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我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができたら〜  作者: 一日千秋


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84話 夏バテにより撤退

こんにちは!作者です。最近連載開始して1ヶ月ちょっとが経ち、月間や四半期のランキングにランクインすることがおかげさまで増えてきました。

とても創作意欲が上がり、やる気になります!今後ともご愛読よろしくお願いします!


また、今後の活動目標としてはランキング10位以内を目指していきたいと思います。

他には夢のまた夢ではありますがこの物語にでてくる地名は割と私の地元の方ですのでそこを盛り上げられる様な作品になればと思い創作している事も実はあります。地域創生の役に立つ様な作品になればとても嬉しいです。ありがとうございました。




俺たちはガルシアを後にして21階層へとやってきた。



そこは灼熱の太陽に照らされ、熱された砂が地面を覆い、気が遠くなる様な果てしなく続く大地。そう、砂漠である。普通に死ぬわ。



とぼとぼ歩き出すが暑すぎる。



「なぁこれやばくない?死ぬよな!?」

てっちゃんが騒ぎ出す。



「ほんとヤバいね、日陰が全然ないよ」

トシくんも諦めモードになっている感じがする。



「確かにボスを探すのも一苦労だな。とりあえず少し散策したら帰るか?」



その時、遠くの方で砂が爆ぜた、まるで火山でも噴火するかの様に。



「うおッ!あれなんだ!?やばくね!?」

てっちゃんが驚くと3人はそこを食い入る様に見る。




あれは漫画でよくみるサンドワームというモンスターな気がする。しかも死ぬほどデカい、あれがボスな気がしてきたな。



「なぁあいつ倒して早く進まないか?」

俺はそう提案してみる。



「そうだな、砂漠暑すぎて俺苦手だ!だから早く倒して進もうぜ!」



「僕も賛成だよ」



そうと決まれば俺は先にアイツを見つけに飛び出す。


「先にいっておびき寄せとくわ!」

次の瞬間、身体強化で爆発的に加速する。



「了解!」「よろ!」




先程、巨大サンドワームが見えた場所の近くまでやってくるとすぐにまた近くで地面が爆ぜる。



「でかっ、、、キモいっ!」

咄嗟に俺は口にしてしまった。



そいつのうねる胴体は岩壁のように太く、口は馬車を丸呑みにできるほど裂けている。



俺の進行方向に気づいたサンドワームが、再び砂に潜り込もうとする。


 

背後から、頼もしい声が響く。


「任せて!雷属性、付与!撃つよッ!」


トシくんだ。

クロスボウの弦を鳴らし、放たれた矢は青白い稲光をまとって直線的な軌道を描く。


着弾の瞬間、サンドワームの背中で雷が爆ぜ、巨体が痙攣した。



「オラ!毒追加だぁぁッ!」

続いて、てっちゃんの毒ナイフ投擲。


ナイフが砂を切り裂き、柔らかい節へと突き刺さった。


サンドワームは毒があるのがわかったかのように苦しげにのたうち、砂煙が荒れ狂う。



今だ。



俺の足は止まらない。

サンドワームが口を開いて威嚇するその真正面へ飛び込む。


牙が閉じるよりも早く、俺はそいつの口に滑り込んだ。



「うおおおおおおッ!!」


背後で仲間の叫び声が聞こえる。だがもう振り返らない。グレートソードを両手で握りしめ、喉を突き進みながら刃にありったけ力を込める。



回し斬り。



身体強化で力を込められる渾身の回転。

刃が暴風のように横薙ぎの軌跡を描き、肉と骨を、すべてを断ち裂きながら円を描く。



次の瞬間、内部から爆ぜるように巨体が崩れる。



サンドワームの断末魔が響き、砂漠全体が震えたように感じた。


口から外へ出る前に、モンスターは霧となって消えていった。もちろん血や肉片もだ。



駆け寄ってきた二人が声を上げた。



「やったなマサト!マジで突っ込むとか正気じゃねぇだろ!」



「すごい、、、ほんとに倒したんだ!」




俺はグレートソードを肩に担ぐ。

「任せろ。こういう無茶な特攻は、俺の役目だ」



砂漠の風が、勝利の余韻をさらっていった、がその風にはあまり当たらずに地上に帰ることにした。




なんでかって?そりゃ暑いからです、はい。

日本の夏より余裕で暑い。本当に死にます。


早く18度設定のエアコンの部屋へ帰らなければ。




なので、22階層の転移陣だけ登録して帰ります。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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