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我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができたら〜  作者: 一日千秋


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72話 happy birthday



「ねぇねぇ、あんた一昨日16歳になったんだよね?一緒に探索者制度の試験受けに行こうよ!」



「ああ、なったぞ。お前ももうなったのか?」



「うん、今日ね!祝ってよ!」



「え、、、えー、、ハピバ?」



「なにそれっ!ヤバっ!イケメンなのに全然スマートじゃないじゃん(笑)」





俺の名前は山口玲央だ。

で、目の前にいるギャルは野崎優香。



挿絵(By みてみん)





挿絵(By みてみん)




俺はハッキリ言って女子との会話が苦手だ。

顔も割とイケメンの部類でスタイルもいいと自負している。なのに女子に優しくするのが恥ずかしい!


くそっ、天は二物を与えずとはこの事かッッ!!





そんな話はさておき、俺たちは7月に誕生日を迎えて探索者制度の対象年齢の16歳になった。



異世界漫画研究部では俺らが一番早いから一足先に試験を受けに行くことにする。



1年生の中には誕生日が早くきたやつから試験を受けにいっていて、正直焦る気持ちもあった。



だが、こちらには山田先輩がいる。

この部活に入ってることのアドバンテージはかなりデカいはずだ。だから考えるのを辞めてこの時を待っていた。



次の土日に予約を取る事ができたからさっそく野崎と行くことになった。これデートじゃねぇか。




「玲央!じゃっ土曜の10時前に厚木警察署前ね!あんた遅刻すんなよ!」



「おう、わかったよ。お前こそ遅れんなよ。」



〜〜〜〜〜



土曜の朝、厚木警察署前に俺が先についた。


そこにはこれから座学を受けるだろう人たちが何十人も待っている。


俺がそこについた時、待っている女性達だけがなんだかザワついた気がした。目立つ格好をしているわけでもないのにしょうがねぇな、まったく。




そして、集合時間の10時5分前になった時、やっと野崎が走ってやって来た。


「ごめ〜ん!ギリギリだぁ、メイクしてたら予定より遅れちゃったよぉ」



「おい、早く行くぞ!もう他の人たち中入ってるぞ!」



「ごめんごめん!行こっか!」



俺たちは探索者制度の座学講習の張り紙の貼ってある順路を進み講習をする部屋に向かう。



部屋のドアを開けるともうみんな座っている状態でドアが開くと受講者達が一斉にこちらを見た。



マジ注目されてる、しんどい!



「おはよ〜ございま〜す!」

野崎が大声で挨拶をしやがった。




その瞬間、部屋にいる受講者達がザワザワしはじめた。



「やばっ、かわいくね?」「モデルかな?」「美男美女すぎっ」




こっちまで聞こえる声でそんな話が聞こえてくる。

まぁ美男と言われて悪い気はしないから良しとしよう。


野崎も容姿だけは凄い良いからな、性格はまぁ置いといて。こいつといると周りの目がこちらに向いてるのが特にわかる、特にこんな知らない場所にくると余計それが顕著になるな。



俺たちはもう空いてる席が一番前しか空いてなくて、その席に座る。そこからは静かに座学を受け始めたのであった。




座学が終わり、今日は解散。明日は海老名ダンジョンで実技試験があるので野崎とは明日またダンジョン前に集合する予定だ。



「マジで授業わからなかったわ〜、あんたわかった?」



「当たり前だろ、てか、お前普通に寝てたからだろ」



「まぁそうかも?ん〜とりあえずまた明日ねっ!じゃっバイバ〜イ!」



調子いいやつだな、ほんと。





〜〜〜〜〜



小田急線の海老名駅をでるとカラフルなビナウォークという商業施設がある。


その中央の広場には水場があるのだが、そこの隣にぽっかりと斜めにあいた穴があり、それが海老名ダンジョンだ。



日曜の朝、そこへ行くと大勢人がいるのであれが参加者だろう。


1箇所人が集まっている場所があるからよく見てみると野崎がその中心にいるではないか。



「ねぇ!困るんだけど!あたし人と待ち合わせてるの!」


「いいじゃん、連絡先教えてよ!」



ダンジョンナンパとかあるのかよ!と思いながら野崎の方に近づいていく。



「あ!玲央〜!こっちこっち!助けて〜!」



「んだよ、彼氏持ちかよッ、」



ナンパ野郎はどこかへ消えていった。



「おはよ!ありがとねっ!いいタイミングだったよ!」



「別に何もしてないだろ」



「まぁそうなんだけどね(笑)でも、ありがと」




俺たちは順番を待ち、自衛隊の方と一緒にダンジョンへ入っていく。そして、スライムを初討伐すると難なく魔石を獲得する事ができた。


それをダンジョンから出た後に渡すと試験終了。



これで通知が来れば俺も晴れて探索者だ。



ここから俺のハーレム道が始まるのか。

そう期待に胸を膨らませながら帰宅するのだった。




最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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