74話 夏休み強化合宿
こんにちは。おかげさまで連載1ヶ月ほどでランキングの
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ありがとうございます!
とても嬉しく、モチベーションも上がります。
皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
それともう一つ、作品の中で登場するバスターソードという名前をグレートソードという名前に変更してあります。ご了承下さい。
ダンジョンがこの世界に出現してから初の夏休みが始まった。長い夏休みになりそうだ。
終業式の日にでダンジョン強化合宿をしたらどうかと話し合っていたんだが、部活の後輩たちはまだ16歳になってない後輩もいるので、とりあえず見送ることに、なので結局3人で長期間潜る事に決定したのだった。
今回20階層を超えて25階層まで進む事を目標に探索していこうと思っているので、スマホの充電のためにでっかい発電機まで買った。あとは一応モバイルバッテリーやら必需品は一通り用意したので結構長い間潜ることができるだろう。
夏休み初日の朝、秦野ダンジョン前に3人は集合する。
「よし!張り切って行こー!合宿とか楽しみだな!」
てっちゃんは朝からハイテンションに言う。
「そうだね、僕も頑張るよ!」
「今回はせっかくの機会だし、どこまで行けるかチャレンジしてみようか」
俺たちは転移陣でファースまで移動した。
そこから街に寄ってまずはポーションや毒消しなど回復系アイテムをたくさん購入する。
次に今回はDコインも大量にあるので、初めてしっかりとしたダンジョン産の防具を揃える事にした。
それぞれ体や戦闘スタイルに合うものをお店で見繕ってもらった。
よし、用事も済んだし、出発だ。
街を出ると街の向こう側の平野を超えたあたりに次の階層への階段があると冒険者ギルドで聞いているので、すぐに向かうことにする。
すると、平野を歩いているとトシくんが唐突に話し出す。
「そういえばさ、オープンワールドに入ってからいろんなものを鑑定してるんだけど結構使えそうなものがそこら中にあるんだよね。今歩いてるここに生えてる草も薬草らしいんだけど、ポーションの原料になるって書いてあるんだよ。だからさ、今後行く先で鉱山とかあったら武器に使う金属を仕入れたいんだ」
「そう言うアイテムのことは全然考えなかったな、確かに金属!それは必須だ、優先的に探すか」
「いや〜俺の武器も新調したいなぁ!絶対探すぜ!」
そんな話をしているともう階段が見えて来る。
今回もまたいつものように俺が先頭になり、階段を降りていく事に。鉄壁でいきなりの攻撃にも対応できるようにだ、何があるかわからないからな。
そして、ゆっくり階段を降りていくといつものように建物から出た。ここが16階層だ。
そこは魔の森とは違う明るめのジャングルといった感じの森で、魔の森より不気味じゃないから何だか進みやすそうだな。
じゃあまず転移陣を登録して、そのあとゆっくりと進んでいくことにする。
そしてすぐ最初のモンスターが登場する。
羽音が聞こえてきたのでそちらを見ると、デカめのハチが5匹飛んでくる。
俺は近づいてくるハチを殴り飛ばすと他のハチが一斉にこちらを向いた。、、、キモいっ
飛んでくるハチにジャブ、飛んでくるハチにストレート打ち込み、確実に殴り倒していく。
すると、前や横からまたもや羽音が、、、
これは前にやったクモのパターンじゃないか!?
めちゃくちゃ倒さないといけないかもな。
そこからはもうハチハチハチの嵐で、お尻についている毒針が危ないっぽい、俺にはキズも付かなかったが。
俺が囮となり肉弾戦をする中、トシくんは遠距離で火属性付与の矢で援護してくれる。
てっちゃんはヒット&アウェーでハチが集まらないように上手くやってくれている。
この戦法が今のところ安定して戦える。
と、そんな戦いをしながら森を進んでいると大きな足音が遠くの方から聞こえてくる。
ドシンッ、ドシンッ、ドシンッ
木々の間から何かが見える。
まだ遠くの方からだが赤黒い毛が生えた動物がゆっくり近づいて来るではないか。
草むらから野生のグリズリーが現れた。
まぁまぁデカいけど俺は意を決してインファイトを試みることにする。俺ならいけるはず。
俺は脚に力を込め、全速力で走り出すとグリズリーも俺に気がついて走り出す。
お互いが一気に全速力になり直進する。
俺はもうお構いなしに勢いをつけながら、右の拳を振り上げてグリズリーとぶつかる瞬間にストレートを打ち込む。
グリズリーは頭からこちらへ突っ込んできて、俺の右拳とグリズリーの頭がぶつかり、衝撃波が広がる。
と同時にグリズリーが後ろに勢いよく吹っ飛ぶ。
まだいける。
スキルのSやSSはこの世界じゃ多分高ランクな方だからこんなところで負けるはずがない。
油断はしないが自信は持て。
すぐに吹っ飛んだグリズリーに追撃をしにいく。
走り出した頃にはトシくんとてっちゃんの追撃がグリズリーを襲っていて、あとは俺が強めの攻撃を数発打ち込んで戦闘終了した。
「おつかれ!援護ありがとう」
「おつ!じゃ次行きますかっ!」
「お疲れ様!無事でよかったよ!」
またいつものように次の階層へと降りて行く。
次の17階層は活火山エリアだった。
最初に現れたモンスターはゴツい皮膚をしているトカゲでコイツは火を吹くのだ。火炎放射器みたいな感じにだ。
戦闘はまずてっちゃんの毒ナイフで目を刺して、トシくんの水属性付与の矢で弱らせて、てっちゃんのナイフで柔らかい目や口など薄い部分をグサグサ何度もやって戦闘終了することができた。
そして、この階層のボスを見た時、結構驚いた。
なんと背中が燃えているデカ亀だったのだ。
ビジュはかなりビビるめちゃファンタジーモンスターだが、炎さえ気をつければ遅い亀なので、頭を引っ込めていない時を狙ってこつこつダメージを与えていく。
決して、あの赤い帽子のオジさん主人公のライバル魔王みたいに甲羅の中に入りスピンして飛行したりはしない。そんなのやられたらたまったもんじゃない。
俺は亀の顔面へ攻撃しにいく、スピードのある俺とてっちゃんならならいけるだろう。
案の定いけました。
そしてこの階層も無事にクリアし、次にやって来たのが18階層。
ここは夜のエリアで見渡す限りの墓石が広がっている。
ああ、ついに来たか、定番エリア。
でてくるのはもちろんアンデットだよなぁ。
臭くないといいけど。
少し進むと地面からググッと手が出て来て体もでてくる。
見たまんまゾンビ!ちょっと臭いな。おい。
こいつら頭部破壊かコアかどっちだろうか。
俺はこのエリアではちょっとナックルは嫌なのでグレートソードを出して範囲攻撃を仕掛けにいく。
まずは首を一閃、両断してみると離れた後でも少し動いている。次は縦に両断してみると、すぐに霧となり消えて行った。
ここでは縦に両断がベストだという結論に至ったので効率は悪そうだがコツコツやっていく。
だが、進んでいるうちにゾンビの間に紛れてスケルトンも混ざって来たのだ。
スケルトンは胸にキラッと光る何かが見えたのでそれを狙ってグレートソードを突き刺すと何かが割れた音がして、それに伴って霧となって消える。
コア破壊する系だった。
そして、墓地を進んでいるとこのエリアの遠くの方に見える小さな丘までやってきた。
その頂上にはあるモンスターがじっと敵が来るのを待っていた。
金属の鎧を纏った骸骨の馬がドンと構えていて、その上には同じような鎧を纏った骸骨の騎士が乗っている。
そして、その騎士には首がない。
デュラハンだ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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