55話 トシくんの思惑
「君たち、止まりないさい!入国か?」
「はい、そうです。こっちの友人は初めてです!」
「では二人はこの魔石に手を当てなさい」
「はい」「はいよー」
「もう一人は魔石3つを徴収する!」
トシくんは収納から魔石を取り出す。
「わかりました!はい、お願いします!」
「では、確かに。三人とも通ってよし!」
ファースの街へ入ることができた。
「そういえばトシくんって何でここに来たかったんだ?」
「あ、話してなかったね!ここで何かビジネスがしてみたかったんだ!まだ未開の地で異世界に似てるって言ったらやっぱり商人でしょ!」
「おもしろそーだな!アテはあるのか?」
「一応考えてきたけど、街を一回見てみたいんだ、いいかな?」
「もちろん」
「俺はちょっと闘技場行ってきていいか!?賭け試合またやりてぇんだよ!」
俺とトシくんで街の散策にいくことに、てっちゃんは一人で闘技場に行ってしまった。
まずは野菜や果物といった食材を置いてそうなところに行ってみることにする。
ここの街には知らない食べ物や果物がたくさんあり、ちょこちょこ買っては試食してみる。
そして、聞き込みも店の人やお客さんにしたりして情報収集を細かくしていくとあることがわかった。
そう、この食材はどこから来ているのかわかったのだ。
一応街の外と中に少し畑みたいなところも見つけたがそれだけだとこの量は無理だろう。
聞いた話では20階層、25階層と先にも街があってその街との貿易と他のダンジョン間を移動できる魔法があるみたいなのだ。
あれ?共有みたいなこと冒険者ギルドで言ってなかったか?と疑問に思ってしまった。
それを詳しく聞くと誰でもDコインがあればいけるところがあるらしいのだ。ただ先の階層は自分で行ったことがないと転移陣は使えないらしい。違うダンジョンの15階層の違う街には行けるんだとか。
あとはここに住んでいる人たちはこの階層より数字が低い階層には行けないらしい。
ん〜なんだかまだ謎がある気がするな。面白いことになりそうだ。
それからまたトシくんは街の様子など見て行くのであった。そして、冒険者ギルドに寄って登録をし、最後についたのは中央広場にあるもう一つの建物の前。
「マサトくん、さっき冒険ギルドで言ってた商人ギルドってここじゃないかな?」
トシくんの指差した先は中央広場の冒険者ギルドの向かいにある銀行ともう一つの角にある建物。石造りの4階建ての立派な建物がある。
銀行はお金のマーク、その建物はダイヤの様な宝石のマークが描かれている。
トシくんと俺は横並びにその建物へと入っていくと、受付にはスーツを着てメガネをかけたシュッとした青年がいた。
「本日のご用件はいかがなさいましたか?」
トシくんが答える。
「あの、商売をするにはここに登録が必要だと冒険者ギルドで聞いたのでお願いしたいです。」
「かしこまりました。では、登録の担当に変わりますので少々お待ちください。」
そう言って5分ほど経つと横にあるカウンターに呼ばれ、席に着く。そこには担当らしき女性が座っていた。
「初めまして、私、登録担当いたします、アリスと申します。よろしくお願いします。」
「サトウです。よろしくお願いします。」
「ではまず、商人ギルドについてお話しさせていただきます。」




