を使った。散財だとは思うけど、たまにの冒険としてならアリかな。」
・60代女性(会社員退職世代)
「空想の話かと思ってた。現実でこんなことが起きるなんて。若い人たちの未来が広がるのはいいけど、やりすぎは心配」
インタビューからは「可能性を楽しむ若年層」「慎重な主婦・高齢層」「軽い娯楽として捉える人」の三極が浮かび上がる。
多くの若者はチャンス、興奮、夢といった言葉でダンジョンを肯定。一方で、守るべき家族、社会との兼ね合いを重視する世代では、不安や懸念も根強いようだ。
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ポジティブなダンジョン系インフルエンサーの台頭!
最近、SNS や動画サイトではダンジョン攻略動画、ダンジョン探索記録、装備紹介などを配信する若者が爆発的に人気を得ているようだ。
たとえば、ある高校生パーティ「ダンジョンの虎」のリーダーが投稿した探索動画は、24時間で数十万再生の広告収入と投げ銭、Dコインの投資で月数百万円の収入を得たとの報告もある。
こうした ダンジョン系インフルエンサー は、若者の憧れの対象になっており、また彼らの投稿をきっかけに「安全な攻略ノウハウ」「初心者向けガイド」「装備レビュー」「攻略者コミュニティ」が整備されはじめている。
報道では、新しい文化の担い手、若者の職業選択肢のひとつ、地域や地方の活性化に貢献する若者たち、として、彼らをポジティブに報じる声が増加。
彼らの活躍は、単なる遊びを飛び越え、リアルな経済、文化の現象として注目され始めているのだ。
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このように、ダンジョンという突如として現れた異空間は単なるファンタジーではなく、日本の社会、経済、文化を一変させるきっかけになりつつある。
若者には新しい挑戦と夢、地域や産業には新たな活力、そして既存社会には新しい法制度、安全保障、経済システム見直しの要求。
だが同時に安全性の懸念、格差の拡大、社会秩序の崩壊、倫理や治安の問題など多くのリスクを孕んでいる。
専門家は、今こそ国と自治体、民間企業が協働して、新たな時代に対応した制度設計、安全保障、福祉制度、適切な情報公開を行う必要があると強調する。
このダンジョン時代は甘い夢だけでは終わらない。
若者の可能性を広げる新たな現実の幕開けになっている事はもう紛れもない事実である。
ニュース番組は締めくくられた。
俺らの未来はどうなるのだろう。と少し考えてみたが不安はあまりない。これは性格の問題かもしれん。俺はワクワクの方が圧倒的に優っている。
明日もダンジョンいっちゃうか。
あ、トシくんと作業する日も決めなきゃだからな、忘れてた。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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