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我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができたら〜  作者: 一日千秋


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58話 3人の帰還



「とりあえずやりたい事は終わったよ!特許申請もできたしね!」



「てかあれの特許とかヤバそうな未来がみえるんだが、、、」



「まぁ僕たちがあの仕組みで稼ぐわけじゃないし、それはなるようになるんじゃないかな笑」



「ブラックトシくん降臨してるな」



俺たちは商人ギルドでの用事を済ませたあと、中央広場にある屋台で食べ物を買い、食事をしている。


オーク肉を串に刺した焼き鳥みないなのとフルーツジュースを片手にさっきまでのギルドでの出来事を振り返って話していた。




「お!2人とも!やっと見つけたぜ〜」



「あ、てっちゃん!闘技場どうだったの?」



「楽しめたか?」



「ああ!それがさランキング戦ってのがあって、それで今ファースランキング52位まで上がったんだ」



「なんか面白そうだな、俺も今度やってみようかな」



「おすすめだぜ!」



「2人とも戦うの好きだねぇ、、、」


トシくんが苦笑する。


俺はまた楽しみが増えたとちょっと嬉しくなってしまった。




「まぁでも今回はもう時間もなさそうだし、一旦帰ろうか」



「うん、そうだね!僕もやりたいことできたし!」



「おけ、じゃあいくか!」




俺たち3人は買い食いを楽しんだ後、また丘の上まで歩き、転移陣で地上に戻っていく。



その後はいつものように秦野駅のマックで今後のことや動画の再生状況を確認して帰路についた。





〜〜〜〜〜




俺は家に帰ると今までのことを整理することにした。



ダンジョンが現れてもうすぐ2ヶ月くらいが経とうとしている。日本の状況、世界の状況が変わっていく中、俺たちはもう今までの普通の未来を迎える事はない。


この環境に適応して、新たな未来を創造していかなければ、すぐに置いていかれてしまうだろう。



ダンジョンは世界各国に出現して使っていないダンジョンはダンジョンブレイクを起こすことがわかった。


そこからはどこの国もダンジョン攻略の活動が活発になっていったのは言うまでもない。


日本やアメリカは世界でいち早く探索者制度を整えて、一般人をダンジョンに向かわせたのだが世界ではまだ軍だけで対応している国も少しあるみたいだ。


そう言う国はけっこう被害がでてきているらしい。



ダンジョンブレイクで出てきたモンスターはブレイクごとにどんどん強いモンスターになっていくらしいのだがある一定の時間が経つと霧になって消えていくみたいだ。



そして、その後ダンジョンから持ち帰ってきた魔石はエネルギーとして使えることがわかった。


なんでも、魔石をある温度の水につけておくと熱を発生させる事がわかり、これを利用して魔石熱発電というものができるようになるかもとのことだ。


これには世界各国が期待しているみたいで早急に研究が行われた結果、この少しの時間でもう目処が立ったという報道が報道されていた。



やはり利益になるとわかると行動が早いな。



こうして魔石の需要が高まり、それに伴って探索者者の数が増えていった。



そして、ポーションの発見があってからは各国ポーションをなるべく多く抱えることが急務になり、競うようにダンジョン攻略が進められた。


そのポーションの研究が進められていた過程で、アメリカの大手製薬会社の社員がダンジョンに潜り、偶然鑑定スキルを手に入れた。


これによりポーションの鑑定がしっかりできるようになった事で病気が治るということも発表されたのだ。


この情報は世界を震撼させた。世界の富豪たちは巨額の資金を企業に投資し始めたのだ。これによりより一層ダンジョン需要が急上昇していったのである。




そして、俺たちDECチャンネルが投稿したオープンワールドの動画やダンジョンの街の映像がバズるとこれもまた探索者が増える要因になった。



少し経つとダンジョン系YoTuberが徐々に増えてきたのである。その中でも女性のダンジョンインフルエンサーが急増したことにより恐怖という感情が少しずつ薄れていったのだ。



そして、ある時から



ダンジョンにはロマンがある。



そんな広告がSNSのCMで流れ始めるようになって時代が急速に変わっていく。






最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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