62話 閑話3 ジョンソン
ここはアメリカ合衆国のど田舎ノースダコタ州だ。
見渡す限りのひまわりさん達がここには存在している。
生まれてから24年、一度もここ以外の州には行ったことがない。ネットの世界ではいつでも世界を見れるしね。
ここはすごく良いところなんだ。
だって自然も豊かだし、動物さん達も野生のまま暮らしていて長閑だからね。
毎日こんなに平穏な気持ちで暮らせているこの環境に感謝だ。
オイラはここでひまわり畑を営んでいる。
この太陽のように黄色く、綺麗なひまわりさんが本当に大好きなんだ。
でも、そんなある日、オイラの大事な大事なひまわり畑に大穴をあけた奴がいる。
「一体誰だ!そんなことしたのはっ!脳みそぶち抜いてやる!出てきやがれ!!」
怒りで我を忘れ、銃と鉈を持ち、大穴付近を捜索するが手がかりがない。どうしてだ?
オイラは穴の中の様子も見ようと恐る恐る穴に入っていく。数分進むとオタクにはよく知られているモンスターのスライムが現れた。
「Wow!!これってダンジョンか!?」
オイラはスライムに核があるのを見つけると鉈で思いっきり切り付ける。すると核は砕けてモンスターは霧となって消えていった。
「信じられない!オイラの大好きな文化が現実になったなんて!!」
驚きのあまり独り言が止まらなくなっていたがそんなことはどうでもいい。もしかしたらコイツらがオイラのひまわり畑に出てきちゃうかもしれない。
だから倒さないと。
そこからはひまわりさんの事を思い続けて無我夢中にモンスターを倒していった。
オイラはひまわりさんやこの街のためなら何だってできるんだ。だってこんなに可愛く笑ってくれるひまわりさんを守りたくなるじゃないか。
〜〜〜〜〜
それから2週間が経ったある日。
オイラはテレビのニュースで大きな事件が起こったことを知った。
それはダンジョンからモンスターが出てきたというもの。それを聞いたらオイラはいても立ってもいられなくなってきてダンジョンへと入っていった。
ダンジョンを壊さないといけない。モンスターが出てきちゃう。そう考えたオイラはダンジョンを攻略する事をもっと真剣に取り組む事にした。
ネットで調べてステータスというのをみる事にした。
カール・ジョンソン
LV.10
魔力100(+100)(+500)(+500)
スキル 太陽魔法SSS 熱耐性S 収納A 短剣術F
重力魔法SSS 不老S 魔法耐性SSS 魔力回復S
オイラはひまわりさんの憧れの太陽の魔法が使えるんだって!
凄い!オイラはすごく嬉しい。こんなスキルをゲットできて良かった。ひまわりさんも喜んでくれそうじゃないか!!
この魔法を練習しながらたくさんのモンスターを倒して、ひまわりさん達を守っていくぞ!
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