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我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができたら〜  作者: 一日千秋


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47話 閑話1 田中麟太郎



私は田中麟太郎タナカリンタロウと申します。

45歳、独身。趣味は畑仕事と漫画を読む事です。



私は現在、長野県飯田市に住んでいます。

祖父の代から引き継がれている古民家、母の実家に一人で暮らしている。



祖父母はもう幼い頃に他界していたので、ほとんど記憶はない。


父と母は私が二十歳なった時に離婚し、私は母について行ったがもう成人もしていたので一緒には住んでいなかった。



20代、30代は東京で大手広告会社に勤め、バリバリサラリーマンをしていた。



ですが、39歳の時に母が病気で倒れたのをキッカケに仕事を退職し、母の実家がある長野県に引っ越してきたのである。



幸い、貯金と退職金が最後に入ったこともあり、特にお金に困らず、母の面倒をみながら母がやっていた農業を手伝うこともできました。



そして、私が42歳の時に母は病気が悪化したため、亡くなってしまいました。



なんとなく、、こんな日がそろそろ来るんじゃないかと想像していたので悲しかったが気持ちの整理は割とすぐにつきました。


心も穏やかになり、日常に戻ることができました。



それからひたすら朝早起きして畑を耕し、終わったら漫画やアニメを観て、その繰り返しでした。




ある日の夕方、自分の畑に用があったので歩いていると自分の畑に大穴が空いているではないですか。



これはありえないと思い、鍬を持っていざ偵察に行くと中にはスライムがいるではないですか。



オタク魂が震えました。


これはダンジョンだ。と勘が働きました。


スライムをよく見ると核があるではないですか。


鍬でカチ割ります。



ピロンッ

《第三エリアで3番目にモンスター討伐を確認しました。対象者に報酬が与えられます》


ピロンッ

《世界で2番目にモンスター討伐を確認しました。対象者に報酬が与えられます》


ピロンッ

《日本で1番目にモンスター討伐を確認しました。対象者に報酬が与えられます》





これは何か貰えたようです。

ステータスと呟くとそこには半透明のウィンドウが表示されている。

夢にまで見たステータス。




田中麟太郎

LV.1

スキル 大地魔法SSS 再生S 収納A




お母さん、私は45歳にして魔法使いになりました。



そこからの私は何かに取り憑かれたようにスライムを倒しまくり、続いてゴブリンを倒して行く。



一旦落ち着くために家に戻り、収納にたくさんの食料と水を入れ、またダンジョンに戻って行く。



あぁ、少年時代を思い出す。

このキラキラした感情はなんだろう。



大人になり、汚いものを見て、人の死を見て、どんどん目の色は光を失って行くのに、また取り戻せるのか。



異世界転生しなくても、あちらからいらしてくれるなんて。



そして、先ほど手に入れた魔法を無我夢中で使って、慣れて、試行錯誤してモンスターを倒しまくった。




ボスゴブリンを倒した。

そして、5階層に降りた時あの通知がきた。



ピロンッ

《チュートリアルをクリアしました。ステータス欄に魔力が開放されます》


ピロンッ

《第三エリアで3番目にチュートリアルをクリアしました。対象者に報酬が与えられます》


ピロンッ

《世界で2番目チュートリアルをクリアしました。対象者に報酬が与えられます》


ピロンッ

《日本で1番目にチュートリアルをクリアしました。対象者に報酬が与えられます》


ピロンッ

《転移陣が使用可能になりました》


田中麟太郎

LV.6

魔力 60(+100)(+500)

スキル 大地魔法SSS 再生S 収納A 植物魔法SSS

不老S




そこから数日でミノタウロスを倒し、どんどん下層へと降りて行った。



オープンワールドに出た時は心臓の高鳴りを感じて、年甲斐もなく飛び跳ねながら草原を駆け回ってしまったのだ。恥ずかしい。




そして、各階層のボスを倒し、踏破していたが地上では何やらダンジョンブレイクなる事件が起きてしまったみたいなのだ。




この世界はどうなっていくのだろうか。



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― 新着の感想 ―
日本の第一人者が良い人で良かった(笑)
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