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我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができたら〜  作者: 一日千秋


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34話 岩山から帰還



クモを倒した後のドロップ品は結構大きい魔石と蜘蛛の糸が束になったものだった。何かに使えるのかな。



そして、またモンスターが消えた場所に魔法陣が生成され、階段が現れる。



そこをゆっくり降りていくと次は草原から見たであろう山のエリアに来たのだ。岩が切り立っていてゴツゴツした岩ばかりがある山である。

そこから下を見下ろすとあの草原と森が遠くの方に見えるのだ。

やはり一応繋がってるみたいだな。



転移陣に乗って一覧を確認するとオープンワールド(岩山)が追加されていた。



さて、少し散策したら今回はオープンワールドからは帰還し、その帰りにてっちゃんねるのボスゴブリンまで撮影しようかと思っている。



岩山を少しずつ登っていると俺たちの背丈と同じくらいの猿がいるではないか。その猿は肌がところどころ岩が張り付いているかのような見た目でロックモンキーとでも名付けておこう。と、その猿が岩を投げつけてきた。



咄嗟に避けるが足場が悪いため結構めんどくさい。


俺はもう避けるのをやめた。ただの岩なので俺には

効かないはず、物理が大好物なのだから。


案の定、ボコボコ当たるがダメージが入ってる気がしない。なのでこっちも岩をキャッチして投げ返すと猿がキャッキャ言いながら逃げていった。



そして、その後すぐに上空からの視線を感じる。


そこにいたのはあの有名なハーピィという魔物だった。顔と体が女性で手足が鳥になっているモンスターがいたのだ。


このモンスターの攻撃は複数の群れで行動しており、飛行しながら急降下しての足の爪で引っ掻く攻撃をしてきた。あとはもしあるとしたら掴まれて上空から落とすパターンもあるかもな。



猿よりはめんどくさくなさそうなのでコイツらを倒して帰ろう。



そう思いながら近づいてきた瞬間にグレートソードを取り出しぶった斬るを繰り返し、てっちゃんは毒ナイフで切って離れてのヒットアンドアウェー作戦。



ドロップ品は魔石と羽が数枚だった。


これを拾って今回はオープンワールドをお暇させていただく。




転移陣で5階層に移動する前にてっちゃんの隠密で人がいないか確認しながらやってもらう。今回は大丈夫だったので5階層に戻り、ボス部屋に戻って外に出る。



そこからてっちゃんの撮影開始だ。



「はい、こんにちは!新米冒険者のテツヤだ!今回はボスゴブリンとの戦闘をしていきたいと思う、ではやっていこう!」



そう前振りをしてまたボス部屋のドアをあける。



「はい、やってきました、ボス部屋!あの中央にいるのがボスゴブリンみたいだな、俺は攻撃を避けるのが得意だから避けながらチマチマやってくぜ!安全第一で!」



そう言い、ボスゴブリンは迫ってくる。

武器を振り回しているがてっちゃんには当たらない、それを華麗に避けながらナイフで少しずつ武器を持っている腕を傷つけたり、首元を攻撃したりと繰り返していく。毒はなしで。



それを繰り返しているとボスは肩で息をするようになり、鈍くなってくる。

そうなりはじめて隙ができると首元にまた一閃、バトルナイフが通過した。



「はい、お疲れ様でした〜!ボスゴブリン討伐完了だ!ドロップ品はなんでしょう!」



落ちたドロップは魔石だけだった。



「魔石だけかよ!他になしか〜、お!階段でてきたぞ!みてみろ!」


そして、てっちゃんは勢いよく階段を降りていく。そこから転移陣を発見したフリをする。



「なんか魔法陣あるぞ!乗ってみるか!お!入り口に転移できそうだ!やってみるぞ!」



そう言って二人で入り口に転移するのだった。

これで自然に転移も使えるのだ。


撮影は終了し、外にでる。



ダンジョンから出ると日曜の昼過ぎになっていて、もう明るい。隣の施設の人に魔石を換金するのだがもちろんボスまでのやつでオープンワールドのは収納にしまってある。


今回換金したもので2万円とのことだった。

高校生にはありがたい。



「よし、今日は解散だ!お疲れ様!」



「おう、おつ!また学校で!」




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― 新着の感想 ―
魔石などの買い取り値段はこれから変動していくんでしょうね~。高くなれば良いけどw
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