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我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができたら〜  作者: 一日千秋


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7話 休日にスキル実験


日曜日の朝、俺は家の裏にある雑木林を抜けた先にある森に来ていた。ここはほぼ人が来ない場所なので見られる心配がない。


さて、スキル検証してみるか。


まずはバールをリュックから取り出して右手に持つと軽く自分のスネを叩く。


うん、痛くない。


身体強化無しの状態でだんだん強く叩いていくが一向に痛くないので無し状態の本気で叩いてみた。



おー大丈夫だ。



よし、次は身体強化と念じてから弱めからスタートしていくと、8割くらいの強さまでいったところでようやく痛いかな?程度に感じてきたのでラストスパート9割でいってほんのり痛いくらい、10割で少し痛かった。


俺のスキル鉄壁がSSで身体強化がSなので鉄壁が勝ってるということだろう。



と、いうことは同じランクのSSの攻撃系スキルには互角になるはずでダメージはしっかり通るのだろう。そして、前にも思ったが窒息や毒、精神攻撃などがあったらこれはちゃんとダメージしそうだ。



物理攻撃には自信をもって対処できそうなのでよしとする。



その次は身体強化も検証していく。



まずは腕力だ。



森の静寂を破るように俺は深く息を吸い込んだ。拳を握る。前方の木に狙いを定め、軽く踏み込み拳を放った。



ドゴンッ!



衝撃が腕を通って抜ける感触と同時に、目の前の幹が悲鳴を上げるように砕け散った。

数秒後、木が根元からゆっくりと傾き、重力に引かれるように倒れ込む。



「まじかよ、、、」



以前なら拳の痛みで涙目になるほどの衝撃だろう。だが今は、拳の皮も怪我をせず、痛みすらない。



次は足で蹴ってみる。


軽く振り抜いただけで、太い幹がへし折れ、風圧で枯葉が舞い上がった。



「おー楽しくなってきた」



俺は木々の間を駆け抜ける。

地面を蹴るたびに、空気が裂け、踏み込むたび足の裏に感じる反発がまるでバネのようだ。



前よりも速い、圧倒的に。枝を避ける動きも瞬時に行うことができる。



お次は垂直飛びに挑戦する。



地面を思い切り蹴った瞬間にふわっと体が浮き上がる。視界は枝の上に軽々と到達していて、そう思うとすぐに落下による浮遊感を感じた。



「3メートルくらいか?、、、」



落下は怖すぎる。いくら痛くなくても怖い。

これは流石に慣れないと無理だ。




でも心臓が高鳴る。自分が人間の枠を越えたのをはっきりと感じる。



「これが身体強化か、、、」




このあと収納の検証をしていきたいのだが何を入れよう。体育館ほどのものなんてそうそうないだろ。

とりあえず、先ほどの倒木を収納してみることにしたのだがどのくらいの距離まで収納できるか試してみる。


手に触れないで1メートルの距離に立つ、「収納」と呟くと倒木が消えた。収納物を念じて同じ1メートルの距離に出すとまた同じ場所に戻ったのであった。


これを少しずつ繰り返していくこと3メートル。収納できなくなったのでこれが限界なのだろう。


そして、倒れてない普通に植っている木を収納しようとすると特に何も起きない。

まぁこれは無理か。




あとは森に落ちている巨大な倒木やら川まで行って巨大な岩を収納していく。

身体強化を持ってる俺ならこれらをぶん投げれば攻撃にもなるだろう。岩多めに拾っておいた。





このあと収納から取り出してすぐ戦闘態勢にはいるモーションを確認していった。


バールをまずは出していない状態で大きく振りかぶり思いっきり殴るモーションの途中でバールを手の中に取り出すとういう戦闘方法。

相手はただ何も持ってない相手が腕を振るってるように見えて実は武器を出していたというやつだ。



厨二病っぽいけど一応練習しておく。




そんなこんなでいろいろ検証していたら1日があっという間に過ぎ去っていった。


あー明日の学校も楽しみだ。


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